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【カターレ富山】流れを取り戻して一気に3点 ホーム FC琉球 戦 2024 J3リーグ第21節

2試合連続スコアレスドローで迎えたホームの試合。
3試合連続で順位の近いチームとの対戦になる。
そろそろ白星が欲しいところ。


1 スタメン

スタメンは2人を入替え。
椎名を6試合ぶりに、河井を2試合ぶりにスタメンで起用してきた。

フォーメーションはいつもどおりの4−2−3−1。並びはゴールキーパーが田川。ディフェンスラインは4バック右から西矢、鍋田、神山、安光。ボランチは末木と河井、2列目は右に椎名、中に髙橋馨希、左に吉平、1トップにマテウス。サブは、GK齋藤、DF大迫、MF坪川、布施谷、荒井、FW碓井、松本。
FC琉球は、4人スタメンを入替え。アウェイの試合で大活躍された白井、そしてゴールを決められた高安がメンバーから外れている。

2 ペースをつかみ琉球を圧倒

4分、富山はMF椎名が高い位置でボールを奪い、相手に囲まれながらも中のマテウスへクロスを入れる。
6分、富山はDF西矢がディフェンスラインの裏にボールを出し、それをFWマテウスがドリブルで持ち込む。これでコーナーキックを獲得。
そのコーナーキックから、MF椎名がクロスを入れ、DF神山が頭で入れるも左ポストに当たる。
10分、左サイドからMF吉平が切り返してグラウンダーのクロスを入れ、これがコーナーキックに。
11分、FC琉球がカウンターから攻めあがろうとするところを富山のDF神山が倒してイエローカードをもらう。

ここまでは富山が圧倒的に優勢。

16分、富山は左サイドMF吉平にDF神山からボールが出てこれがコーナーキックに。
19分、富山のMF髙橋馨希の左サイドへのサイドチェンジがMF吉平につながり、それを走り込むDF安光へ。安光のシュートは相手に当たってコーナーキックに。
21分、琉球はMF幸喜がシュート。
23分、富山はMF椎名が逆サイドの左サイドへパスを出し、これに走り込んだMF吉平が合わせるがコーナーキックに。
このコーナーキックはニアでDF神山が頭で合わせるが、サイドネットへ。

ここで試合は飲水タイムに。
ここまでは圧倒的に富山のチャンスが多かった。

飲水タイム明け、琉球はボールを奪って最後はFW岩本のシュートまで持って行く。
32分、富山はボールを奪ってMF髙橋馨希から裏を狙ったボールが相手DFに当たってMF椎名の前にこぼれる。それを右足で狙うったが左へわずかに外れる。
33分、富山はDF神山がラインの裏に出してそれを受けたFWマテウスが中へクロスを上げると、相手がクリア。
さらに34分、MF椎名がクロスを入れてこれがコーナーキックに。
36分、ドロップゴールからMF河井がクロスを入れてそれをMF椎名が頭で狙う。
39分、琉球がボール奪取から、MF上原がミドルシュートを狙うもGK田川の正面。
40分、富山のDF西矢が一旦足を痛めたが、程なく立ち上がる。

飲水タイム後やや琉球が持ち直したか。

45分、琉球のDF藤春がシュートも富山のDF西矢が体でブロック。

前半はこのまま0-0で終了した。内容は富山がかなり有利に展開していた。

3 先制点から一気に勝負を決める

後半開始にあたり、琉球はDF森に代わりFW高木、FW岩本に代わりFW野田。
システムを3バックから4バックにしてきた。

47分、琉球はFW高木の落としからMF岡澤がシュートし、左に外れるもコーナーキックを得る。
そのコーナーキックは、琉球のMF上原が頭で捉えたが富山のGK田川の正面に。
50分、富山はペナルティエリアの隅のあたりでDF西矢が倒されたように見えたがプレーは流される。
そこから琉球がカウンターでFW野田がシュートするも僅かに枠の右に。
続いて52分、富山はカウンターからMF河井がシュート、更にブロックされたボールを拾ってクロスを上げ、コーナーキックを獲得。
57分、琉球は右サイドMF平松のクロスを琉球の選手が頭で流し、逆サイドに走り込んだDF藤春がシュート。これは決定的だったが、ゴール右に外れる。

ここまで琉球がシステムを変えて流れを取り戻し、むしろ押している。

61分、富山はMF髙橋馨希がドリブルで右から左へと立ち回り、左からクロスを入れる。
更にその後、一旦ディフェンスラインまでボールが下がった後、再び、ボールを持ち上がって右から髙橋馨希がシュートしたが、ボールは左へ外れる。

ここで62分、富山は流れを変えようとMF椎名に代えてMF布施谷、FWマテウスに代えてFW碓井。
この後、髙橋馨希も含めて前線からの積極的なプレスがはまるようになり、主導権を取り戻す。

65分、富山のコーナーキックから波状攻撃。
これは決まらなかったが、流れは取り戻したように見える。
そして69分から70分、MF末木が高い位置でボールを奪い返して前にいたMF吉平につなぐ。
そして吉平が相手ディフェンスをかわして左からクロスを入れるとファーに走り込んだ布施谷がゴールに押し込んで先制点を決めた。

なかなか試合が動かなかったが、前線に勢いをもたらして自ら試合を動かした。
そしてその余韻が冷めないまま、すぐに試合が動く。

71分、富山は中盤で再びMF末木がボールを奪い、ダイレクトでFW碓井につなぐとこれを碓井がゴールにつなげ、あっという間に2点目。
末木のボール奪取が見事だった。

73分、琉球は右サイドを攻め上がり、シュートするもGK田川が右手パンチングで防ぐ。

74分、琉球はFW幸喜に代わりMF小川。
またここで富山はMF末木が足を痛めて担架がピッチに入る。
末木はそのままMF坪川と交代。さらにMF河井がFW松本と交代。
坪川と髙橋馨希がボランチに、碓井と松本の2トップ。

78分、琉球はFW高木がシュートし、コーナーキックを得る。その流れからDF藤春がミドルシュートを狙うがゴールの上へ。

富山はチャンスを作っているが、なかなかシュートまで行けない。
次の1点が重要になると思っていたところ、MF髙橋馨希が見事なボール奪取で琉球の攻撃を止める。
琉球は、MF上原に代えてMF荒木。

85分、MF髙橋馨希のボール奪取からパスを回し、右サイドMF布施谷のクロスにFW碓井が足で合わせるとこれがゴールに決まり、3点目。
これで3−0となり、試合は決まった。
振り返るとまた中盤でのボール奪取からの得点だった。

3点リードして少し余裕が出た富山は、MF吉平に代えて FC東京から育成型期限付き移籍で加入したMF荒井が入る。
これで荒井が2列目右に入り、布施谷が左に。

その直後、MF髙橋馨希から右サイドへの荒井にサイドチェンジすると荒井が足元にぴたりと押さえてスタンドが湧いた。
さらにその後の90分、ボール奪取からMF荒井が左足でミドルシュート。
これはわずかにゴールの上へ。
90+1分、琉球は富山の左ゴール前で、FW野田が富山の荒井に倒されフリーキックを得る。
MF富所が蹴ったがディフェンスに当たってコーナーキックに。しかし、これはシュートまで行けず。

最後に琉球の攻撃でFW野田のシュートは左ポストに当たって跳ね返る。

これでちょっと肝を冷やしたが、このまま試合は終了し、結果的には3−0で完勝という形になった。

4 中盤でのボール奪取から3得点

前半から流れは良かったので、前半に得点が入っていれば文句なしだったが、ここ2試合無得点であまりいい流れではなかったことを考えると、この前半は大きかった。

後半に入り、琉球が後半開始からの選手交代で流れをつかんだもののこれをうまく跳ね返すと、碓井と布施谷の投入で前線からの圧力が高まり、流れを再び取り戻した。

そして3得点は、いずれも中盤でのボール奪取からの攻撃が得点につながった。
特に最初の2点につながるボール奪取をしたMF末木の貢献は大きい。

また、勝ち点で並んでいた琉球との試合で勝ち点3を奪えたのは大きい。
相手には勝ち点を与えず、勝ち点差は3。
ライバルチームとの差を広げることは重要だ。

これで4試合無失点と守備も絶好調。
いい流れが来ているように思う。

5 ハイライト

試合のスタッツ

6 今節終了時の順位

首位大宮が勝利、2位の沼津が敗れて4位に転落し、3連勝の今治が2位浮上、連勝の相模原が3位に。
富山は勝利で5位浮上、2位との勝ち点差は3になった。

7 出場メンバーについて一言

MVP
MF 16 末木 裕也
1点目、2点目を生み出したボール奪取。
2得点の碓井、1得点1アシストの布施谷よりも強く印象に残った。
FW 9 碓井 聖生
個人初の2得点は見事。Jでのチーム史上最高得点者を目指して欲しい。(苔口の11点以上)

SVP(さば的視点MVP)
MF 33 髙橋 馨希
前半から2列目で攻撃に貢献、ボランチにポジションを下げてから守備でも貢献。
MF 28 布施谷 翔
途中交代で先制点と3点目をアシスト。
得点まであと一歩だったチームに推進力をもたらした。
MF 27 吉平 翼
1点目をもたらしたプレーはMVPにしてもおかしくない。

スタメン
GK 1 田川 知樹
後半、スーパーセーブもあり、4試合連続無失点に貢献
DF 23 西矢 慎平
何度も右サイドを駆け上がりクロスを上げ勝利に貢献
DF 4 神山 京右
後半の琉球の攻撃も守り切った
DF 26 鍋田 純志
神山同様、安定して無失点に貢献
DF 25 安光 将作
左サイドを吉平とともに攻略していた
MF 16 末木 裕也
同上
MF 24 河井 陽介
スペースを見つけて顔を出し、攻撃を活性化させた
MF 22 椎名伸志
前半得点はなかったが、前半を優勢に運ぶことに大きく貢献
MF 33 髙橋 馨希
同上
MF 27 吉平 翼
同上
FW 10 マテウス レイリア
前半優勢な中で、もっとシュートを打てる場面を作りたい

サブメンバー
MF 17 坪川 潤之
末木と交代で入り、攻撃のペースを落とさず琉球の攻撃を許さなかった
MF 28 布施谷 翔
同上
MF 48 荒井 悠汰
短い出場時間ながらトラップやシュートでサポーターを魅せていた
FW 9 碓井 聖生
同上
FW 11 松本 孝平
積極的なプレーを見せており、ゴールという結果が出れば量産しそうな雰囲気もある

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