見出し画像

復活のエースを祝いたかった カターレ富山 対 福島ユナイテッドFC

「復活のエース」
今年、私が高橋駿太のキャッチコピーとして応募し、ボツになったものだ。
だが、この試合は「復活のエース」という言葉に相応しい活躍を高橋駿太は見せていた。
後半開始から投入され、終了間際に負傷退場するまでは。

スタメンはGK西部、DF戸根、今瀬、柳下、MF佐々木陽次、安藤、姫野、音泉、椎名、FW大野、吉平。サブはGK齋藤、DF黒木、林堂、MF末木、戸高、田中佑昌、FW高橋。
スタメンは碓井に代わり、佐々木陽次が今季初スタメン。
サブは今季初めて、黒木、戸高、田中佑昌がメンバーに入った。

ゲームが動いたのは、前半22分。
福島の右サイドでイスマイラにボールをキープされ、そこから横を上がっていく吉永にパスが通る。
それをカターレのゴール左隅に決められて先制点を与えてしまった。

前半はこのまま流れをつかめないまま終了。
ハーフタイムで今一つ試合に入れていなかった佐々木陽次に代わって高橋駿太が入った。

高橋の投入により、大野のワントップ、トップ下に吉平と高橋、ボランチは姫野と椎名の2ボランチという形になった。
これでゲームの流れが変わった。

中盤でボールを拾えるようになり、高橋がアクセントとなってボールをつなぎ、パスも回り出す。
49分には今瀬のロングフィードを起点に、左サイドに上がった椎名のクロスに合わせた高橋のヘディングシュートがループ気味になり、ゴールに吸い込まれた。

これで同点。

その後も、流れは良く、チャンスを次々に作り出し、福島にはほとんど攻撃をさせない状態に。
大野が一度決定的なチャンスを逃してしまったが、その直後、音泉のボール奪取からボールをつなぎ、カウンター。
吉平、高橋とつなぎ、大野が決めたシュートまでの流れは美しかった。

これで逆転し、直後、イスマイラのありえないシュートもあったが、それ以外は怖い場面はなし。
そのイスマイラも去年富山にいた池髙に交代し、勝利は近いように見えた。

だが、その中で85分過ぎ、前線で高橋が動けなくなってしまった。
足を負傷したようで、即交代。
大事がなければいいが、ちょっと嫌な交代の仕方だった。

ここから、チーム全体が下がり出し、前線でボールが収まらなくなってしまった。
前線で吉平が張ってくれれば良かったのだが、しばらくは彼も下がり気味だった。
そのような状態で迎えた最後のワンプレー。

池髙が蹴ったコーナーキックは、ハーフタイムに投入されていた鎌田の頭にぴたりと合い、ゴールを決められてしまった。
DAZNで見返すと途中の実況で、清水にもいたことがある鎌田は試合前、お世話になったGK西部に恩返しがしたいと言っていたそうだ。
アシストの池高といい、このような形で早くも恩返しを許してしまい、こちらとしては誠に残念な気持ちだ。

結局、掴みかけていた勝ち点3は勝ち点1となってしまった。
過ぎてしまったことは仕方がないとはいえ、後悔する試合にならないことを祈りたい。

(選手の動向)
1 GK 西部 4試合連続スタメンフル出場
3 DF 黒木 移籍後初のサブメンバー入り
4 DF 戸根 4試合連続スタメンフル出場
5 DF 今瀬 4試合連続スタメンフル出場
6 MF 碓井 ベンチ外
7 MF 佐々木陽次 今季初スタメンも前半のみで交代
8 FW 高橋 4試合連続サブから2試合連続途中出場で1得点、負傷交代
9 FW 大野 4試合連続スタメン、1得点
10 MF 花井 ベンチ外
11 MF 大崎 ベンチ外
13 MF 安藤 4試合連続スタメンでフル出場
14 DF 濱 ベンチ外
15 MF 松岡 ベンチ外
16 MF 末木 4試合連続途中出場
17 MF 姫野 4試合連続スタメンフル出場
18 FW 松澤 ベンチ外
19 DF 柳下 4試合連続スタメン、終了間際に交代
20 MF 音泉 4試合連続スタメン
21 GK 田中勘太 ベンチ外
22 MF 椎名 4試合連続スタメンでフル出場
23 DF 林堂 4試合連続サブから3試合連続出場
24 MF 松本 ベンチ外
25 MF 佐々木一輝 ベンチ外
26 MF 馬渡 ベンチ外
27 FW 吉平 4試合連続スタメンフル出場
31 GK 齋藤 4試合連続サブ
32 MF 戸高 今季初のサブメンバー入りから途中出場
39 DF 鈴木 ベンチ外
50 MF 田中佑昌 今季初のサブメンバー入りから途中出場

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?