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【GoPro11mini】熱暴走検証とシンプルな解決方法

フラッシュセールの勢いで購入したものの、未だに使い道を見いだせません。さばのおすしです。

GoPro Hero 11mini

うーん、チャリブログでもしてみましょうか。
通学タイムアタックとか。

まあそれはさておき、今回はGoPro11miniの発熱問題の検証と、そのシンプルな解決方法を紹介します。


ちなみに、注文する際にものすごい勢いで躓いた話はこちら。

欠陥レベルの発熱

さて、いきなりですがこいつは欠陥商品です。
とやかく言う前に、まずはデータを提示いたしましょう。

検証条件は下記の通り。
環境は気温22度、湿度60%、日陰、無風、静止状態。
カメラの設定は、フルHD60fps、画角SV、手振れ補正オン。
容量256GBのSamsung製microSDカードを使用。
5回のテストを実施。それぞれ間は1時間程度空けています。

結果はこのとおり

すべての試行において、30分前後で異常終了してしまいました。
あれ、関税対策で30分制限かかってます?

冗談はさておき、原因は見出しにある通り、異常なまでの発熱。
実際、手で持っていられないくらいアチアチです。

特に背面がすごい。
らくらく低温やけどできます。
もはやこれだけで欠陥レベル。

多分卵焼けます。

再度申し上げるとこれ、気温22度での検証です。
周囲に熱源はなく、日に当たってもいません。
発熱を考えると比較的好条件です。
これで30分。

さらに言えばこいつ、実は5.3Kだの120fpsだの撮れる高性能カメラなんですよね。にもかかわらずFHD60fpsでの検証。かなりの妥協。
ここまでして30分。

うーん…なんでこれで良いと思ったの?
GoProさん…?

いや、30分で十分では?

言いたいことはわかります。
YouTuberならともかく、素人がそんな長回ししないだろと。
でも、そういう問題じゃないんです。
問題なのは、「熱で撮れなくなる不安」が常に付きまとうことです。

例えばあなたのスマホ、何の脈絡もなく息絶えたらどうします?
困りますね、生活が立ち行かなくなります。
そしてその後、理由も無く突如復活したらどうでしょう?
今後もあなたはそのスマホを使い続けられますか?

何が言いたいのかというと、道具にはある程度の「正常に動く信頼」が必要だってことです。「いいシーン撮れたぞ!」って思ってたら実は熱で停止してましたーなんて、笑えません。

対策方法

さて、一通り悪態をついたところで、ここからはこの問題児をどうにか一人前にする方法を考えていきましょう。

対策1:フレームレートを下げる

最も手軽な解決策です。
具体的には30fps以下に下げてください。
これだけで驚くほど大人しくなります。

簡単な検証によると、フルHDなら止まることなく256GB撮りきれます。
さらに最高画質の5.3Kでも2時間持ちこたえます。

まあ5.3Kなんて再生できる端末がほとんど存在しないし、編集コストも高すぎるので無視でいいかと。実質制限解除です。

こいつでようやっと6Kなので、5.3Kはほんとうに需要無いです。
プロ向け。

問題点は、フレームレートが下がること。
いや当たり前ですけども。
これが結構深刻だったりします。

というのも、Youtube、X、TikTok等々、今どきの動画は60fpsが標準です。
無意識に肥え太らされた我々の目には、30fpsの動画…なーんかチラついて見えてしまうんですね。もちろん個人差はあると思いますが、少なくとも「動画を作って一儲けしたい人」にはおすすめできない設定になります。

まあ、ホームビデオや旅の思い出とかならそこまで問題ないかと。
あとは映画っぽい演出したい人でしょうか。

対策2:外部ファンで冷やす

「いやどういうこと?」ってなりますよね。
つまりはこういうことです。

…まあ、言いたいことはわかりますよ?
でももう少しだけ付き合ってください。
これがなかなか馬鹿にならんのです。

なんとこの雑な作りで、4K120fps、5.3K60fpsいずれの場合でも256GB撮りきれます。熱の封じ込めに完全に成功しているんですね。

しかもマウントによっては、そこそこのアクションにも対応できます。
例えばバックパックマウントなんか最高です。

使用したのはこちら。
これなら前からはほとんど気にならないし、

輪ゴムはやめた方がいいですね。

こんな感じで、マウントと本体で挟めるので落ちる心配もほぼありません。

実際自転車で6kmほど走ってきましたが、全く問題ありませんでした。

ファンのお値段は約1,000円。これで最高画質が制限なく使えるなら悪くない気がしませんか?

ただ致命的な問題点もあって、マイクが死にます。
そりゃそうですよ。だって風を当て続けてるわけですから。

この死ぬほど高いマイクアダプタを買ってマイクを外付けするか、

スマホなどで別に録って、後で合わせるしかないです。
非常にめんどくさい。

あとファンに別途電源が必要です。
今回使ったファンの場合はUSB-A。

このサイズでファンガードが付いてる謎商品
私以外誰が買うんだろう…

まあモバイルバッテリー用意すればそれでいいんですが、マイクの件といい、せっかくのGoProの身軽さが根こそぎ奪われてしまいます。

常に固定して使う人、例えばヘルメットにすべて固定できるモトブログとかであれば、おすすめできる案です。

対策3:メルカリに放流

実も蓋もないですが、多くの人にはこれが一番おすすめ。
可愛い子には旅をさせよ、です。
そして信頼のおけるカメラに買い換えてしまいましょう。

おすすめはGoPro Hero 9。
なぜ9かというと、信頼がお墨付きだから。
下記は「トーマスガジェマガ」の管理人でおなじみトーマスさんの動画です。

この日本一周動画は全編、GoProHero9で撮られている(らしい)んですね。30度を超える炎天下でも、すさまじい豪雨の中でも、問題なく撮影されています。これは信頼に足ると言えるでしょう。

あと型落ちなので安い。
一応新型のGoPro hero 12で熱問題はある程度解決されているようなんですが、こちらは高い。それでいて進化点は手振れ補正とアスペクト比くらいしかありません。コスパはとても微妙。

対して9なら、11miniとの差額はどんなに多めに見積もっても1万円です。

問題点があるとすれば、新品在庫が枯渇しつつあること。
公式サイトでも廃盤扱いになり、Amazonでも怪しい業者からしか入手できなくなっています。

個人的にはマップカメラの中古品がおすすめです。
美品が3万以下。悪くありません。

まとめ:発熱さえなければ

本当に、発熱問題さえ無ければ悪くない選択肢なんです。
小さくて頑丈なボディに、最新機能が詰まっています。

それでいて安い。とても魅力的。なので用途が水中や雪山など、熱が問題にならない地域に限定されるなら高コスパと言えます。

しかしそれ以外のケースでは、どうあがいても欠陥商品です。
外部にファンを付け足してようやくマトモに使えるアクションカムなんて、本末転倒もいいところです。壊れないことが美徳なのに、わざわざ壊れやすくしなきゃいけないなんて。

アップデートで修正される様子もないし、12miniが出なかったことからも公式はminiシリーズに対して消極的であると考えられます。
今後の対応はあまり期待できません。

買おうか悩んでいる人はGoPro9を。
既に持ってる人は、思い切って買い替えがおすすめです。
それが一番幸せになれると思います。

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