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実現する力

・旧態依然とした組織を変える(人員構成、新職種、新規採用)
・今までにやらなかったことをやる(コアは残して、周辺領域の場を変える)
・自分たちが価値を切り開くという信念(事例実績がなくてもやる)と実行力

リーダーシップという、まあとらえどころのない言葉の中から3つ抜き出すと、こういうところがすばらしいなと思う人に出会いました。ここのところずっと追いかけていたフェンシングの太田さん、2019年は太田さんにずっと注目していたのです。はじまりは「フェンシング×エンタメ」というメッセージがではじめたときからですね。

いままでニュースなんかで目にしたことはあっても、なかなか興味をもてなかった競技のひとつでした。それをエンタメとして魅せる工夫があれだけできる、というのがやっぱりすごい。会場選びとセッティングが変わるだけで一気に魅力的に思え、そこからずっと太田さんの取り組みを追いかけることになりました。そこから感じるのが冒頭の3つの力。取り組みの点がつながったのが年末のこのTwitter。初見から衝撃的でした。

冒頭からずっとワクワクする感じがとまらないです。フェンシングは顔が見えないので選手同士の個性がわかりづらい。でも、剣先の動きにこんなに差があるなんて!動的な選手と静的な選手が感覚的にわかり、すると一気に構えや前後の動き、足運びまで見えてきます。テクノロジーの力をめちゃくちゃ感じました。これって、フィギュアスケートでもやってほしいし、てかスポーツだけじゃない応用範囲への妄想が止まりません。自分の仕事に活かすとしたらなんでしょうか。なんのデータと掛け合わせたら、どんな価値が生まれるでしょうか。

太田さんが選手を引退して協会に入ってから、歴史と重みのある組織の伝統や慣習がそこら中にあったことは想像に難くありません。でも、自分が全面にでるメディア戦略も含めてここまでやりきっている。実行力がすごいと思うのです。なにかを意思決定しようとしたら、事例や実績を求めたがるのは当たり前です。でも、この太田さんの姿から、ビジネスリーダーとして学ぶことも多いのではないでしょうか。

いやいや、この事例とうちの会社は違うよ、ビジネスとは違うだしね、今の自分の組織とは違うから参考にはならないかな、となってしまうのは、とても、とてももったいない。研修や人材育成の場面でこのような発言を聞くたびに、とても残念な想いをします。自身の見聞きすること、日々の暮らしの中から「学び」をどう抽象化して引き出すか、少なくともリーダーの立場にある人には必要な力なのかなと思っています。

今の自分に、知識や価値観や技能のアップデートが必要なのかどうか。日々忘れずに自分自身へ問いかけていこうと思います。

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