さばくい

映像作品を研究中 ロバート・マッキーのストーリー理論など ハリウッド式シナリオ術を軸に…

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映像作品を研究中 ロバート・マッキーのストーリー理論など ハリウッド式シナリオ術を軸に、主にアニメの良いとこ悪いとこを考察していきます

最近の記事

アニメの良いトコ悪いトコ#3-ぼっちざろっく12話「君に朝が降る」-

ぼっちざろっくはいいぞ… ということを最終回12話を分解してお話しよう。 文化祭のライブから始まる12話。 これは神話の法則で言うところの<最大の試練>である。 同時に、1話でぼっちちゃんが「文化祭でライブしてチヤホヤされるんだ」 と言っていたことから、このライブの成功がそのまま<報酬>となる。 ライブ中、ぼっちちゃんのギターが壊れる。 <最大の試練>では主人公が一度死んだような状況になると良いらしい。 そう、このギターが壊れることこそ主人公の死であり、 ライブの成功は絶

    • アニメの良いトコ悪いトコ#2 -機動戦士ガンダム水星の魔女スレッタはホントに主人公?-

      水星の魔女、特に第2シーズンでのスレッタの行動が気になっている。 スレッタはホントに主人公なのか? 主人公とは何なのか? もちろん設定資料に「主人公」と書けば良いわけではない。 主人公とは視聴者が中心に見るべきで、そして中心に見たいキャラクター ではないか? 主人公の四苦八苦がそのままストーリーとなるのだ。 とすれば、作品内では基本的に主人公に関係のない話はすべきではない。 TVシリーズでたまの幕間にサブキャラクターを掘り下げる話を差し込んでも それはアリだろうが、メイ

      • アニメの良いトコ悪いトコ#1 -機動戦士ガンダム水星の魔女第20話「望みの果て」-

        機動戦士ガンダム水星の魔女第20話、トリックスター多すぎ問題 水星の魔女には予測できない行動をするキャラがたくさんいる。 19話でスレッタの母が悪いトリックスターとなり、 それを受けて20話でシャディク、ノレアが大暴走。 世界は大惨事となり、全く予測ができない。 先の読めない展開!ええやん! と思うかも知れないが、先が読めなさすぎるのも問題である。 彼らが癇癪を起こせばストーリーの流れをブチ切って悲劇が起こるのだ。 それを見てどう感じるだろう? もう、何でもありやん…

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