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薬以外のアプローチ方法はないのか

罪のない可愛い子どもに、もう皮ふのことで泣いて欲しくない。
苦しんで欲しくない。
そのかゆみから解放されて、昼は自分の好きなことに思いきり集中できますように。
そして夜はぐっすり眠れますように。
世の中のママもきっと私と同じ思いだと思います。


ステロイドと付き合い初めてかれこれ10年。
その短くない年月で私はステロイドに対して様々な思いを抱き、それと同時に様々なことを考えた。

その薬は怖いものだろうと考えたり
はたまた適切に使えば安全な薬で我が子を助けてくれる救世主と考えたりもした。
不安や恐怖を感じたり、それを使って少し肌が綺麗になってくると安心したり嬉しくなったりした。
そして急激に湿疹が増えるとまた不安になり悲しみ、失望を感じた。

完全に振り回されていたように思う。
それは、ひとえに私が依存体質だったからに他ならない。
医者が、薬が、息子を治してくれると思った。
だから一喜一憂も激しかったように思う。

前回綴った通り、アトピーの息子に断続的ではあるが10年の月日ステロイドにお世話になっていたが、違う方法を探すことに決めた。
それは医師の指示の元説明書を読み適切に使用しても、アトピーが良くなることはなかったからである。
(毎日塗れば綺麗になるが、説明書通りに少しずつ使用量を減らしていくと途中で一気に再燃してしまう)

自己流ではなく説明書通りに塗布しているにも関わらず、皮膚炎をコントロール出来ない。
これは永続的にステロイドを手放せないことを意味しているのではないか。
そう考えると恐怖しかなかった。

ステロイド中毒になってしまうのではないか。
ステロイド中毒という医療用語なんてものは聞いたことはないが、我が子を見ていると実際そのような状態になってしまうことは有り得るのではないかと思った。

何故なら現に我が子の体はステロイドを手放せない状態だったからである。
ステロイドを減らしていくと一気に全身に無数のの発疹が出現し、ひどい痒みでかき壊し、全身が真っ赤な状態になってしまう状態だった。

これを中毒、依存と言わないのであれば、他に何と言うのだろう。

だからこそ、私はなるべく早くステロイドを離脱させたかった。
でもステロイド以外の外用薬がこの頑固な湿疹に効くのか?
ステロイド以外にアトピーに効く外用薬はどんなものがあるのか。
そこから考えなければならなかったし、そもそもこれまでお世話になったステロイドを中止してリバウンドは来ないか?
これまでさえ、離脱症状が出ないように少しずつ使用回数を減らし離脱を試みてきたが結局それは達成出来なかった。
だから今このような状態なのに、使わないことで我が子にどんな弊害が起きるのだろうか。
取り返しのつかない状態になってしまうこともあるのではないか。
それが心配でたまらなかった。
主治医の治療方針に背くことで、今まで以上に我が子の状態が悪くなることも十分に考えられたからだ。

偶然見つけたアトピーの原因のひとつ

アトピーを今と違う方法で改善出来ないか。
私はそれを調べるためにまず使ったのが、Googleである。
現代ならではの調べる方法。
でも、Googleで出てくるアトピーの情報は大体がステロイドにタクロリムス、そして保湿剤によるケア。

アトピー ステロイド以外の外用薬 で検索すると出てくるのはコレクチム等のJAK阻害薬というもの。(息子も処方された)
あとは抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬。

我が子にも内服で抗アレルギー薬が処方されていた時期が数年あり、朝晩欠かさず飲ませていたものの、ぶっちゃけ「これ効果あるのかな?」という感じであった。
医師を欺くような気がして後ろめたかったが、お世話になっているアトピー治療の薬に対して猜疑心が募っていたため、こっそり中止した。

それでどうなったかと言うと、どうにもならなかった。
良くもならず悪化もせず。
それっきり。

だったら飲むだけ無駄だと思ったので、その後は定時での処方も中止してもらった。
(その頃私はドクターショッピングをしており、言いやすい先生に効果がないと言い処方を中止してもらった。その時にこの薬は効く人もいれば効かない人もいます。ただ飲み続けても大丈夫とは言われていますよ。と言っていたが、テキトーだなと思った。本当に飲み続けても大丈夫な薬なんてあるのだろうか?)

またアトピー 市販薬で検索すると、亜鉛華軟膏、プロペト、オリブ油、非ステロイド性抗炎症薬…等々出てくるので購入してみたが、やはり上手くはいかなかった。

ステロイド塗布を前提にしなければプロペト等の保湿剤だけでは発疹が治まらなかったし、ステロイドから非ステロイド性抗炎症薬に変えても、悪化するばかりだった。
ひどい時は全身が赤くなり熱感さえあった。
しかも医療機関で処方されたものではなかった為、薬品代ばかりにお金がかかり、続けることは出来なかった。

他にも有名人が使って皮膚が良くなりましたと宣伝しているクリームやシャンプー、乳酸菌等に辿り着きそれらも検討したことがあった。
これを使ってこれまでの苦しみから解放されました!今はとても幸せです♡そのようなランディングページを見ると、購入してみようと思ったこともある。

でもそれらのローションやクリームはどのような成分で出来ているのかな?と思い詳細を見てみると、カタカナの化学物質がズラリ。

本当に本当に本当ーに、これらが我が子の肌の助けになってくれるのだろうか。
これらの得体の知れない化学物質が?

確かに高評価の口コミはたくさん載っていたけれど、私は購入のボタンを押すことが出来なかった。

私は焦っていた。
ステロイド以外の改善方法にシフトしたいと思いながらも、なかなかこれだと思うものに辿り着けず1日1日が過ぎていく日々。

ステロイドを断ちたいと思いながらも、他に「これだ!」と思うものを見つけられず、新しい舵を切ることが出来ない。
結局良くなりもしない医師の指示通りのケアを黙々とするしかなかった。

そんなことをしている矢先。
私は偶然にも見つけてしまったのだ。

アトピー等のアレルギーの原因が腸にあるということを。
すなわち、アトピーは皮膚が根本の原因ではないということである。

これを見つけたのは、AmazonのKindleで偶然手にした鶴見隆史医師が執筆した3days断食の文章からであるが、鶴見医師ははっきりと断言している。

アレルギー反応は喘息の場合は肺に、アトピーは皮膚に、花粉症は目や鼻などに現れますが、その根本はすべて腸にあるのです。

鶴見隆史 3デイズ断食 2022 p178

私は「これだ。」と思った。
今日からすぐにでも私が出来る…いや、すぐにやらねばならないケアをやっと見つけたのである。

皮膚炎は何故腸が原因なのか。

それは、小腸の痛みが進行すると、リーキーガット症候群になると言われているから。
腸壁では本来小さな栄養分しか吸収出来ないが、傷んだ腸壁では消化しきれていない大きな栄養分まで吸収してしまうということが起きてくる。
吸収の穴が大きいと表現するとイメージしやすいと思う。
そうすると本来血液中に存在しない栄養分が入ってくる。
そこで免疫異常を起こし、アレルギー反応が生じると説明されていた。

そしてそれが起こる原因が、動物タンパクの過剰摂取で特に牛乳、チーズ、そして白砂糖、薬が挙げられていた。

私たちの体は食べたもので出来ている

当然のことであるが、私たちの身体は何を摂取したかで決まってくる。

身体に悪いものを食べればその結果は体調に現れるし、逆も然り。
ただ、それが急激に現れることはほとんどない。
明らかに腐っているものや、胃腸炎のウイルスがいるものを食べた場合は数時間~数日で一気に症状が出るが、私たちの身の回りには腐っていなくても、菌がいなくても、見た目がオシャレで可愛くしかも美味しいのに、身体にとって最悪なものがごまんとある。

しかも毒であるのは変わらないのに、そっちの方が急激な症状が出ないためタチが悪い。
何故なら外に出ていかないため、どんどん身体の中に溜まるからだ。

私自身「自分が何を食べているのか」を真剣に考えるようになったのはつい最近の話だが、それを改めて考えてみるとゾッとする。

例えば、私は以前はカップラーメンが大好きでよく食べていた。
パッケージからして食欲をそそるし、お湯を入れて4〜5分ですぐに食べられるのも魅力的。
そしてそんなすぐに食べられるのに、めちゃくちゃおいしい。
しかも安価。
最高過ぎると思っていた。

でも、そのカップ麺の原材料をまじまじに見た時に、吐きそうになったのを覚えている。

ずらーっと原材料名が羅列しているが、その名前が一体何なのかが分からないものがほとんど。
しかも添加物という、自然にはないものもたくさん使われている。
食べ物というより、添加物という名の化学物質を食べているのではないかとさえ思った。

確かに原材料は記載されているためその名前は分かる。
でも見たこともない物質、どのような栄養(作用?)があるのかも分からない物質を、美味しいからだけで食べている自分が気持ち悪くなった。

しかも同じものを平気で我が子に食べさせていた。

これまで我が子に食べさせていたもの

これまでに我が子に食べさせていたものは、子どもが喜ぶ美味しいものばかり。

朝は、バターチーズトーストに牛乳、菓子パンにヨーグルトを出すこともあれば、冷凍肉まんを解凍したものや、惣菜パンとお湯で溶くコーンスープをよく出していた。
たまに納豆ご飯と味噌汁も出していたが、朝は食欲もないし良かれと思い、子どもが好きそうなものを敢えて出していた。
そして朝はバタバタのため、そういうものの方が私にとっても都合が良かった。

昼は基本給食であるが、休みの日はよく外食をしていた。
子どもに何が食べたい?と聞き、ファーストフードや、ラーメンをよく食べに行ったし、パンケーキやドーナツを食べることも度々あった。

おやつはコンビニやスーパーで買うポテトチップスやチョコレート、プリン、駄菓子を毎日のように食べさせた。

夜は基本手作りをしていたが、カレー、肉大盛りの鍋、肉野菜炒め、肉大盛りの炒飯、チーズたっぷりリゾットのようなカロリーだけはありそうなメニューがほとんどで、サラダはあまり出すことはなかった。
時間がない時は、レンジで温めるだけのパスタ、炒飯、ピザ、冷凍食品の唐揚げもよく利用していた。
とにかく子どもの成長にはタンパク質が大切だと思い、肉、卵、乳製品は毎日大量に食べさせた。

またたくさん食べることが良いことだと思い、おやつはそこまでの量は与えなかったが、3食はお腹いっぱい食べさせた。
それが子どもにとって良いことだと信じていたからである。


我が子を病気にさせていたのは自分だった

お腹がいっぱいなら、栄養のある(たんぱく質を摂取できる)おかずだけでも食べなさい。
ご飯は残して明日食べても良いんだから。(糖質はあまり摂らなくて良い)

そうやって、肉や卵、乳製品を毎日のように食卓に出した。
毎日のようにおかずに肉を出した。
そして極端に魚は出さなかった。
それは、魚は肉に比べ値段が高かったことと、調理が苦手だったからである。

それでも魚を食べなくても他の動物性のたんぱく質を代わりに摂れば良いと思っていたし、魚はたまに寿司を食べさせているから十分だろうと考えていたのである。
そして大豆等の植物性たんぱく質は、動物性のものに比べ栄養が劣っていると思っていた。
だからたんぱく質は魚以外の動物性中心で!そんなルールが私の中にあった。

それなのに、である。

私の栄養についての考え方は間違っていたのである。

何故ならあらゆる病気の元凶は、動物食の過剰摂取だったからだ。
それについてのエビデンスはこの世にたくさん出ている。

例えば、マクガバン・レポート。
マクガバン・レポートとは、1970年代にアメリカの上院議員のマクガバン氏が連邦政府及び議員に提出した一連のレポートを総称したものである。
これは当時の大統領がアメリカの莫大なお金を医療費に投じているにも関わらず、何故病人が増えるのかと疑問を抱いたからだ。
それをマクガバンが徹底的に調査したというもの。

人間の食べるものが、知らぬ間に昔のような自然なものではなくなり、薬漬けのものになっている。
肉を主体とした薬漬けの食べ物が癌や心疾患、脳卒中の原因であり食原病であるとはっきりと書かれている。

私は看護学生の頃、一連の栄養学を学んできた。
しかし上記レポートを読んでいると自分が学んできたことは一体何だったのかと失望すら感じる。

昔と比べ食の欧米化による疾病が増えたことは学んできたし、様々な病気でどのような食事療法を取り入れるべきかも学んできた。
しかし、それは外科的治療、薬物療法の補佐的なものでしかなかった。
食事自体が疾病を治すなんて学びは一切なかった。

だからこそ、逆にいつもしている食事が病気の原因になるとは考えることもしなかったのである。
本当はあらゆる病気の大半は食べるものが原因だったのに。

裕福な食事をさせることは、子どもの幸せに繋がると信じていた。

そして最も良くなかったのは、添加物等に使われている化学物質だったと私は考える。
私はこれまで日本は安全な国だと勘違いしていた。
だから当然食品も安全だと思っていた。

しかしそれは大きな間違いだったのである。

日本は添加物大国であった。
海外では使用が禁止されている物質も、日本では使用可になっているものはたくさんあるという現実を私は今まで知らなかったのである。
もちろんあまり体にあまり悪さをしないものもあるとは思う。(天然のもの)
ただあまりのもカタカナ名の化学物質が多すぎる。
実際、それがどんな姿形をしているのかさえ検討がつかない。

使用が認められているということは、安全なものだと誰もが思うだろう。
しかし、よくよく調べてみるとそんなこともない。
ここでは詳しい話は割愛するが、発がん性のあるものや神経毒があるもの、遺伝毒性があるものと、たくさん出てきたのである。
しかしwiki等を確認すると、それらの物質には普通に使えば微量であるため問題は起こらない、健康被害のデータとしては不十分である等、曖昧な記述がされている。
だから摂取しても問題ないということなのだろう。

しかし本当にそうであれば、ここまで昔はなかった奇病や難病が多発することはないのではないかと思う。
アトピーや花粉症等のアレルギー疾患が増え始めたのも、食の欧米化が進んだ頃と一致している。

兎にも角にも私がしなければならないことは、すぐにでも食を改めることだった。
何故なら、息子をアトピーにさせていたのは私自身だったのだから。(100%ではないかもしれないが、病気を発症させるリスクを大幅にあげていたのは他でもない自分である)

薬を塗りたくるよりももっと大切なこと

我が子の荒れた肌を見て、放っておくお母さんはいないと思う。
痒がり苦しんでいる我が子に痒み止めを塗ってあげ、時にはさすってあげ、「大丈夫だよ。治るからね。」と声をかけることだってあるはずだ。

私自身これまで薬が全てだと思っていたからこそ、息子と一緒にいる時は常に薬(保湿剤を含む)を塗布していた。
肌を乾燥させたら、痒くなり掻き壊しに繋がると思っていたからである。
息子が掻こうとするならば、すかさず薬の塗布。
今思うと監視に近い状況で息子を見ていたようにも思える。
無論、監視がしたかった訳ではなく、ただただ我が子の肌を良くしてあげたかったからであるが。

ただ、今思うともう少し考えるべきであったと思う。

痒くなったら塗ってあげる。
現れた症状に対しそれを緩和する。
これも間違いないケアだと思う。
それは薬だけではなく、手を当てること、声をかけてあげること、冷やしてあげること…
色々な方法があると思うが、それは相手をしっかり見ているからこそ出来ることだと思うから。

ただ、何故痒くなるのか。
原因を辿る。
分からないからお手上げではなく、あれのせいかもしれない、これのせいかもしれないと一つずつ調べていく姿勢が大切なのではないか。
それが薬を塗るよりもっと大切なことではないかと私は思う。

現代は難治性の病気、慢性の病気が増えている。
原因不明、根本的治療はないという疾病もザラである。
しかし、果たしてそれは本当なのか。
それは医療を牛耳る人間たちにとって、「原因不明」「根本的治療はない」と言っておいた方が都合の良いことだからではないかとさえ思う。(これは個人的な意見である)
不治の病に仕立て上げ病人で居続けさせれば、医療業界を牛耳る者は治療費医療費でガポガポになるだろうから。(もちろん真摯に患者と向き合う医師を始めとする医療従事者がいることも分かっている。)

なんであれ、結果の前に原因がある。
それなら病気にだって原因があるはずだ。
いきなり結果なんて生まれない。
原因不明なんて絶対おかしい。

もちろんいきなり原因はこれだ!なんて見つけられることの方が稀だと思う。
しかし、それでも「あれのせい?」「これのせいかもしれない」そんなふうに考えてみる。
そうすれば、症状緩和のケア以外に私たちが出来ることは格段に増えるから。

医者も薬も私たちをサポートはしてくれるかもしれない。
でも、治してはくれない。
特に慢性病は。
そう考えると絶望したくもなるけれど、逆に自分たちの力で治せるかもしれない。今まで以上に良い状態にすることは出来るかもしれない。

そんなふうに考えると一喜一憂することなく、前向きにケアが出来ると思うし、自分たちには何が出来るかを考えることが今後の良い結果に繋がっていくと思う。

大切なことは、受け身ではなく能動的でいること。
薬や医療のことはそれを専門とする医師に任せ、私たちにはそれ以外で何が出来るかを考え、そして行動していくことがとても大切だと思う。
大切な我が子のために。






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