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旅の空耳:イントネーションの似た韓国語と中国語

上海浦東国際空港から市内へ向かうリニアモーターカーに乗り込みました。
出発してすぐに流れるアナウンスが、韓国語に聞こえてしまいました。

中国に来たはずなのに、なぜ韓国語でアナウンスされるのか?
多言語でアナウンスされるにしろ、最初は中国語のはずでは?

アナウンスの出だしで、
「ちょっと待って、ちょっと待って」を意味する韓国語 
「잠깐만 잠깐만 (cham kkan man, cham kkan man)」と
言ったような気がしたのです。

私は頭のなかの辞書で、
(cham kkan man)に似た音の中国を検索。

見つけ出せました。
というより、気付きました。

この状況では、この中国語しかないのです。

「乘客们 (Chéng kè men)」

2度繰り返して、
「乘客们、乘客们 (Chéng kè men,Chéng kè men)」
とアナウンスされていたのです。

日本語では「乗客の皆様」、
英語なら「Attention, please.(お知らせいたします。)」の意です。


なぜ、空耳が起こったのか?


両方ともに、3音節の語が2回繰り返されるフレーズであり、
かつ、
聞き手にやさしく注意喚起する語気を持つフレーズだから、

イントネーションが似ていたのです。


個々の子音と母音は違っていても、イントネーションが近似すると「空耳」は起こるのでした。


これを外国語の発音練習に応用すると、

極論、イントネーションさえ完全コピーできれば、
子音と母音の発音は正確でなくても、フレーズ全体として通じる発音になるのです。


発音しにくいフレーズ、
聞き返されたことがあるフレーズを、
ネイティブ発音の音源を聞きながら、ハミングでそのイントネーションのみを完全コピーします。
その完全コピーできたイントネーションに子音と母音を乗せるように発音練習すると、通じる発音に矯正できます。


#海外旅行 #中国語 #韓国語 #語学 #発音矯正  

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