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スウェーデンにおける移民支援

移民背景の市民をサポートする


夏の間だけストックホルム市リンケビー・フスビー地区でストックホルム市職員になりました。Samhällsvägledare サムヘルス(社会)ヴァーグレーダレ(道案内)というポジションです。

市民サービス事務所

リンケビーとフスビーはストックホルム市の北にある区で、移民が多い地域です。

Stockholms stad
リンケビー

移民が多い地域なので、ストックホルム市は移民支援に力を入れています。

ストックホルム市

↑外国生まれ、外国生まれの両親を持つ住民が多いことがわかります。

私の仕事は、市民サービスで主なタスクは2つ。

行政手続きサポート
保育園・学校の申し込み、生活保護申請書記入支援、住宅探しや仕事探しの支援など

テクニカルサポート
パソコンやスマホ、コピー機の使い方を教える

最終的に一人ひとりの市民が自分で上記のことをできるようになるようサポートします。

リンケビーとフスビーの違い


リンケビーとフスビーを比べると、フスビーの住民は自立してる方が多く、リンケビーの住民ははじめのステップから支援が必要な方が目立ちます。
長く働いている先輩たちやフスビーにある市民団体Folkets Husbyによると、
フスビーとリンケビーの住民は教育バックグラウンドが相当異なるそう。

どちらも移民が多い地域ではあるものの、フスビーは政治的理由で亡命したり引っ越してきている方が多く、教育水準が高い傾向があります。
リンケビーはソマリア出身者がコミュニティを作っていてそこを頼りに引っ越してくる方が多いです。ここの住民は小学校教育しか受けてないという方も珍しくないようです。

教育水準が低い場合、スウェーデン語を習得したり、スウェーデン社会の仕組みを学んだり、行政手続きの情報を得たりすることが格段に難しくなります。
情報へのアクセスに大きなハードルができてしまうんですね。
このハードルを越え、自分ひとりで生活していけるようサポートするのが私の夏の間のプロジェクトです。


Stockholms stad.Områdesfakta – statistik om stadens delområden. https://start.stockholm/om-stockholms-stad/utredningar-statistik-och-fakta/statistik/omradesfakta/

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