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復活のゴールとJデビュー戦でのスーパーセーブ連発 2023 J3リーグ第10節 カターレ富山 対 福島ユナイテッドFC(2023/5/14(日))


1 ハイライト

試合のスタッツ

県サッカー選手権を挟んだが、前節はアウェイで相模原に引き分け。
この引き分けを活かすためにも、ホームでは勝ち点3を取りたいところ。

2 スタメン

スタメンは、県サッカー選手権で活躍した平尾がJリーグでもスタメンでデビューを飾る。
4バックはサイドバックが右に柳下、左に安光ということで、最近、右サイドバックでいいプレーを見せていた大山が欠場。
ここ2試合、左サイドバックでスタメン出場していた柳下が本職の右サイドバックに。
そのほか、出場停止の坪川に代わり、柴田が入った。
また、サブには、久しぶりにメンバー入りしてきた林堂と3試合ぶりの佐々木陽次、そしてこちらも県サッカー選手権で活躍した伊藤が入った。

並びはゴールキーパーが平尾。ディフェンスラインは4バック右から柳下、大畑、今瀬、安光。
ボランチに末木と柴田、2列目は右に松岡、左が吉平、ツートップが高橋駿太と安藤。

福島は、スタメンを1人変更してきた。

3 柳下がキレキレの前半

開始直後、リーグ戦初スタメンの平尾を狙ってか、福島がシュートを狙うがボールは力なく、平尾が何なくキャッチ。

6分、松岡の右からのクロスにファーで吉平が頭で合わせるが、相手GKのファインセーブに防がれる。

その後は一進一退の攻防がしばらく続く。
そして18分、末木のサイドチェンジから松岡、柳下とつないでコーナーキックを獲得。
このあたりから富山がボールを支配し始める。

20分、柳下の右からのクロスはわずかに高橋駿太の頭に合わず。
その後、末木が倒されてフリーキックを獲得、蹴るのも末木。
末木がファーに蹴ったボールに柳下が頭で合わせて、ボールはゴールキーパーを超えてゴールマウスに吸い込まれた。
柳下が明確にゴールキーパーの上を狙った頭でのループシュートで、柳下にとっては約2年ぶりのゴールが決まった。

その後も富山のペースで、ボールをつないでコーナーキックを獲得したり、34分には柳下の右からのクロスが高橋駿太に合うが、ヘディングシュートはクロスバーに弾かれる。

前半の終わり側に福島が盛り返すが、結局1−0のリードで前半を終える。

4 徐々に福島ペースに

後半開始から福島がゴール前に迫るが、それをしのぐ。
富山も吉平のドリブル突破からチャンスを作り、最後は柳下が左足でシュートするが、枠を外れる。

55分、松岡のクロスからチャンスを作り、最終的には末木がミドルシュートするが、やや高く浮いてしまった。

その後、徐々に福島が支配する時間が増える。
68分、福島が3人を交代してくる。
71分、安藤に代わって大野。
大野には今季初ゴールの期待がかかる。

しかし、福島ペースは変わらない。
80分、守備陣の運動量を高めようと、柴田に代わって佐々木陽次、高橋駿太に代わって神山、吉平がFWの位置に回り、安光が一列上がって神山がサイドバックの位置に入った。

その後、86分、福島のコーナーキックになるタイミングで、松岡がどこかを痛めてうずくまり、ピッチの外に出ることになった。

5 ラスト10分、平尾劇場!

87分、福島のコーナーキックからの流れで、福島のミドルシュートが枠に飛ぶが、GK平尾がスーパーセーブで防ぐ。
続くコーナーキックも平尾がパンチングで防いでボールを抑える。

88分、安光に代えて林堂、負傷の松岡に代えて伊藤が入った。
林堂はボランチに入り、佐々木陽次が2列目に上がったか。

しかし、その後も福島がコーナーキックを得る。
アディショナルタイムに入ってからのコーナーキックは福島の選手のヘディングがきれいにゴールに向かったが、これも平尾がスーパーセーブで弾き出す。

一度、富山がボールをキープして前線に進むが、結局奪われて、また福島の攻撃に遭う。

90分+4分、福島の深い位置からのフリーキックは平尾がキャッチ。
90分+5分、福島の左からのクロスもディフェンスと連携して抑える。
最後は、福島が攻撃しようとするところを佐々木陽次がカットしてかき出したところで試合は終了。
1−0で逃げ切り、勝ち点3を得た。

終了直後、得点をあげた柳下とGK平尾が最初に抱き合って勝利を祝い、続いてディフェンス陣が続々と平尾を称えた。

6 勝ったことは良かったができるだけ一方的にならないように

終盤になるにつれて、福島の一方的なペースになった。
平尾のスーパーセーブ連発で何とか逃げ切ることができたが、さすがにあれだけ攻められると失点のリスクは増える。
何とか流れをこちらに戻す工夫もして欲しかった。

去年も6連勝した時はあったが、内容を見ると、防戦一方になる時間帯も多かった。
結局、それはシーズン後半になるにつれて、守備も耐えられなくなり、得点も奪えなくなるということにつながっていった。
今年はそうならないようにしたい。
もう少し内容にもこだわっていきたい。

とはいえ、柳下と平尾の活躍は明るい材料。
柳下は、久しぶりの右サイドバックで、水を得た魚のように躍動した。
そして、平尾は県サッカー選手権に続いての大活躍。
田川の怪我で巡ってきたチャンスを見事に活かしている。
今後の正GK争いがさらに激しくなりそうだ。

7 出場メンバーについて一言

MVP
DF 19 柳下 大樹
 先制点だけでなく、クロスでもチャンスを演出
GK 42 平尾 駿輝
 Jデビュー戦で落ち着いたプレー、終盤のスーパーセーブ連発はすごかった

SVP(さば的視点MVP)
FW 27 吉平 翼
 攻撃で目立ったわけではないが、運動量で左サイドの守備でも貢献した

スタメン
GK 42 平尾 駿輝
 移籍後、初出場で無難にこなす
DF 3 大畑 隆也
 今瀬と連携して守備を引き締める
DF 5 今瀬 淳也
 今日も安定して、失点を許さず
DF 19 柳下 大樹
 上記に同じ
MF 25 安光 将作
 左サイドバックとして大きなミスはなかった
MF 16 末木 裕也
 攻撃に守備にと奮闘
MF 28 柴田 壮介
 久しぶりの出場、やや存在感は乏しかった
MF 13 安藤 由翔
 決定的なチャンスは作れず
FW 8 松岡 大智
 得意の左足からチャンスを作る
FW 27 吉平 翼
 上記に同じ
FW 39 高橋 駿太
 チャンスは作っていたが、シュートは決まらず、3試合連続得点でストップ

サブメンバー
DF 4 神山 京右
 左サイドバックとして試合の締めくくりに貢献
DF 23 林堂 眞
 富山移籍後、初めてボランチでのプレーを見た
MF 7 佐々木 陽次
 ボランチとして入り、守備で貢献
MF 32 伊藤 拓巳
 出場時間は少なかったが、Jデビューを果たす
FW 9 大野 耀平
 なかなか決定的なチャンスに至らず

7 選手の出場状況

1 GK 柴崎 2試合ぶりサブ
2 DF 脇本 メンバー外
3 DF 大畑 10試合連続スタメンで6試合連続フル出場
4 DF 神山 3試合連続サブから途中出場
5 DF 今瀬 3試合連続スタメンフル出場
6 MF 碓井 メンバー外
7 MF 佐々木陽次 3試合ぶりサブから途中出場
8 FW 松岡 10試合連続スタメン
9 FW 大野 6試合連続途中出場
10 FW マテウス 4試合連続サブ
13 MF 安藤 4試合連続スタメン
14 DF 下堂 メンバー外
15 MF ガブリエル エンリケ メンバー外
16 MF 末木 10試合連続スタメンでフル出場
17 MF 坪川 出場停止
18 MF 川西 メンバー外
19 DF 柳下 3試合連続スタメンでフル出場、1得点
20 MF 大山 メンバー外
21 GK 田川 メンバー外
22 MF 椎名 メンバー外
23 DF 林堂 8試合ぶりのメンバー入りから途中出場
24 DF 大森 メンバー外
25 MF 安光 3試合ぶりメンバー入りでスタメン
26 MF 鍋田 メンバー外
27 FW 吉平 8試合連続スタメンでフル出場
28 MF 柴田 4試合ぶりメンバー入りでスタメン
30 MF アルトゥール・シルバ メンバー外
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF 伊藤 5試合ぶりメンバー入りからJ初出場
39 FW 高橋 6試合連続スタメン
42 GK 平尾 今季初のメンバー入りでJ初出場、スタメンフル出場

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