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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ

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今夜もモテたなぁ。
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#エッセイ

ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #17(タリスカー 10年)

『ニッチなのにメジャーという不思議』 この子の魅力に気づいているのは僕しかいないとおもっ…

MOON
3年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #16(グレンファークラス 25年)

『それは、形がわからないほどにやわらかい。』 物を掴もうとするとき、境界となる固さがある…

MOON
3年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #15(カヴァラン)

『まるでゴーギャンの絵のよう』 フランスの画家、ポール・ゴーギャンが描いたタヒチの女性の…

MOON
3年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #14(ポートエレン)

『その羽根は、折れてもなお飛び立つ』 バレエにおいてもっとも重要なのが、バランス感覚であ…

MOON
3年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #13(キルホーマン)

『美しく蒼き風』 ある夫婦が、新天地に引っ越してきた。 その場所というのは上品かつ独特な…

MOON
4年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #12(コンパスボックス スパイスツリー)

『隠されざる匂い』 私は、女子校でテニス部の顧問をしている男性教師である。 いわゆる「硬…

MOON
4年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #11(ラフロイグ 10年)

『アーティストたる人格』 彼女を一言で表すとすれば、「我が道を行く」タイプだ。 個性というのは、強ければ強いほど好き嫌いが分かれるものである。 そして、彼女の印象も賛否両論。 苦手なひとからすれば、近寄ることさえも毛嫌いされる。 しかし、彼女には中毒性のある強烈な魅力がある。 たとえ反感をもつひとがいたとしても、彼女を取り巻く大勢のファン(一種の信者ともいえよう)たちが鉄壁の防御力をもって、それらの喧騒をかるく跳ね返してしまうだろう。 一線を超えたアーティストと

ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #10(ブルイックラディ)

『女性は外見ではわからないものだ。』 服装は、ときに個性をまぎらわせてしまう。 派手なフ…

MOON
4年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #9(ムーングロウ)

『僕は海を見るように、君を見ていた。』 君と、夜の浜辺を歩いていた。 真っ白なワンピース…

MOON
4年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #8(ロイヤルロッホナガー)

『人間は賢くなったかわりに、もっと大切ななにかを失った。』 僕には彼女がいない。 だけど…

MOON
4年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #7(ザ・マッカラン 12年)

『ザ・高嶺の花』 彼女は、家柄がよく、 教育熱心な家庭ではあったけれど、 あたたかく、恵ま…

MOON
4年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #6(ラガヴーリン 8年)

『君は、若いときから綺麗だった。』 大学に入って2年目の秋。 僕たちは出逢った。 目が覚…

MOON
4年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #5(カリラ 25年)

『強さは、時にジレンマとなる。』 オフィス街を颯爽と歩く彼女の姿は、 冬に吹く春風のよう…

MOON
4年前
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ウイスキーを女性に喩えるシリーズ #4(ニッカ カフェグレーン ウイスキー)

『女性は、意外性そのものである。』 夏になると、飛び出すように海へと向かい、 太陽に照らされる君の肌は、健康的に焼けていた。 手首についている金色の装飾品は、 君を押し殺すことなく、見事に全体と調和している。 周りからの視線を跳ね返すほどに、 身体にはしなやかな曲線が引かれていた。 焼けた肌、黄金、曲線。 なぜかわからないけれど、 その姿はクレオパトラを連想させるのだ。 太古の時代に、世の男を魅了させたあの女性を。 けれども、これは彼女の一面に過ぎない。 海だ