見出し画像

呪いを解くためのアクション-ぬいぐるみセルフカウンセリングをやってみた

先日の記事(下記リンク↓)で、「インナーチャイルドを癒すセルフカウンセリングとして、ぬいぐるみ療法をする」と書いた。

これを実際にやってみたのでレポートしてみようと思う。


用意したもの

  • 黒猫のぬいぐるみ(ひどい扱いを受けていた当時の自分)

  • 犬のぬいぐるみ(今のわたしと一緒に黒猫を見守る係)

やり方

  • あの頃のわたしに対して、今のわたしから語りかける

  • 「○○されて嫌だったね」「辛かったよね、怖かったよね」

  • 「本当は○○したかったね、○○してほしかったね」

  • 「今のわたしはこんな生活をしているよ」など


やってみて出てきた言葉

最初は気恥ずかしくて何を語りかけたらいいかわからなかったが、
「あんなに訴えたのにさ、誰もわかってくれなかったね」
と言ってみたら、その後の言葉も続けて出てきた。

  • 「子どもはやっぱ非力だったし、誰か周りの大人が一緒に怒ってくれたらよかったよね。わたしの状況は怒ってもいいことなんだって、実感したかったよね」

  • 「親から言われてること、されてることが、怒っていいことなのかわかんなかったもんね。本当に自分が悪いからこうなってるんだって思いも強かったよね」

  • 「正当に評価してほしいって思ってたね。否定ばっかりされて、自分がいいと思うことも親の基準で怒られたり取り上げられたり、しんどかったね」

  • 「正直、親にもわかってほしいって思ってたよなぁ。自分は苦しいってこと、親のやってることは理由がなんであれ暴力だって、認めさせたかった」

  • 「少しずつでも修正していければ、いつか分かり合えて、家族の一員として認めて扱ってもらえるんじゃないか、って多分思ってた。そうか、家族をやり直すために頑張ってたんだね」

  • 「あれだけ尊厳を侵されて、暴言を浴びせられながら、親とは同じになりたくないって強く思ってたんだよね。だから歯を食いしばって耐え続けて、殴ったり殺したりしなかったよね。そのおかげで、だいぶ回り道はしたけど、今は穏やかに暮らしているよ」

  • 「実家を出て、広い世界で、たくさんの人と出会って楽しいことができたのは、あんな環境でもあなたが真面目で魅力的な人間で、全部を諦めたりしなかったからだよ。貶されるばかりで誰も言ってくれなかったけど、あなたは賢くて可愛い、素敵な子だよ。誰かのニーズに応えなくても、許可がなくても、生きていていいんだよ」

思い出せる限りではこんな感じのことを語りかけていた。
特に「いつか分かり合えて、家族の一員になれる」と思っていたんだなあ、と自分の口から出た言葉で思い出した。


感想

大体15分〜20分程度喋っていただけなのに、色々な記憶が脳内に流れて、その時の五感もある程度(当時の感覚そのまま=フラッシュバック の、半分くらい)感じたので、すごく体が疲れた。
なんとなくだけど、当時の自分に届いたような気がする。言って欲しかったことを言語化できて、言葉として飛ばせたような。

最近複雑性PTSDのことを調べていて、「その場面の記憶が、感覚まで含めて冷凍保存される(フリーズして感じなくすることで、処理できないほどの怒りや恐怖をその場は乗り切れる)」
「解凍(フラッシュバック含む)するたびに少しずつその場面の感情を処理していく」
「冷凍保存された記憶は、脳のワーキングメモリをくうので、発達障害のような症状が出ることもある」
という記述を見た。
ああ、だいぶ容量くってるなあ、その記憶のファイル……と悲しくなったが、
「苦しかった経験を話せるようになったのは、過去を手放す準備ができた……ということ」ということも書いてあり、今がその時なんだな、がんばろう、と前を向くことができた。

きっとまだまだ時間はかかるだろうけど、引き続き色々試してみようと思う。
何かまた有効な取り組みがあればレポートしてみようと思っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?