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社長夫人になることで幸福を掴むことも出来るけど奈落の底を這うことも出来る。

社長と結婚。
経営者と結婚。
これって女性なら一度は憧れると思う。
だって社長=お金持ち。贅沢出来る。優雅に生きられる。自分そこまで働かなくて良い。経済的不安なし。
だって社長=この肩書きがもはやかっこいい。鼻が高い。みんなに羨ましがられる。
だって社長=価値観がもはや人と違う。自分の知らない世界を見せてくれる。それだけで人生が豊かになる。

もはや社長と結婚なんて本当最高でしかなくない?
でも私自身は、「そんなの夢のまた夢のような話で、私には縁がない話」くらいにしか思ってなかった。
そして玉の輿とかそういう類にも全く興味がなかった。
と言うより「自分なんかが」そういう人に相手にされるはずがないと思っていた。
興味がないよりは、自分なんかが興味を持って良いことではない。そんな感じのニュアンスの方が合っていたかもしれない。

しかし。

私が出会って恋をした人物が、たまたま会社経営者であった。

でもそれで華やかな生活を送れたかと言うと決してそうではなくて。
「すごい!さあや、社長夫人じゃん!良いなあ。」
「玉の輿最高だね。羨ましい・・・」
「芸能人と同じマンションに住んでるんでしょ。すごい!」
なんて言っていただく言葉に私は照れ笑いしたり、何となく話を合わせて頷いたりはしていたけど内心思っていたのは

「違う!!!!誰か私をここから出して!!!」
であった。
そう心の中で発狂してから5年後の冬、私は夜中に裸足のまま息子を担いで家出をした。もう二度と振り返らないと心に誓った。

...と、まあ、私の過去の出来事はぶっちゃけどうでも良くて、こんな事例があるよというサンプル的に捉えていただけたら良いなと思うんだけど
あれを経験して、これはおおよそ間違いないという結論に至ったことが一つだけある。
それを余す事なく綴って行けたらなと思う。
これさえ頭に叩き込んでおけば、幸せな道がどれなのかを間違えないで済む。

そう、社長と一緒になる事が不幸を生む訳では決してない。
でも社長を選ぶから幸せになれる訳でもない。

どちらに転じるかはその女性の根底にあるもので決まってくる。

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