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アトピーだからこそ皮膚ではなく腸をみる

罪のない可愛い子どもに、もう皮膚のことで泣いて欲しくない。
苦しんで欲しくない。
そのかゆみから解放されて、昼は自分の好きなことに思いきり集中できますように。
そして夜はぐっすり眠れますように。
世の中のママもきっと私と同じ思いだと思います。

皮膚だけをケアしてもそれは付け焼き刃でしかない

アトピーは皮膚に症状が出るため、どうしても症状が出ている皮膚ばかりに注目してしまいがち。

しかも病院で推奨されているケアはとにかく皮膚に関すること。
私自身10年息子と通院したが食事を見直しなさい等言われたことは一切なかった。
だからこそ、食事なんて大したことではないと思ってしまっていた。

でもそれは誤りだった。
何故なら食べるものを変えることで明らかに我が子の状態は変わったからである。

たかが食事ではなく、されど食事である。

なのに健康のためにいかに食事が大切であるかを指導したり訴える人の少なさ。

私たちの周りには色々な食べ物がある。
コンビニ、スーパー、カフェ、レストラン、居酒屋…
食べるものに困らない程、私たちは食べ物に囲まれている。
美味しい食べ物、写真映えする食べ物が私たちの周りに溢れ返っている。

それらを悪者にしたい訳ではない。
私だってたまにの外食や旅行の時は、いつもは食べないスイーツや食事も楽しむ。

しかしそれらが私たちを健康にしてくれるかどうかは全く別の話であり、取り分け成長盛りの子どもに何を食べさせ何を食べさせないかを考えるのは親の義務ではないかと思う。

それを考えないで、美味しいから安いからラクだから等の理由で安易に食べるものを選んでしまうとアトピーを始めとする慢性疾患や難病にかかってしまう。

アトピーは、腸が弱っていることが原因であることが多いと言われている。
何故弱ってしまうのかというと、不適切な食事で腸が傷付いているから。
あの有名なマクガバン・レポートでは、動物食の過剰摂取があらゆる病気の元凶だと言っている。
そしてそれが腸を傷付ける一つの大きな理由と言っても過言ではないと思う。

また昔はなかった、添加物を始めとする様々な化学物質。
美味しそうな食べ物の見た目をした化学物資がこの世にはごまんとある。
それらを当たり前のように毎日摂取するようになったからこそ、現代病と言われる疾患が身近なものになったのではないかと思う。

もちろん原因がそれだけだと言い切ることは出来ないけれど、長年アトピーに悩まされているのであれば、まず食事内容を振り返ってみることをして欲しい。

どんな薬で皮膚にアプローチしてもすぐに再発するのは、そこが根本ではないことを意味している証拠ではないか。

例えばの話になるが、火事が発生したら燃えている中心の消火活動をしなければ意味がないはず。
火元から離れた場所で、バケツでちょこちょこ水をかけてもその火を消し止めることは出来ない。

アトピーだって同じ。
皮膚だけケアしても、内臓に原因があるのであればそれは付け焼き刃でしかないと思う。

皮膚をケアしながら大元の火だねの消火活動をしていく。
我が子のことを考えるのであれば、今日から…いや今からでもすぐにそれを始めるべきではないか。

残念ながら私はそこに辿り着くまでに10年かかった。
10年皮膚のケアだけに力を入れ、ステロイドや保湿剤を塗り続けてきた。
でもそれで改善することはなかった。
結局ステロイドが息子の肌を左右しており、それがないと生活できない状態になっていた。

子どもの腸内環境を把握する

子どもの腸内環境について考えたことはあるだろうか。
私は我が子の腸をケアすると決断するまでは一切なかった。
それは我が子が便秘で苦しい、お腹が痛い等訴えることはなかったし、1日おき程度に排便があることも知っていたからだ。
腸にトラブルがある様子は全く見受けられなかった。
だから腸に原因があるのではないかとは1ミリだって考えたことはなかったのだ。

しかし。
我が子の排泄の様子を観察することにしてから、様々なことが浮き彫りになってきたのである。

まず、匂いからして腸が弱っていることが窺えた。
ガスが臭い。
便も臭い。

排泄物だからこそ臭いのは当然のように思える。

しかし、臭さと言っても色々な臭さがあると思う。
我が子の匂いは、卵が腐ったような匂いがした。
そう、腐敗臭。
ガスも便も。

ガスは飲み込んだ空気と腸内細菌が食べ物を消化する時に発生するもの。
腸の中の善玉菌が優位であれば、匂いはさほどきつくないけれど、悪玉菌が優勢になればきつくなると言われている。

たんぱく質や脂質の多い食事をしたり、不規則な生活や、便秘が原因とのこと。

また1日おきに排便があると言っていたが、詳しくどれくらいの量かを聞いてみると、
「バナナうんちが1本!1このくらいの長さ!」と、両手で10cmあるかないかの幅を示してくれる。

確かに出てるけど…
これで良いのか?
毎日食べている量と比べると少な過ぎる。
いや、でも残便感がある訳でもないし便秘とは言わないのか?
???

当時はそんなふうに思ったが、今はやはり我が子は便秘をしていたと考える。
もしかしたら「宿便」と言った方が合っているのかもしれないが。

何故なら、食事を見直し腸のケアをしたら
「お母さん!マジででけーうんこが出た!!便器から溢れるくらい!!」と、トイレから我が子の歓喜にも似た叫びを聞いたからである。
それからもちょこちょこ「今日、龍みたいななげーうんこが出た」と言われることもあった。

それくらいからだと思う。
我が子のガスや便の匂いがあまり気にならなくなったのは。
以前のガスは音がなく、悪臭を感じしたのに気付いていたが、最近は「ブッ!!!」という大きな音で気付く。
でも匂いはほぼしない。

ガスと便の状態が変わってきた辺りから、肌の状態も少しずつ変化が現れたように思う。

本当に良くしたいならお母さんが食卓を変える

以前我が子の友達のお母さんから、「食物アレルギーがあるのではないですか?病院で検査したらどうですか?あんな肌になって可哀想。」
そんなふうに言われたことがあった。

当時は、大して仲良くもないお母さんにいきなりそんなことを言われ大変腹が立ったことを覚えている。

「そうですね」と愛想笑いをしながら返事したものの、心の中は「なんであんたにそんなことを言われなければならないんだよ。可哀想なんて大きなお世話!!うるさいんだよ!!」だった。

それは、医者から言われた言葉を信じていたから。
「今は食物アレルギーはあまり調べてないですよ。
それよりもきちんと肌の炎症を止めることと保湿が大切です。」

それに忠実だった。
それは私にとっても、その言葉が都合が良かったからのように今は思う。

アレルギー検査をして、卵を始めとするアレルギーが出たらどうするのか。
ただでさえ今も毎日の仕事に追われ毎日の食事を作るのが大変なのに、あの食材が使えない、この食材が使えないとなったら毎日の料理の難易度が上がってしまう。
そんなことになったら家事と仕事の両立が出来ないと思った。

だから、食事のスタイルは現状維持したかった。
そしてそれを壊そうとしてくる言動や、「あなたのやり方は間違っています。」と言われているような雰囲気が当時はとても気に食わなかった。

しかし、今となってはそれは自分のエゴだったとしか言いようがない。
当時でさえアトピー治療から7年は経っていたのだから、効果の出ないケアを頑なに守るのではなく柔軟な対応をするべきだった。

一番苦しんでいるのは、自分ではなく子どもなのだから。

これを読んでくださっている方ももしかしたら私と同じ境遇かもしれない。
そして私と同じようにこれまで皮膚のケアだけに集中してきて、一進一退を繰り返してきた方であれば、まずは少しだけでも良いので腸のケア(食事ケア)に重点をおいてみてほしい。

下記は実際私が試したことで効果を感じられた為今でも続けている。

・基本和食カタカナ料理は作らない

腸のケアをするためには、まず動物性たんぱく質そして脂質が豊富なメニューを避けること。
グラタン、ミートソースパスタ、ピザ、シチュー、ハンバーグ、オムライス…

絶対とは言えないけれどカタカナのメニューは大体動物性たんぱく質と脂質が主役である。
しかし皮肉なことにカナカナメニューは大体子どもが大好きなメニューばかりである。

子どもには大好きなメニューを作ってあげたい。
そう思うのが母親だと思う。
だからハンバーグもピザもオムライスも作ってあげられない毎日なんて…と私自身考えたりもした。

しかし。

これまで子どもが大好きなものをたらふく食べさせて、それが本当に子どもの肌に悪さをしていたのだとしたら?
食事を変えることで、我が子の肌が生まれ変わるのなら?

子どもの食べたいものを食べさせてあげるのも母親の役目かもしれないが、子どもを健康にする食べ物を食べさせてあげるのも母親の役目だと思う。
そして美味しいけれど身体に害があるものを避けてあげることも母親の役目なのでは。

そのように考え、私はカタカナメニューの封印を試みた。(現在は肌の状態が落ち着いているため時々は作る)

オムライス、ハンバーグ、ケチャップパスタだけが楽しい食事ではない。
納豆ご飯とワカメの味噌汁という地味に思える食事であっても、楽しい食事は出来るはず。
どんな雰囲気を作り、どのような食卓にするかで、楽しいも嬉しいも幸せも感じられるのだから。

しかし私自身、当初は食事からのアプローチをしようと心に決めたものの、肉や卵、乳製品を使わないで一体何が作れるのだろうと内心思ったことも事実である。
1日2日くらいなら良いけど、果たして続けることは出来るのか。

そのように考えてしまうのは、私たちの生活にはそれ程深く動物性食品が入り込んでいるという証拠だと思う。

しかし、カタカナ料理を避けるということは実は難しいことでも何でもない。
食生活を日本食に戻せば良いだけなのだから。

焼き魚、きんぴらごぼう、切り干し大根、筑前煮…
他にも調べてみるとたくさんのメニューが出てくるはず。
私自身も調べてこれは自分でも作れそうだと思えるものから作っていった。

和食にすると、自然と発酵食品も毎日摂るようになる。
味噌、醤油、納豆、塩麹…
日本には様々な発酵食品があり、昔はそれらを当たり前のように食べていたからこそ、現代人を苦しめている病気は少なかったのかもしれない。
私たちは今こそ昔の食習慣を取り戻すべきところに来ているのではないか。

・植物性でも小麦粉は避ける

動物性食品を控えめにし(だからと言って、絶対食べない訳ではない)、植物性食品中心の食事にシフトしたものの、小麦だけは控えるようにした。

と言うのも、小麦も動物性食品と同様「リーキーガット症候群」を引き起こすと言われているからである。

リーキーは英語で「漏れる」(leaky)、ガットは英語で(gut)の意味であり、症候群(syndrome)、の3つの単語の頭文字を取ってLGSと略されることもある。日本語名称は「腸管壁浸漏症候群」。

原理としては、腸内細菌の働きや炎症等により小腸の壁に分子レベルの小さな隙間が発生することで、本来血管内に取り込まれることはない異物(菌・ウイルス・たんぱく質等)が血液内に漏れ出すことにより様々な症状を発生させる原因となるとされる[2][3][4]

ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%83%E3%83%88%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

「あー、もうこれアトピーの子にあげたらアウトじゃん。」
そう思い、小麦粉から出来ているものはほぼ買わなくなった。
我が子はパンもドーナッツもうどんもパスタもラーメンも大好きな為、とても心苦しかったが、腸ケアを始めた当初は一切出さなかった。(今は時々うどんを食べさせたり、たまにの外食時はラーメンも食べさせているが、滅多に出さない。)

あとはどんな食材にも言えることだが、続けて同じものを出さないようにしている。
それは、同じものを食べ続けることで腸に抗体ができ、それによりアレルギーが発症することもあるからである(遅延型食物アレルギー)
あとは、様々な食材を食べることでバランスの良い食事を目指したいと思ったからである。

・出来る限り無添加で作る

私は以前日本の食べ物は安全だと信じていた。
だから添加物というものをさほど意識したことはなかった。

しかし、我が子のアトピーの改善のために添加物に関するあらゆる書籍を読み漁った。
結果として全ての添加物が悪ではないけれど、それでもやはり危険なものが想像以上にあったのである。

私は冷蔵庫にある化学調味料が入っているものは全て捨てた。麺つゆもだし入り味噌も、マヨネーズも、和風だしも、コンソメも、ありとあらゆる調味料を捨てた。

代わりに本物の味噌や醤油を買い、化学調味料不使用の調味料を調達した。

もちろん最初は「値段高っ!」と思った。
何故なら今までそこまで食品にお金をかけたことがなかったからである。
そういう自然食品やオーガニック、無農薬、化学調味料不使用なんていうものを選ぶ人はセレブもしくは意識高い系の人くらいかと思っていた。
私には無関係と思っていた。

しかし、身体に優しいもの安全なものを選ぶことは、自分や家族、大切な人に対する愛だと今では強く思う。
セレブだからとか、意識高い系だからとか、そういうことは全く関係がない。

食べる物を変えたことは正解だった。
当初自宅冷蔵庫から化学調味料を全て破棄した理由は我が子のアトピーの改善だったが、驚くことにアトピーよりも早く効果が出た症状があった。

それがチックの症状である。
チックとは、思わず起こってしまう素早い体の動きや発声と言われているが、我が子はアトピー以外にチックにも悩まされていた。
4歳〜5歳くらいの時にパチパチまばたきすることから始まり、8歳、9歳になると、顔をしかめたり、鼻を鳴らしたり、お腹に力を入れたり、横目を繰り返す等多彩な症状が出ていた。

こちらもアトピーと同様とても心配であったが、本人は自覚症状が全くなく無意識にやってしまうということだった。
そろそろチックに関しても治療をしなければならないと考えていた矢先に、アトピーの為に食事内容を変えた途端、5年程続いたチックの症状がピタリと止まったのである。

これまでも何故かひと月程症状が消失することはあったが、すぐに再発していた。
しかし使う食材、調味料、食事内容を変えてから、あの不思議な症状が一切出なくなったのだ。
もちろん、これまでの食べ物が原因だったという証拠はない。
しかし、食事内容を変更した時期とチックが出なくなった時期が綺麗に重なっていることから、これまでの食べ物を疑うことが妥当だと私は思う。

このnoteではアトピーに関して記していく為これ以上のチックの話は控えるが、そのようなエピソードもあったことから、私は食べるもので人の健康は決まってくると確信している。

ちなみにチックの原因を調べてみると、大体ははっきり分かっていないが遺伝的要因や、脳内の神経物質の異常が有力説のように記されている。
しかし脳内の神経物質が何故異常になってしまうかなど、どこにも載っていない。

・炎症を抑えるために油を変える

炎症を抑えるために、私は自宅にある油も一度全て破棄した。
何故ならアトピーを患っている人に良くない油と良い油があることを知ったからである。

最近よく耳にするオメガ3、オメガ6、オメガ9…
この「オメガ」とは何なのかというと、脂質の主成分である脂肪酸の分類のこと。
オメガ3とオメガ6は脂肪酸の中の不飽和脂肪酸の中にあり、不飽和脂肪酸の中の多価不飽和脂肪酸に属している。
どちらも体内で作ることができないため、食物から摂る必要があることはどちらも変わらないけれど、何が違うのかというと役割が正反対であるということ。
オメガ6は白血球を活性化して病原菌と戦い(炎症を起こす)、オメガ3は逆に白血球を抑制し炎症を抑える役割をする。

そのためバランスがとても大切になるのであるが、最適なバランスはオメガ6:オメガ3  1:2とされている。
ただ、オメガ6の油は至る所で使われているのが現実。
揚げ油もお菓子にもコンビニで売っている惣菜にも。
私たちが家でおかずを作る際もサラダ油やごま油、コーン油を使ったりすると思う。
それらの油は全てオメガ6に該当する。
いくら体に必要とは言っても、過剰摂取になってしまっている場合が多いということ。

逆にオメガ6よりも多めに摂りたいのがオメガ3であるものの、残念なことになかなか摂取できないというのが現状である。
オメガ3に該当する油は、えごま油、アマニ油、さばやイワシ等の青魚に含まれているが、これらの油を毎日摂るには相当意識する必要があると思う。

私の自宅キッチンにあったのは、どこのスーパーにでも売っているキャノーラ油とごま油。
毎日のように使っていたこの油を我が子の皮膚が良くなるまで使わないと心に決め、破棄。

そしてすぐに低温圧縮のえごま油を買ってきた。
しかし、オメガ3の油は熱に弱いため加熱は不可。
加熱用の油は、カメリアオイルを調達した。

カメリアオイルとは椿オイルのことなのだが、オメガ3を含むものの加熱調理が出来る優れもの。
ただ椿特有の匂いがするため(そんなにキツい訳ではないが)、そこが個人的に少し残念でもある。

我が子のアトピーに対する食事ケアを始めてから肌が落ち着くまでは、えごま油とアマニ油、カメリアオイルの3種類しか使っていなかった。(ごくたまにバターも使っていた。)

えごま油やアマニ油はサラダのドレッシング作りで入れたり、納豆に混ぜてご飯にかけたり、手作りの野菜ジュースに入れて摂取させた。
カメリアオイルは専ら、炒め料理や焼き料理に用いた。

もちろんトランス脂肪酸が使われているマーガリンやショートニングは論外で、決して使わなかった。

どんなものにも言えることだと思うが、大切なことは続けることだと思う。
一度使ったからと言って肌が劇的に良くなるなんてことはない。
それが可能になのは、皮肉にもステロイドくらいなのではないか。

・腸内環境を良くするために食物繊維と酵素を取り入れる

動物性食品の摂取を控えめにし、メインを植物性食品にする。
小麦製品を控えめにする。
化学調味料の添加物を最小限にする。
オメガ6の油を極力避け、オメガ3にシフトする。
それに加え、私が食事に取り入れたのは食物繊維と酵素である。

それは腸内環境を良好にするために、それがとても大切なものだからである。
食物繊維の働きは、なんと言っても便のかさを増やすこと。
そして腸内の環境を改善することである。

アトピーのようなアレルギー性疾患は腸内環境の悪化から始まっている知ってからは、私は食物繊維を取り入れることは必須中の必須だと思った。

どのように取り入れたかと言うと、寒天を用いた。
これを毎日汁物に入れて我が子に摂取させた。
寒天にも数種類の形があるが、私が愛用しているのは糸寒天である。
これをボールいっぱいの水で戻し、お椀に入れる。
その上から味噌汁をよそえば食物繊維たっぷり味噌汁が完成する。
一番最初の頃は熱々の味噌汁鍋に直に糸寒天を入れていたが、食べる頃には寒天がデュルデュルになってしまい我が子に「なんかこの味噌汁気持ち悪い…」と言われてしまった。
自分でも食べて「確かに…。」と思った。
それからは食べる直前に寒天をお椀に入れるようにした。

寒天以外では、キクラゲをスープに入れたりサラダに入れたりしている。
意外とキクラゲも食物繊維が豊富で、良く食事に取り入れている。
食物繊維の代表とも言われるゴボウの3倍の量が摂れるとも言われているから驚きである。

そして生野菜の摂取。
それは酵素をしっかりと取り入れさせたかったからである。

そもそも酵素とは、人が生きていく上で、水や酸素と同じように必要不可欠なもの。
私たちは食事をしたらそれで終わりではなく、取り込んだ栄養をしっかり消化・吸収・分解をしなければならない。
その肝心な仕事をこなすのが酵素であるが、酵素不足は様々な病気に直結すると言われている。

何故なら酵素が不足すれば代謝が鈍くなり、血液中に代謝されなかったものが溜まってしまうから。
それが血流が悪くなることに繋がり、体温の低下にも繋がっていく。

と言うことは酵素を摂ることで、摂取した食べ物をしっかり消化でき適切に栄養を吸収することが出来るということ。
そして体に取り込まれた悪い物質や代謝されたものを、きちんと排泄出来るようになるということが言える。
それはアトピーにもきっと効果があると考えたからこそ、酵素の摂取も始めた。

取り入れ方としては、朝の食事を果物、野菜をメインにする方法とした。
ご飯、パンの代わりに、バナナ。
そして、りんごや人参(その時冷蔵庫にある野菜や果物を使う)をすりおろして豆乳(もちろん無添加)と混ぜた食べる野菜ジュースを作った。

酵素は熱に弱いため、加熱をしないジュースとして取り入れるのが良い。
またすりおろすことで酵素は効率的に摂取できるため、生で食べるのであればサラダよりジュースが良いと個人的に思っている。

・お腹いっぱい食べさせない

食べ過ぎは万病の元とは言われるが、これは真実だと思う。
それは、まず胃腸に負担をかけるからである。
それはどういうことかと言うと、たくさん食べれば当然その分消化に時間がかかるし、常に胃腸を働かせなければならないということ。

私たちは毎日夜になればベッドに入り体を休めたり、脳を休めたりする。
しかし、3食お腹いっぱい食べていたらどうか。
胃腸は永遠に休むことが出来ない。

私たちは永遠に眠ることが出来なければ、脳が十分に働かなくなり意識状態が悪くなったり、情緒にも異常が出てくる。
休むこともせず走り続ければ、関節や筋肉が痛んだり怪我もする。
胃腸も同じである。
休むことが出来ず働き続ければ、ゆくゆくは病気になってしまうのである。

また食べ過ぎは、血液の汚れを作ると言われている。
それは吸収が排泄の邪魔をするからである。
よく「食べれば出るものも出る」「便秘なのは食事量が足りないから」などの話を聞いたことがあると思うが、実際は逆。

食べれば食べるほど消化吸収にばかり時間がかかり、排泄がおろそかになってしまう。
と言うことは、排泄しなければならないものが体に残ってしまうということを意味している。
それが血流に乗って全身を巡り、ありとあらゆる器官に悪さをする。
それは食べ過ぎはアトピーを悪化させる因子にもなると言うことだ。

私はこれまで息子には「お腹いっぱい食べなさい。」と言ってきた。
ご飯をたくさん食べさせてあげることが、子どもへの愛だと思っていたからである。

しかしそれも間違いだったのである。
「お腹いっぱい食べなさい。」は言ってみれば「早く病気になりなさい。」「早く死になさい。」と言っているようなものだったのだから。

薬と同じように「すぐに効く!」ではないけれど

確かに食事でアトピーの改善を目指しても、あのステロイドのような即効性はない。
(個人的な結果にはなってしまうが、チックに関しては即効性はあった。)
そのため食事ケアの重要度を下げてしまいがちだし、少し試して効果が見られないと全然(取り組む)意味がない!と思ってしまいがちである。

でも、本当に効果があるものこそ時間を要するのではないかと思う。
「速攻効く」は、裏に何かがあることが多いのだから。(リスクが大きい等)
私自身、ステロイドの効果ばかりに頼っていたため、他の薬を試してもすぐに劇的な効果が得られないため「はい、この薬だめ」みたいに思っていたことが多々あった。
もちろん、食事療法なんて気休めだと思ってた。
もはや私自身がステロイド 中毒になっていたような気さえする。

医学の父と言われているヒポクラテスは「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ。」と言っている。
食べ物で治せない病気は、医者でも治せない。とも。

現代はたくさんの薬が発明され、それが私たちを救っていると思う。
本当にありがたいことだと思う。

しかしそれが、逆に仇になっていることもあるのではないか。
具合が悪くなれば、(原因を考えずに)薬を飲めば良い。
(原因が分かっていても)薬を飲めば楽になるから、何も改める必要はない。
それが、慢性疾患や薬漬けの始まりになるような気がする。

自分の大切な子どもがそのような状態になってしまうと考えると、どうだろう。
私は絶対に嫌だ。
しかし、実際その道の途中まで歩んでいたのだから我ながらゾッとする。

子どもの未来を想像した時に、今自分に何が出来るのか。

可愛い子どもには、これからも笑っていて欲しい。
楽しいことをして欲しい。
自分の好きなことに夢中になって欲しい。
自分のことを大切にし、好きな人が出来たらその人と良い関係を築いて欲しい。
それらをするために元気でいて欲しい。

だからその元気でいる土台を私は作ってあげたい。
「心身ともに健康でいられる」という土台を。
私たちの体は食べた物で出来ている。
だからこそ、これからも何を食べさせ何を食べさせないかを考えていきたい。






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