詩作品 ラブレター7
過去形
初めて
唾を付けてくれた
貴方
私の身体にも
付けてほしかった
===
満ち
満ち足りもセズ
枯れもセズ
それでいて
充たされて
やる気に満ち
病と
遊びの
絶妙なバランスを
取る以外に方法はなく
それがどれだけ
傍にいる人に迷惑をかけるか
それはわかっている
美知、
あなたを一番
愛していました
===
ピル
「ピル飲んで欲しいな」
大学生の時の彼
衝撃の一言
まだピルが解禁になって
間もない頃
共働きバリキャリのママのもとで
育った彼
彼から見ると有能らしい
私が社会で活躍することを
祈ってた
時は流れて
生理不順の40歳
「ピル飲もうかな」
渾身の一言
本当にそれ大丈夫なの、
身体に悪いんじゃないの、
医学を信用できない
物理学者のあなたの心配
私のほんとうの気持ち
理解してないけど
大切にしてくれてるのはわかる
私の女性性
written by 古瀬詩織
works
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