柚子と柿
自律神経殺しの暖かさが続いている。気候に言葉が通じるのなら「迷惑です。もう夏は終わったんです。やめてください。」とはっきり言いたい。
私はただでさえ変化に弱いんだよ。不変を愛するASDなんだよ。やっと秋の訪れを受け入れて冬に気持ちは向かっていたのにこの仕打ち。
こうやって人間が(特に私)気候のちょっとしたわがままに振り回されてるのに対し、季節の果物たちは着実に自分の使命を全うしていくのだから感心する。マイペースに実り、熟していくのだ。
娘がお隣さんからもらってきたもの。こうやって果物2つ並べられると思い出すのは『蜜柑と檸檬』。伊坂幸太郎殺し屋シリーズ『マリアビートル』に出てくる二人だ。分かる人だけ分かってくれたら良いんだけど檸檬って私の仲間よね…異常なる機関車へのこだわり…予定の変更には敏感とか。
あの二人は両方柑橘類だったけど、柚子は柑橘類として
(柿は?柿は何類だ?)
私はすぐそういうことか気になるんだよ。
調べてみると柑橘類とはミカン科に属するものの総称だった。なら柿の科目を調べれば良いんだ!という事で調べてみた結果は「カキノキ科」でしたー
では何類?というと答えは出なかった。
これは柑橘類としてまとめられてる方が珍しいって事だな。考えたらりんごとかも何類が分かんないもんな。蜜柑と檸檬と柚子。種類が多くて柑橘類が特別って事だね。
またひとつどうでも良い雑学が増えた。これはひとつ娘に披露せねば!と嬉しくなる。私は人にどうでも良い雑学話してる時間が好きなんだ。
まずは「知ってる?柿って1日にいっぱい食べちゃダメなんだぜ。せいぜい1〜2個までにしないと。タンニンが多いからお腹に石が〜」と去年と同じ蘊蓄を同じ調子で語りながら皮を剥き
「知ってるそれ去年も言ってた」と娘に返され
「こんだけ柚子があれば柚子湯し放題だな!」と娘に語りかけながら(これ去年も言ったな)思う。
あれ?気候の小さなわがままには振り回されるけれど、結局一年の大きな流れは変わってないじゃないかと再認識する。
そんな秋の日。
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