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2023 他のチームを分析、今年のJ3を展望

選手名鑑が発売されたので、今年も他のチームのメンバーを見て行きましょう。
今年はJ2経験チームがさらに増えて11チームと半分を超えています。
また今年からJFLとのチーム入替えも始まると一段と激戦になる今シーズン。
それでは北から順に行きます。

ヴァンラーレ八戸(10位)


前年チーム得点王 MF 野瀬龍世(4点、→北九州)

前年最多出場選手 FW 萱沼優聖(31試合2,312分→YS横浜)

主な新加入選手 DF三ツ田(松本)、MF妹尾直哉(鳥取)、宮本拓弥(長野)

主な移籍選手 GK服部一輝(→FC大阪)、DF下堂竜聖(→富山)、DF佐藤和樹(→未定)

元カターレ富山 MF姫野宥弥(←富山)
監督 石﨑信弘(1年目)

大量に選手の入替えがあった。
去年から元カターレ所属の選手、監督が多くなったチームで、監督は言わずとしれた石﨑監督。
そして監督のサッカーの申し子と言ってもいい姫野も加入。
去年は監督交代後の後半健闘し、後半だけなら10勝7敗と勝ち越したが、監督が代わってどうなるか。
ただ、補強した選手は実績のある選手。
富山でも石﨑監督の序盤はがらっとチームが変わり、強かっただけに今年の八戸は注目だ。

いわてグルージャ盛岡(J2 22位)


前年チーム得点王 FW ブレンネル(4点、→未定)

前年最多出場選手 DF 牟田雄祐(32試合2,775分)

主な新加入選手 GK 丹野研太(川崎)、DF田代真一(大宮)、FWドウグラス・オリヴェイラ(札幌)

主な移籍選手 DF 牟田雄祐(→琉球)、DF戸根一誓(→鹿児島)、MF脇本晃成(→富山)

元カターレ富山 なし
監督 松原良香(1年目)

岩手も大量に選手の入替えがあり、上に書いた選手だけでなく、中村、小野田、モレラト、中野などJ2昇格に貢献した中心選手が多く退団。
資金力を活かして上に書いた選手以外にもGK田尻、DF李、石田、MF水野など力のある選手を補強。
初めて監督を務める松原監督の手腕は未知数だが、どうなるか。
新戦力がどの程度機能するかだが、はまれば力はありそう。

福島ユナイテッドFC(11位)


前年チーム得点王 FW 高橋潤哉(8点、→山形)

前年最多出場選手 MF 諸岡裕人(32試合2,853分)

主な新加入選手 GK ファンティーニ燦(山口)、MF宮崎智彦(岡山)、MF古林将太(湘南)

主な移籍選手 MF橋本陸(→相模原)、MF新井光(→今治)

元カターレ富山 なし
監督 服部年宏(2年目)

去年の序盤は首位もうかがっていた福島だが、徐々に失速して、結局11位になった。
毎年、好調な時期はあるものの、なかなか年間通しては好調を維持できない印象。
選手は今年も主力を引き抜かれているが、ディフェンス陣は同じメンバーで戦える模様。
服部監督が2年目。
同じ県内のいわきにJ2昇格の先を越され、期するものはあるはず。

Y.S.C.C.横浜(16位)

前年チーム得点王 FW 林友哉(4点、→未定)

前年最多出場選手 DF 土舘賢人(31試合2,701分)

主な新加入選手 MF 小島秀仁(千葉)、MF中里崇宏(鈴鹿)、FW萱沼優聖(八戸)
主な移籍選手 DF宗近慧(→讃岐)、MF吉田明生(引退)、FW河辺駿太郎(→鹿児島)

元カターレ富山 FW萱沼優聖(←八戸)
監督 星川敬(2年目)

去年、星川監督になってからは成績を持ち直し、順位を16位まで上げた。
ただ、後半戦の攻撃の中心だった河辺が鹿児島に移籍、またチームを長年支えた宗近、吉田が移籍、引退とチームの変わり目にある。
例年、シーズン後半になるにつれてチームが成熟し、強くなっていく印象があるが、今年は経験のある選手も徐々に揃えてきて、シーズン序盤から安定した戦いを進めるか。

SC相模原(18位)

前年チーム得点王 FW 船山貴之(4点、→青森)、MF藤本淳吾(引退)、MF安藤翼、MF松橋優安(山口)、FW加藤拓己(→清水(2022中))

前年最多出場選手 GK 圍謙太朗(29試合2,610分)

主な新加入選手 DF 温井駿斗(藤枝)、MF橋本陸(福島)
主な移籍選手 GK 柴崎貴広(→富山)、MF 石田崚真(岩手)、MF川上竜(→岐阜)

元カターレ富山 FW松澤彰(←武蔵野)
監督 戸田和幸(1年目)

去年、J2からの降格1年目でまさかの最下位。
理論的な解説者として有名だった元日本代表の戸田和幸氏を監督に迎え、チームはベテラン勢を放出し、若手に切り替える方針に変えた。
そのため、大量の選手の入替えがあり、スタメンはがらっと変わるだろう。
チームがどう変わるのか注目のチームです。

松本山雅FC(4位)
前年チーム得点王 FW 横山歩夢(11点、→鳥栖)
前年最多出場選手 GK ビクトル(32試合2,880分)
主な新加入選手 MF 喜山康平(岡山)、FW渡邉千真(横浜FC)、FW鈴木国友(群馬)
主な移籍選手 DF 大野佑哉(→長野)、MF 佐藤和弘(甲府)、MF外山凌(→徳島)
元カターレ富山 MF滝裕太(←清水)
監督 霜田正浩(1年目)

昨年、まさかの4位に終わり、2年目のJ3を迎える松本山雅。
去年得点王の横山、得点2位の外山が移籍し、その代わりに渡邉千真などを獲得したが、どうなるか。
また新外国人のルーカス・ヒアンの実力も気になるところ。
それでも、昇格候補であることは間違いない。

AC長野パルセイロ(8位)

前年チーム得点王 FW 山本大貴(9点)

前年最多出場選手 DF 池ヶ谷颯斗(34試合3,028分)

主な新加入選手 DF 砂森和也(鹿児島)、MF 近藤貴史(愛媛)、FW 進昴平(群馬)

主な移籍選手 GK 大内一生(→鹿児島)、MF 東浩史(未定)、MF 坪川潤之(→富山)

元カターレ富山 MF音泉翔雅(←水戸)
監督 シュタルフ悠紀(2年目)

GK大内、MF水谷といった主力が移籍したが、去年チーム得点王の山本は契約更新し、ほぼ昨年のメンバーを中心に戦う。
攻撃では元富山の音泉と元愛媛の近藤がキーになるのではないか。
悲願のJ2昇格を達成できるか、FW陣がどれだけ点を取れるかにかかっている。

アスルクラロ沼津(15位)
前年チーム得点王 FW 佐藤尚輝(5点)
前年最多出場選手 DF 安在達弥(34試合2,973分)
主な新加入選手 GK 渡辺健太(讃岐)、MF 持井響太(相模原)
主な移籍選手 GK 野村政孝(→富山新庄)、MF 瓜生昂勢(V大分)、MF 北龍磨(→岐阜)
元カターレ富山 なし
監督 中山雅史(1年目)

去年の後半は失速したが、その後半の唯一の白星が富山戦だった。
こちらにとっても痛い試合だった。
目立った補強はないが、嫌な相手には違いない。
また、元日本代表のチームOB中山雅史氏が監督になったのが一番大きな話題か。

FC岐阜(14位)

前年チーム得点王 FW 藤岡浩介(16点)

前年最多出場選手 MF 庄司悦大(32試合2,757分)

主な新加入選手 GK 茂木秀(今治)、MF 川上竜(相模原)、FW 田口裕也(鳥取)

主な移籍選手 GK 桐畑和繁(引退)、FW 石津大介(宮崎)、FW 畑潤基(秋田)

元カターレ富山 なし
監督 上野優作(1年目)

去年、大型補強をしたが結果が出ず。
今年もある程度補強はしているが、むしろ堅実な様子。
これくらいの方がチーム成績にはいい影響を与えるかも。
上野監督も初の指揮になるが、去年の主力はほぼ残しながらも、要所の補強で結果に結びつくか。

FC大阪(JFL 2位)

前年チーム得点王 FW 木匠貴大(7点)、FW 今村優介(7点)

前年最多出場選手 未調査
主な新加入選手 MF 利根瑠偉(V大分)、FW ンダウ・ターラ(岡崎)

主な移籍選手 FW 福元友哉(岡山)

元カターレ富山 GK 服部一輝、DF 舘野俊裕
監督 志垣良(1年目)

JFLを2位で終え、念願のJ3昇格を果たした。
去年のメンバーを中心に、前線はJFLの実力者を補強。
また、GKには八戸で志垣監督の元でレギュラーをつかんでいた元富山の服部を補強。
去年の八戸は志垣監督の元で成績を上昇させたので、期待は高い。
毎年、JFLからの昇格チームの力は高いので、旋風を起こせるか。
またカターレ富山としては、J2時代に富山に在籍した舘野と久しぶりにに会えるのも嬉しい。

奈良クラブ(JFL 1位)

前年チーム得点王 FW 浅川隼人(16点)

前年最多出場選手 未調査

主な新加入選手 DF 鈴木大誠(愛媛)、MF 中島賢星(相模原)、FW 酒井達磨(岡崎)

主な移籍選手 MF 森田凛(琉球)

元カターレ富山 なし
監督 ブリアン・マリン・バサロ(3年目)

JFLを優勝して上がってくるのは去年のいわきと同じ。
J3で2回2桁ゴールをあげている浅川がエースで、去年はJFL得点王。
そのほかにも可児や中島などかつてJ3で見かけた選手も多い。
監督は3年目であり、旋風を起こす可能性も高い。

ガイナーレ鳥取(12位)

前年チーム得点王 FW 石川大地(15点→熊本)

前年最多出場選手 FW 石川大地(33試合2,844分)

主な新加入選手 DF 田中恵太(琉球)、MF 普光院誠(秋田)、MF 牛之濱拓(鹿児島)

主な移籍選手 GK 田尻健(岩手)、MF 魚里直哉(藤枝)、FW 田口裕也(岐阜)

元カターレ富山 なし
監督 金鍾成(3年目)

このほかにも、新井、妹尾、石田らが移籍したが、逆に飯泉、冨樫、重松という実績のある選手が加入。
特に金監督の元でのプレー経験のある選手を多く獲得。
去年の後半戦は調子を上げ、上位相手にも勝利をあげ、ラスト5試合は4勝1分でシーズンを終えた。
開幕直後をうまく乗り切ることができれば、昇格争いに加わってくる可能性はある。

カマタマーレ讃岐(17位)

前年チーム得点王 FW 松本孝平(9点→甲府)

前年最多出場選手 DF 遠藤元一(34試合3,060分→岐阜)

主な新加入選手 DF 金井貢史(琉球)、DF 宗近慧(YS横浜)、MF 江口直生(秋田)
主な移籍選手 DF 内田瑞己(町田)、MF 西本雅崇(不明)、FW 重松健太郎(鳥取)

元カターレ富山 なし
監督 米山篤志(1年目)

得点源の松本、全試合フル出場の遠藤が移籍したが、JFLで2桁ゴールを挙げた森本、赤星を補強。
センターバックも実績十分の宗近を獲得するなど、悪くない。
秋田時代にJ2昇格の中心だった江口が当時の働きをできるなら、一気に昇格候補に躍り出る。

愛媛FC(7位)

前年チーム得点王 FW 松田力(8点)

前年最多出場選手 GK 徳重健太(33試合2,970分)

主な新加入選手 DF 平岡康裕(仙台)、MF 菊地俊介(大宮)、MF 曽根田穣(水戸)
主な移籍選手 DF 内田健太(岡崎)、MF 近藤貴司(長野)、MF 田中裕人(秋田)

元カターレ富山 なし
監督 石丸清隆(4年目)

去年は開幕ダッシュに失敗し、それが響いて昇格争いに絡めるまでは行かなかった。
松田力以外の得点源が不在だが、今年は群馬から深堀を獲得。
得点力が上がれば力はあるチームなので、昇格争いにはからんでくるだろう。

FC今治(5位)

前年チーム得点王 FW 中川風希(12点)、FW 千葉寛汰(12点→徳島)

前年最多出場選手 MF 楠美圭史(32試合2,834分)

主な新加入選手 DF 櫻内渚(神戸)、DF 二見宏志(長崎)、FW
ドゥドゥ(町田)

主な移籍選手 GK 茂木秀(岐阜)、DF 飯泉涼矢(鳥取)、DF 安藤智哉(大分)
元カターレ富山 松本雄真
監督 高木理己(1年目)

去年終盤に調子を上げて5位に入った今治。
何人か去年の主力は抜けたが、それを補っていい補強。
スタートダッシュに失敗しなければ昇格の可能性もかなりありそう。
まさかの移籍だった松本雄真が所属しており、負けられない。

ギラヴァンツ北九州(13位)

前年チーム得点王 MF 佐藤亮(8点→群馬)

前年最多出場選手 MF 佐藤亮(33試合2,834分→群馬)

主な新加入選手 DF 夛田凌輔(相模原)、DF 村松航太(長崎)、MF 岡田優希(宮崎)

主な移籍選手 DF 河野貴志(秋田)、DF 藤谷壮(岐阜)、MF 藤川虎太朗(岩田)
元カターレ富山 池髙暢希
監督 田坂和昭(1年目)

J2から降格した去年は序盤、成績を伸ばせず、そのまま上位に浮上できなかった。
主力がかなり抜けたが、それを補うといえる補強は宮崎14点をあげた岡田くらいか。
栃木で実績を残した田坂監督の激しいサッカーで浮上のきっかけをつかめるか。

テゲバジャーロ宮崎(22位)

前年チーム得点王 MF 岡田優希(14点→北九州)

前年最多出場選手 MF 徳永裕大(32試合2,710分→藤枝)

主な新加入選手 DF 西岡大志(愛媛)、FW 石津大介(岐阜)、FW 山崎亮平(長崎)
主な移籍選手 DF 新保海鈴(岩手)、MF 千布一輝(鹿児島)、FW 薗田卓馬(ジェイリース)

元カターレ富山 代健司
監督 松田浩(1年目)

今年がJ3で3年目となる宮崎。
キャプテン代健司を中心に、1年目は3位、2年目も9位と堅実で素晴らしい戦いを見せている。
今年も岡田、徳永、千布とチームの中心選手を引き抜かれて苦しい布陣。
しかしそれでも何とかしそうな気はする。
監督には実績十分、去年はG大阪の指揮も取っていた松田監督で強いサッカーを見せてくるだろう。
手強い相手だ。

鹿児島ユナイテッドFC(3位)

前年チーム得点王 FW 有田光希(15点)

前年最多出場選手 GK 白坂楓馬(34試合3,060分→横浜FM)

主な新加入選手 GK 大内一生(長野)、MF 千布一輝(宮崎)、FW 藤本憲明(神戸)

主な移籍選手 DF 砂森和也(長野)、MF 牛之濱拓(鳥取)

元カターレ富山 戸根一誓(←岩手)
監督 大嶽直人(2年目)

去年惜しくも3位で昇格を逃した鹿児島。
去年の主力はゴールキーパー以外残り、そのゴールキーパーは松山、大内とレギュラークラスを2人獲得。
それに加えて、Fw藤本、MF千布、DF戸根と選手を補強。
昇格の第一候補かもしれない。
去年終盤に苦しんだ失点の多さをどこまで克服できているかが鍵だ。
ただ、去年15点取った有田や、中盤の要中原がサブに回るかもしれない豪華な布陣はただただ羨ましい。

FC琉球(J2 21位)

前年チーム得点王 FW 草野侑己(7点→水戸)

前年最多出場選手 MF 池田廉(39試合3,080分→大分)

主な新加入選手 DF 牟田雄祐(岩手)、MF 平松昇(金沢)、FW 白井陽斗(岡山)
主な移籍選手 DF 沼田圭吾(山口)、DF 岡崎亮平(栃木)MF 大本祐槻(熊本)

元カターレ富山 なし
監督 倉貫一毅(1年目)

去年J2で21位となり、5年ぶりのJ3となる。
かなり選手は抜けたが、それでもJ3で戦うには十分な戦力がいると見る。
J2時代にはカターレキラーだった阿部も健在。
課題は守備だろうか。

以上、カターレ以外の21チームを見てみた。
一番強そうなのは、主力がほぼ残っている鹿児島かなあ。
と言いつつも何が起きるかわからないのもJ3。
この厳しいリーグを今年こそ勝ち抜きたい。

参考に、去年書いた同記事へのリンクを。


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