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同じ試合でデビューしたボランチ2人の競演 2023 J3リーグ第6節 カターレ富山 対 テゲバジャーロ宮崎(2023/4/9(日))

1 ハイライト

試合のスタッツ

ホームなのでまずは写真から。

2 スタメン

スタメンは1人変更。
左サイドバックが安光から大森に変わった。
大森は移籍後初出場で、Jリーグ初出場になる。
ゴールキーパーが田川。ディフェンスラインは4バック右から大山、下堂、大畑、大森。
ボランチが坪川と末木、2列目は右に松岡、左が吉平、真ん中がアルトゥール シルバ。ワントップが高橋駿太。
サブには久しぶりのメンバー入りの川西が入った。

宮崎は、ここまでチームの全得点を叩き出している南野がスタメン、元富山の代がサブに入った。

3 見事に決めた坪川の左足

開始直後から宮崎が攻勢。
1分にもならないうちに、宮崎の永田のミドルシュートからコーナーキックに。
その後も宮崎がボールを支配し、南野の突破や石津のループ気味のシュートから、コーナーキックを10分までに5回獲得した。

ただそれを守備陣がいずれもしのいで勢いを止めた。
14分、左サイドバックの大森から前線へクロスを上げるが高橋駿太には合わず。
そして24分から25分にかけ、末木が前線へ縦パスを入れた時にアルトゥール シルバが倒されてフリーキック。
坪川が左足で蹴ったボールは宮崎の壁を抜けてゴールキーパーの手も弾いてゴールに飛び込んだ。

得点後の30分、吉平のミドルシュートは惜しくも外れる。
この辺りからボールがよく回るようになる。
42分、逆に宮崎のFW橋本にシュートを打たれるが、GK田川が外に弾く。
続くコーナーキックは田川がパンチング。
アディショナルタイムには、右からの高橋駿太のクロスに左サイドの大森が走り込んでシュートするが、枠を外れる。

前半は1−0で終了。

4 名実ともに攻撃編集長となった末木

後半の開始直後は宮崎がボールを保持したが、吉平がファウルを受けてフリーキックを獲得。
かなり距離があったが、54分、末木が直接ゴールを決めた。

多くのサポーターが、2021年のホーム沼津戦で花井が決めたゴールを思い出したはずだ。
末木の去年のキャッチコピーは「NEW攻撃編集長」だったが、まさに花井のセンスを思い出すようなゴールだった。

その後、68分、松岡に代えて椎名、高橋駿太に代えて大野。
79分、宮崎の選手が打ったシュートがポストに当たる。
その後のコーナーキックからゴール前に入ったボールを宮崎の選手が狙ったが、枠を外れる。
80分、末木に代わって柴田。

その後、吉平がまた倒され、痛むことに。
84分、大野にボールが収まると期待感で観客がどよめく。
87分、吉平に代わって安光、大畑に代えて今瀬。
88分、ゴール前で大野がボールを拾ってシュートも弱かった。
89分、安光のシュートは大きく外れる。

宮崎も得点を奪おうと攻めるが、結局守り切り、
試合はそのまま2−0で終了した。

5 不思議な縁の2人のボランチの活躍

ボランチの2人の直接フリーキック2本で勝った。
おそらくカターレ富山の歴史上、フリーキックで2点取った試合はなかったのではないか。
それほど歴史に残る試合だったとも言える。

末木と坪川。
この2人は今年がプロ4年目の同級生で、誕生日も1日違いなんだとか。
そして、この2人は同じ試合でJリーグデビューしている。

コロナが始まって開幕が6月になった2020年の開幕戦。
県総で無観客で行われた富山対長野の試合。
末木はカターレの左サイドバックとして、坪川は長野のボランチとして。

開幕から両選手とも好調をキープしている。
末木も加入4年目で初めて相性が合うボランチのパートナーに巡り合ったように感じる。

25才と、選手として脂がのり始める時期のこの2人。
これからも中心として活躍して欲しい。
そうすれば、いよいよ昇格も見えてくるかも。

6 出場メンバーについて一言

MVP
点を取った2人にした。
MF 16 末木 裕也
 2点目のフリーキックは見事。その他にもチャンスを演出。
MF 17 坪川 潤之
 1点目の左足のキックは相手の壁の切れ目を抜いた見事なシュート。長野を契約満了になったのが本当に不思議な選手。

SVP(さば的視点MVP)
GK 21 田川 知樹
 試合を追うごとに成長。クロスボールに積極的に飛び出し、跳ね返し続ける。
DF 14 下堂 竜聖
 相手の攻撃を跳ね返し続け、無失点に貢献

スタメン
GK 21 田川 知樹
 上記に同じ
DF 3 大畑 隆也
 古巣相手に奮闘
DF 14 下堂 竜聖
 上記に同じ
DF 24 大森 大地
 初出場は左サイドバックとして安定したプレー
MF 20 大山 武蔵
 右サイドバックらしくなってきた
MF 16 末木 裕也
 上記に同じ
MF 17 坪川 潤之
 上記に同じ
MF 30 アルトゥール シルバ
 連続試合得点は止まったが、ボール保持能力が高く存在感は大きい
FW 8 松岡 大智
 目立った活躍はなかったが、ドリブルで相手に脅威を与える
FW 27 吉平 翼
 マークが集まったのか、よく相手に倒されていた
FW 39 高橋 駿太
 スタメンでワントップに入り、勝利に貢献

サブメンバー
DF 5 今瀬 淳也
 今回も締めの今瀬が決まった
MF 22 椎名 伸志
 去年までの主戦場、中盤右サイドに入り、プレー
MF 25 安光 将作
 終盤に吉平に代わって投入。シュートもあった。
MF 28 柴田 壮介
 ボランチとして守備面で貢献
FW 9 大野 耀平
 徐々にコンディションは高まっている。まずは初ゴールを期待。

7 選手の出場状況

1 GK 柴崎 3試合連続サブ
2 DF 脇本 メンバー外
3 DF 大畑 6試合連続スタメンでフル出場
4 DF 神山 メンバー外
5 DF 今瀬 6試合連続サブから4試合連続途中出場
6 MF 碓井 メンバー外
7 MF 佐々木陽次 メンバー外
8 FW 松岡 6試合連続スタメン
9 FW 大野 2試合連続途中出場
10 FW マテウス メンバー外
13 MF 安藤 メンバー外
14 DF 下堂 6試合連続スタメンフル出場
15 MF ガブリエル エンリケ メンバー外
16 MF 末木 6試合連続スタメンでFKで1得点
17 MF 坪川 4試合連続スタメンでフル出場、FKで1得点
18 MF 川西 4試合ぶりのメンバー入り
19 DF 柳下 メンバー外
20 MF 大山 4試合連続スタメンでフル出場
21 GK 田川 6試合連続スタメンフル出場
22 MF 椎名 4試合連続途中出場
23 DF 林堂 メンバー外
24 DF 大森 移籍後初スタメン、Jリーグデビュー
25 MF 安光 5試合ぶりサブから途中出場
26 MF 鍋田 メンバー外
27 FW 吉平 4試合連続スタメン
28 MF 柴田 2試合連続途中出場
30 MF アルトゥール・シルバ 2試合連続スタメンフル出場、4試合連続得点で止まる
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF 伊藤 メンバー外
39 FW 高橋 2試合連続スタメン
42 GK 平尾 メンバー外

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