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【カターレ富山】猛暑、酷暑、危険な暑さの中でも勝った アウェイ 奈良クラブ 戦 2023 J3リーグ第19節(2023/7/22(土))

厳しい日程を終えて、久しぶりに1週間空いての試合。
対戦相手はアウェイでの奈良クラブ戦。
照明設備の関係で、デーゲームで行うしかなく、相当な猛暑の中、午後3時キックオフという悪条件。
(試合前にはピッチ上は38度あったという情報もある)

現地で観戦したが、試合前から暑さは大変なもので、試合が始まるまでは基本的に日陰にいた。
なお、ゴール裏には日陰は全くない。

試合前には奈良クラブの嫁阪選手のJリーグ150試合出場のセレモニーも行われた。
グルージャ時代から特徴的な名前で気になっていた選手。
JFLのチームに行ったが、そのチームで活躍し、再びJ3に戻ってきた。
その選手のセレモニーにアウェイで立ち会えたのはちょっと嬉しかった。

そして今日食べたスタグルはこちら。

あいがけカレー、美味しかった

1 ハイライト

試合のスタッツ

2 スタメン

スタメンは前節と同じ。
並びはゴールキーパーが田川。ディフェンスラインは4バック右から柳下、林堂、大畑、安光。
ボランチに坪川と柴田、2列目は右に髙橋馨希、左が吉平、ツートップが大野とアルトゥールシルバ。

奈良はスタメンを3人変更。

3 前半終了間際に2得点

2分、開始直後に、坪川のフリーキックに林堂?が合わせるが、ヘディングシュートは左に逸れる。
4分、奈良が高い位置でボールを奪って攻めるが、大畑が守る。
6分、奈良の浅川がスルーパスで抜け出すが、右サイドから回り込んだ柳下がブロック。
そこから、コーナーキックが3本続いたが、守り切った。

10分、左サイドを抜け出そうとした嫁阪を柳下が倒してしまい、イエローカード。
14分、奈良が右サイドの裏をついて逆サイドに送るが嫁阪のシュートは枠を外れる。
その後も基本的に奈良のペースでチャンスを次々に作り出す。

24分、飲水タイムよりもさらに長いクーリングタイム3分が設けられた。

その後も苦しい時間が続いたが何とか耐えて、迎えた43分。
奈良の低い位置でのパス回しをカットし、髙橋馨希からアルトゥールシルバを経て大野にボールがつながり、裏に抜け出そうとする大野が倒されてPKを得る。
これを44分、倒された大野が決めて貴重な先制点をあげた。

その余韻が冷めない中、富山の左サイドからのコーナーキックを得る。
吉平がショートコーナーを蹴り、それに合わせたフリーの坪川が中へ低いクロス。
これに柳下がうまくヒールで合わせて追加点となる2点目をあげた。

これは貴重だ。

4 楽な展開が思わぬ判定で一転

後半開始。両チームとも交代はなし。
46分、開始早々に吉平がイエローカードをもらう。
54分、奈良の浅川が裏に抜けてシュートするがGK田川がセーブ。

その直後だった。
富山の右サイドで柳下と奈良の西田が競り合いながら倒れる。
冷静に見れば西田が柳下のユニフォームをつかんで競り合い、柳下は手を上げて何もしていないとアピールしていたのだが、ファウルを取られ、しかもイエローカードまで。
柳下はこれが2枚目のイエローカードということになり、退場に。
2点リードが一気にピンチになった。

5 防戦一方も何とか逃げ切る

富山は、57分、アルトゥールシルバに代えて高橋駿太、大野に代えて神山。
フォワードを1枚削って柳下の位置に神山を入れ、前線は高橋駿太一人に任せる形にした。

61分、奈良がカウンターから最終的には嫁阪がシュート。しかし、これは田川がかろうじて手でかき出す。
62分、奈良は選手を2人交代。
62分、クリアボールが相手に当たりあわやゴールへという場面になったが、わずかに枠を外れた。
65分、ゴール近くで神山と奈良の嫁阪が競り合いで頭を激突し、しばらく治療。
69分、ここで飲水タイム。後半は少し日が翳ったこともあり、飲水タイムのみでの再開だ。

試合はずっと奈良のペース。
ボールをゴール前に入れるが、富山のディフェンスがことごとく弾き返す。
77分、吉平に代えて今瀬、坪川に代えて末木。
中盤は髙橋馨希、坪川、柴田の3枚にして5バックにして、サイドは捨てて中を固めるようなフォーメーションに。

しかし、81分、奈良の右サイドからのクロスを折り返され、途中出場の桑島に決められて1−2に。
1点差となって奈良は盛り上がる。
さらに85分には、奈良の左サイドからのクロスがファーサイドのゴールに決まるかという軌道になったが、わずかに外れる。
86分、奈良は2人を交代。
さらに87分、富山は髙橋馨希に代えて松岡。
そして、90分+1分、奈良は5人目の交代。

90分+4分、奈良、右サイドのコーナーキックから都並が頭で合わせてそれをゴール前で待つ浅川がコースを代えてゴールに迫られたが、ぎりぎりで田川が押さえた。

これが最後のピンチ。
このまま、1−2で逃げ切り、連勝した。

6 悪条件のアウェイでつかんだ貴重な勝利

猛暑の中、午後3時開始のデーゲーム。
ゴール裏で見ていても、暑さは尋常でなく、ピッチ上の選手は本当に大変だっただろう。

ただ試合後の大野のインタビューを聞くと、試合前に、最初はしんどいが動きやすくなる時間帯があるだろう、という話をしていたようだ。
実際に、前半の終了間際になって動きが良くなり、その時間帯で2点を奪った。

退場者が出ない時間帯でも、ほとんど奈良にゲームを支配されていた。
そんな中でも守備陣は集中していて、ゴールは許さなかった。

柳下の退場は、何度見てもあれはファウルですらないように思えた。
退場が55分だったので、残り35分+アディショナルタイムを1人少ない状態で戦うことになった。
これで一気に失点してもおかしくはなかったが、よく耐えた。

この逆境でつかんだ勝ち点3は大きい。

ただ、選手も言っているが、毎年猛暑が続く中で、プロチームがこの真夏の昼間に試合をするのは避けてほしい。
やはりせめてナイターだろう。
ナイターが難しいのならば、会場を変えるなり、その時期の試合は行わないようにするなり。
難しい問題だ。

7 出場メンバーについて一言

MVP
FW 9 大野 耀平
 貴重な先制点を生み出した。

SVP(さば的視点MVP)
GK 21 田川 知樹
 苦しい試合を1失点で守り切った

MF 17 坪川 潤之
 2点目のアシスト。ショートコーナーを使ったセットプレーを見事に決めた。

MF 28 柴田 壮介
 ボランチとして猛暑の中フル出場し、勝利に貢献。髙橋馨希との相性が良さそう。

スタメン
GK 21 田川 知樹
 同上
DF 25 安光 将作
 相手の攻撃陣に手を焼いていた
DF 3 大畑 隆也
 粘り強い守備で勝利に貢献
DF 23 林堂 眞
 出場してから連勝とチームの流れを変えた
DF 19 柳下 大樹
 退場がなければ文句なしのMVPだった。攻撃だけでなく、守備でもいいプレーが複数あった。
MF 28 柴田 壮介
 同上
MF 17 坪川 潤之
 同上
MF 27 吉平 翼
 豊富な運動量で攻守に貢献
MF 30 アルトゥール シルバ
 大野のPKにつながるプレーをアシスト
MF 33 髙橋 馨希
 大野のPKにつながる縦パスを出し、それ以外でも攻守に貢献
FW 9 大野 耀平
 同上

サブメンバー
DF 4 神山 京右
 柳下退場で右サイドバックに入り、よく守った
DF 5 今瀬 淳也
 守備を固めるために入り1失点はあったが、逃げ切りに貢献
MF 16 末木 裕也
 ボランチの
FW 8 松岡 大智
 防戦一方の中で入り、あまり見せ場はなかったが頑張った
FW 39 高橋 駿太
 柳下退場後、一人少なくなってからのワントップとして役目は果たした

8 選手の出場状況

1 GK 柴崎 10試合連続サブ
2 DF 脇本 ベンチ外
3 DF 大畑 19試合連続スタメンで3試合連続フル出場
4 DF 神山 3試合ぶり途中出場
5 DF 今瀬 2試合連続サブから途中出場
6 MF 碓井 メンバー外
7 MF 佐々木陽次 メンバー外
8 FW 松岡 3試合連続途中出場
9 FW 大野 3試合連続スタメンで1得点
10 FW マテウス 4試合連続サブ
13 MF 安藤 メンバー外
14 DF 下堂 メンバー外
15 MF ガブリエル エンリケ メンバー外
16 MF 末木 3試合連続途中出場
17 MF 坪川 2試合連続スタメン
19 DF 柳下 5試合連続スタメンで1得点
20 MF 大山 メンバー外
21 GK 田川 8試合連続スタメンフル出場
22 MF 椎名 メンバー外
23 DF 林堂 2試合連続フル出場
24 DF 大森 メンバー外
25 MF 安光 8試合連続スタメンで3試合連続フル出場
26 MF 鍋田 メンバー外
27 FW 吉平 18試合連続スタメン
28 MF 柴田 2試合連続スタメンでフル出場
30 MF アルトゥール・シルバ 3試合連続スタメン
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF 伊藤 メンバー外
33 MF 髙橋馨希 2試合連続スタメン
39 FW 高橋駿太 3試合連続途中出場
42 GK 平尾 メンバー外

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