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この試合を貴重な勝ち点1にしよう 2023 J3リーグ第9節 SC相模原 対 カターレ富山(2023/5/4(木・祝))

1 ハイライト

試合のスタッツ

ゴールデンウィークで中4日の一戦。
相手の相模原は調子が出ていないとは言え、前日に最下位に転落しており、必死に来ることが想像された。
連休中ということもあり、思い立って日帰りで現地観戦してきた。

2 スタメン

スタメン、サブとも前節と全く同じ、のはずだったが、試合前の練習で田川が負傷したようで、急遽、柴崎がスタメンに。
柴崎は移籍後、初スタメンだ。
並びはゴールキーパーが柴崎。ディフェンスラインは4バック右から大山、今瀬、大畑、柳下。
ボランチに坪川と末木、2列目は右に松岡、左が吉平、ツートップが高橋駿太と安藤。
サブにゴールキーパーがいない形になった。

SC相模原は、スタメンを4人変更。
元富山の松澤はベンチにも入らなかった。

3 見事なミドルシュートを決められる

開始直後に松岡が相手選手と激突し、いきなり中断。
ただ大きな影響はなかったようだ。

前半から富山がプレスで押していた。
しかし、10分、相模原の若林に右サイドの裏を突かれ、真ん中へマイナスのクロス。
一人にスルーされて、ここに走り込んだMF吉武にきれいなミドルシュートを決められた。
このシーン、全員が引いてしまっていて、誰も後ろから走り込んだ吉武にブロックに行けておらず、吉武をあまりにもフリーにしてしまった。
悔やまれる。

思わぬ形で先制点を許し、難しい試合のスタートになった。

以降は、相模原が引く展開になり、富山はボールを持って攻める展開が続く。
ただ、相模原も時折、カウンターを狙う。

32分、末木のコーナーキックに柳下が頭で合わせるが、相手GKのファインセーブで防がれる。
その後、坪川が突破する相手FWを倒してしまい、イエローカード。
次節は出場停止になってしまった。

ただその前のプレーで、今瀬の顔に相手のひじが入ったようで、しばらく治療で中断。

41分、吉平のシュートのこぼれ球を大山が押し込もうとするが、間一髪相手DFに防がれる。
アディショナルタイムに入って吉平がシュートもGKに防がれる。

結局、前半は1点リードされて終了した。

4 苦しみながらも同点に、逆転までは至らず

ハーフタイムで、柳下に代えて大森と左サイドバックを交代。
後半開始から富山ペースで進む。
同点に追いつきたい富山は、57分、安藤に代えて大野。
59分、右サイドから松岡がシュートし、それが相手の腕に当たったように見えたが、PKにはならず。

その後も富山が優勢に進めるが、なかなか決定的なチャンスにはつながらない。
65分には、逆に相模原の吉武が右サイドからシュートするが、枠を外れる。

やや相模原が巻き返しにかかったところで、67分、吉平に代わってマテウス、坪川に代わって椎名。
椎名はボランチに入る。
そこから間もない69分、ディフェンスラインでボールを回して徐々にラインを上げる。
大畑が相手陣内の高い位置からクロスを上げるとフリーの高橋駿太の頭に合い、ゴール。
これで同点に追いついた。

試合が動いて、相模原も攻撃的になる。
75分、相模原が前節ゴールを決めたスピードのある藤沼を投入。
するとその藤沼を狙ったロングパスが増える。
しかし、それも富山のディフェンス、主に大畑が落ち着いて対応。
78分、相模原が左サイドをカウンターで攻め上がるが、松岡がクリア。

80分、末木に代わって碓井を入れてこれが5人目の交代。
ボランチが碓井と椎名に。
直後に左サイドからマテウスが切り込んでシュートするが枠を外れる。

80分を過ぎてからはほぼ一方的な富山ペースに。
コーナーキックから波状攻撃、碓井のクロスに今瀬が合わせたが、これは相手GKがファインセーブで再度コーナーキックに。
そこからの流れで松岡がシュートを放つがこれはオフサイド。
89分、松岡が右サイドからいいクロスを入れるが、誰も触ることができず。

さらにまた富山ボールになり、松岡、大森と両サイドからクロスを入れるが、シュートに至らない。
90分、大野のシュートは相手ディフェンスに当たる。

ここまで攻勢でシュートが決まらないと、ワンチャンスをつかれる危険もあり、そうなりそうな場面もあったが、ぎりぎりで防ぐ。
そして最後の攻撃。
中盤でボールを拾った碓井が右サイドのコーナー付近へロングパス。
大野がぎりぎりで残して、マイナスのクロスをゴール前に走り込む碓井に送ったが、うまくコントロールできず。

結局、試合は1−1で終了した。

5 最低限の結果はつかむ

相手が下位の相模原だったこと、ゲームを支配できていたこともあり、勝ちたい試合ではあった。
ただ、個人的には、得てしてこういう試合の時にカウンター1発で沈んでしまう、という試合も見たことがあるので、アウェイで最低限の結果は得たとそこまで悲観してはいない。

当然、相手のホームなら相手も勝ちに来るはずで、その流れになった。
しかも松本山雅に勝った後でもあり、調子に乗ってきた時に、こういう試合は得てして難しい試合になる。
負けることも考えられた試合で、最低限の勝ち点1を持ち帰ることができたのは、最良ではないが、最悪でもなかった。

この結果を活かすためには次節のホームで勝つしかない。

また、急遽出場した柴崎も、さほど相模原が攻めてこなかったこともあり、危ない場面は少なく、パス回しも問題なかった。
次節、どうなるかは分からないが、事なきを得たのは助かった。

いずれにせよ、ここでずっと首位に立っているよりは、前半戦は、上位に着いて行くことが大事。
1勝1分ペースで行こう。

6 出場メンバーについて一言

MVP
FW 39 高橋 駿太
 3試合連続得点で3試合連続。

SVP(さば的視点MVP)
DF 3 大畑 隆也
 守備でもいいプレーが多かったうえに完璧なクロスでアシストも記録。
FW 8 松岡 大智
 得点にはつながらなかったが、クロスにドリブルと特徴を発揮

スタメン
GK 1 柴崎 貴広
 移籍後、初出場で無難にこなす
DF 3 大畑 隆也
 上記に同じ
DF 5 今瀬 淳也
 今日も固い守備で相手FWに仕事をさせずチームに貢献
DF 19 柳下 大樹
 前半だけで交代したがそこまで悪い気はしなかった
MF 20 大山 武蔵
 今日も攻撃、守備ともに効いていた
MF 16 末木 裕也
 攻撃の起点として躍動
MF 17 坪川 潤之
 特色は見せており、次節の出場停止が惜しい
MF 13 安藤 由翔
 フィジカルを活かしてチームに貢献
FW 8 松岡 大智
 上記に同じ
FW 27 吉平 翼
 左サイドからいいクロスを供給
FW 39 高橋 駿太
 上記に同じ

サブメンバー
DF 24 大森 大地
 後半開始から出場し、左サイドからクロスを供給
MF 6 碓井 鉄平
 最後のトラップは収めたかった
MF 22 椎名 伸志
 ボランチとして前線へのパスを供給
FW 9 大野 耀平
 いいクロスが入れば、というところ。本来の実力発揮までもう少し。
FW 10 マテウス レイリア
 何度かチャンスメイク。シュートは決めたかった。

7 選手の出場状況

1 GK 柴崎 移籍後初スタメン、フル出場
2 DF 脇本 メンバー外
3 DF 大畑 9試合連続スタメンで5試合連続フル出場
4 DF 神山 2試合連続サブ
5 DF 今瀬 2試合連続スタメンフル出場
6 MF 碓井 2試合連続途中出場
7 MF 佐々木陽次 メンバー外
8 FW 松岡 9試合連続スタメンでフル出場
9 FW 大野 5試合連続途中出場
10 FW マテウス 3試合連続途中出場
13 MF 安藤 3試合連続スタメン
14 DF 下堂 メンバー外
15 MF ガブリエル エンリケ メンバー外
16 MF 末木 9試合連続スタメン
17 MF 坪川 7試合連続スタメン
18 MF 川西 メンバー外
19 DF 柳下 2試合連続スタメン
20 MF 大山 7試合連続スタメンで4試合連続フル出場
21 GK 田川 メンバー外
22 MF 椎名 7試合連続途中出場
23 DF 林堂 メンバー外
24 DF 大森 2試合連続サブから途中出場
25 MF 安光 メンバー外
26 MF 鍋田 メンバー外
27 FW 吉平 7試合連続スタメン
28 MF 柴田 メンバー外
30 MF アルトゥール・シルバ メンバー外
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF 伊藤 メンバー外
39 FW 高橋 5試合連続スタメンでフル出場、3試合連続得点
42 GK 平尾 メンバー外


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