見出し画像

雨にたたられてばかりだが多くの人に見てもらいたい 2022 J3リーグ第23節 カターレ富山 対 福島ユナイテッドFC(2022/9/3(土))

1 ハイライト


試合のスタッツ

前節劇的な勝利で愛媛を倒し、ここからしばらくは下位チームとの対戦が続く。
ぜひとも大きな連勝を続けたいところ。

2 スタメン

Screenshot 2022-09-04 at 12-22-16 Jリーグ - J3 第23節 カターレ富山 vs. 福島ユナイテッドFC - 試合経過 - スポーツナビ
メンバー表

スタメンでは神山に代わって鎌田、碓井に代わって大山、松岡に代わって姫野、吉平に代わって大野が入りました。
システムは3−3−2−2で、ディフェンスが右から大畑、林堂、鎌田、アンカーに末木が入り、右サイドは大山、左サイドは安藤、2列目に松本と姫野が入り、大野と川西の2トップです。

また、鎌田がメンバー入り、姫野が出場停止明けでメンバー入りしたことで、吉平と椎名がメンバーから外れました。

3 相手のミスを突いて3得点!

これまで前線になった吉平がいなくなって、前線からのプレスは減りました。
ただ逆にそれによってポイントを絞ったプレスがはまりました。

早々に先制点が入ります。
福島が深い位置でボール回しをしたところ、福島のディフェンスのサイドチェンジのパスが短く、それを松本がカット。
ただ、それはトラップしたのではなく、そのままダイレクトに前線の川西へのパスに。
川西は落ち着いてゴール左に流し込んで1点を先制しました。

その後はしばらく一進一退になりますが、うまく前線でボールを奪って攻めます。
すると27分、福島の右サイドに向かって富山がプレスをかけ、たまらず前へ出そうとした福島のパスを安藤がブロックし、そのボールがまたゴール前の川西へ。
川西は相手ディフェンスをかわして右足でシュート。
2点目が決まりました。

その後、その余韻がまだ残る29分、ディフェンスラインにいる林堂から福島のディフェンスラインの裏へロングパス。
安藤がディフェンスを振り切って抜け出し、ゴール前へマイナスのパス。
ゴール前へ走り込んだ逆サイドから走り込んだ右ウイングバックの大山。
右足で落ち着いて決め、移籍後初ゴールを決めました。
大山はこれがJ初ゴールです。

その後、前半から福島は右MF上畑に代えてDF田中を入れて1人目の選手交代をします。

これで福島の守備が落ち着き、以降は福島が優勢でしたが、前半は3−0で富山がリードして終了しました。

シュート数は、公式記録によると富山が4、福島が4。
ボール支配率は富山が38%、福島が62%と、得点の割には福島の支配率が高かったです。

ただ、3点目が決まった時間までは、プレスもうまくはまり、相手のミスを引き出していた見事な前半でした。

4 福島の攻勢を受けて辛うじて逃げ切る

ハーフタイムでの交代は両チームともなし。

51分、富山のミスから福島右サイドの田中に決定的な場面が訪れますが、シュートは外れます。
後半は余裕があったためか、ボールを持っても前線でボールを持とうとして、パスがうまく回らなくなってしまいました。
一方の福島はシュートで終わるいい展開に。

58分頃には富山のチャンスが続く時間帯もありましたが、ここでゴールを奪えず。

するとまた福島の時間になり、途中交代で入った福島の長野に決められてしまいました。この長野と同じく途中交代で入った森にやられて福島に攻められる場面が増えます。

失点直後に富山は大野に代えて高橋、姫野に代えて碓井を入れます。
その後に富山は川西がゴール前に抜け出してディフェンスをかわし、あわや3点目というシュートを見せますが、ここは相手GK山本のファインセーブで防がれます。

福島に傾いた流れは変わらず、前半交代で入った田中の動きも効果的でした。
77分には前線で守備でボールを奪ったところでまたすぐに奪われて福島の森が強いシュート。
ぬれたボールをゴールキーパーが取り損ねて股の下を転がってしまい、わずかにゴールラインを割って得点が認められました。

3点リードで余裕だった試合はこれで1点差に。
まだ10分以上時間も残っており、一気に緊張した試合になりました。

さらに83分頃、5人の交代枠を使い果たしてから碓井が足を痛めてしばらくピッチを離れます。
一人少ない状態で4分ほど戦っていました。
ただ碓井はピッチに戻ってからは高いポジションでプレーしており、足の状態はあまり良くなかったようです。

1点差になってからはほとんど攻められていましたが、ぎりぎりで守り切り、勝ち点だけは手放さず、3−2で逃げ切ることができました。

5 なぜ防戦一方になったのか

基本的に3点取られたチームは何としても点を取ろうと攻撃的に来るでしょう。
これは予想できたこと。

そして、そうなった時に今年は全く流れを取り戻せないことが多くなりました。
そう、試合終了まで耐え続けるか、追いつかれるかしかないのです。
せめて、攻撃的に来る相手をかわしてカウンターで1点取れれば。

強いチームはそんな闘い方ができます。

例えば、この試合で言えば、守備ができる姫野や前線でボールをキープしてくれる大野はもっとピッチに残しても良かったのではなかろうか、などと思います。

また、ずっと課題だが、攻められている時に逆にカウンターを決めて引き離すと言うことが全然できていません。
試合運びがよくありません。

ここを改善しない限り、正直今年も昇格は厳しいでしょう。
この戦いでJ3を戦い抜けるほど甘くはありません。

6 営業的には雨に泣かされる試合が続く

それでも勝ったことは大事で、最低限の結果は残しました。
勝つのと追いつかれるのとでは雲泥の差です。

ただ、今日の観客は1,598人。
試合前は強い雨が降り、その前のホーム戦に続き、観客数は伸び悩みました。

本来なら3,000人は間違いなく超えそうな試合。
でも、ふたを開けてみれば悪天候で予想の半分ほど。
一つ前の愛媛戦も含め、本当に試合前の雨にたたられています。

チームスタッフの営業は本当に頑張っているだけに、何とか多くの人に見てほしい。
そんな気持ちです。

7 選手の出場状況

1 GK 山田 15試合連続スタメンフル出場
2 DF 鎌田 3試合ぶりスタメンでフル出場
3 DF 大畑 6試合連続スタメンフル出場
4 DF 髙山 メンバー外
5 DF 今瀬 メンバー外
6 MF 碓井 5試合ぶりサブから途中出場
7 MF 佐々木陽次 メンバー外
8 FW 高橋 4試合連続途中出場
9 FW 大野 4試合ぶりスタメン
10 FW マテウス メンバー外
11 MF ルイス・エンリケ メンバー外
13 MF 安藤 4試合連続スタメンフル出場
14 FW 松岡 6試合ぶりサブから途中出場
15 DF 濱 メンバー外
16 MF 末木 2試合連続スタメン
17 MF 姫野 2試合ぶりスタメン
18 MF 川西 23試合連続スタメンで6試合連続フル出場
19 DF 柳下 4試合連続途中出場
20 MF 大山 14試合ぶりスタメンでJ初ゴール
21 GK 西部 4試合連続サブ
22 MF 椎名 ベンチ外
23 DF 林堂 23試合連続スタメンフル出場
24 MF 松本 6試合連続スタメン
25 MF 安光 メンバー外
26 MF 神山 12試合ぶりサブ
27 FW 吉平 ベンチ外
28 MF 柴田 メンバー外
29 MF 堀  メンバー外
30 MF アルトゥール・シルバ 2試合連続途中出場
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF ガブリエル・エンリケ メンバー外
33 DF 鹿山 メンバー外
37 FW チェン・ビンビン メンバー外
41 GK 平尾 メンバー外

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?