文理を超えて学びを広げる

ソニーがAIの研究開発を加速させる新組織を立ち上げたようです。まあ、とくに想定外ではありません。

このリリースを読んでいたときに、おやおや?と思ったのは次の一文。
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フラッグシップ・プロジェクトは、ゲーム、イメージング&センシング、ガストロノミーの三領域から開始します。
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ゲームはプレステがあるの知ってますし、イメージング&センシングはカメラもあるよね、という印象。でも最後の「ガストロノミー」ってなんだ?と。知らないことや理解が浅いことを発見するのはおもしろいものです。すくなくともソニーが力をいれよう、フラッグシップになる、と見込んで、他候補を押しのけて選ばれたテーマ、知らないままでは終わらせられません。教えて!Google先生!

ガストロノミー、端的にいうと美食、食文化、というあたりで意味を理解しておけばよさそうです。ほうほうなるほど、と。AIやテクノロジーのフラッグシッププロジェクトに「美」の感覚が必要だと、ソニーは考えているようです。すごい。

いわゆる文理という区分で分離されてしまっている枠組みでいくと、「文」の方に美や文化的なもの、結論のだしきれない感覚的なものがあり、「理」の方にテクノロジー的なもの、科学的で論理的で帰結されていくものがあります。もう無意識レベルで自分がどちらか、みたいな区分けをしてしまう受験制度や学校制度の是非はさておき、しみついた「文理」感覚が私にもあります。私は文系だからテクノロジーは知らなくていいや、私は理系だから文化とか敬遠しがち、という姿勢はすこしもったいなくなりそうですね。

文化人類学や心理学、文学、社会学などの分野を学生時代に学んだ経験がある人は、テクノロジーと掛け合わせてみればなにか面白い発見があるかもしれません。反対もしかり。

今、または過去の自分の学習経験が「文理」のどちらかに偏っているとしたら、少し反対側の領域にも好奇心を伸ばしてみるのもよさそうですね。知が広がるのはおもしろいものです。

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だそく。無料のいらすとに、「VR 食卓」がでてくる時代です。消費者としてサービスを享受するのではなく、事業者としてなにかサービスを生み出そうとするなら、デジタルテクノロジーへの興味関心はもうすべての人に必要になるでしょう。

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