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ライブに行って、感動した話

皆さん、こんにちは。さあやんです。
いつも沢山の応援を本当にありがとうございます。

今回、鮮度が高いうちにどうしても残しておきたい「感動した出来事」があったので、こうして文字に起こしています。

ライバーさんにも、リスナーさんにも、
ライブ配信を日頃から楽しんでいる全ての方に共有したい気持ち。


普段投稿している畏まった内容のnoteとは、少し違う視点で綴らせていただきますので、
私の日記を覗き見するような感覚で、肩の力を抜いて読み進めていってくださいね。

長くなってしまいますが、どうかお付き合いくださいませ。



プロローグ


2023年10月15日(日)、私は「Nobelbright(ノーベルブライト)」というロックバンドの10周年ライブを観に、横浜アリーナに行ってきました。

それは、1週間経った今でも鮮明に思い出せる最高の時間でした。

ライブの一番の良さは「その日、その瞬間、その場にいる人だけが経験できる音や雰囲気を楽しむことができる」こと。

緊張、感動、熱狂し、時にはMCで大笑い…
気がつくと、遠く離れた小さく映るステージに没入していく、あの感覚が大好きなんです。


ただ、音楽の良さを言葉にするのって本当に難しくて。

リスナーさんに「ライブどうだった?」と聞かれても、「いや〜めちゃくちゃ感動したよ!」なんて月並みな言葉しか出てこないんですよね。



先月、私はこんなnoteを投稿しました。

「心の中の色んな感情を、まずは文字に起こしてみる」というステップを踏むと、
頭の中が整理されるだけではなく、言葉にするまで知り得なかった自分の感情に気づくことができる。

「言語化」の大切さについて綴った内容です。

そこで私は、今回のライブで味わった感動や出来事もこうしてnoteにまとめてみることにしたのです。



ライブの新しい価値


今は様々なアーティストのライブ映像をテレビやYouTubeで簡単に見ることができてしまう時代ですが、
だからこそ「ライブでしか味わえない一体感や感動の価値」はより高いものになっていると思います。


これは、ライバー業界も同じです。

YouTubeやショート動画など、スマホ一つで楽しめるコンテンツが充実していけばいくほど、「ライブ配信でしか味わえない唯一無二の価値」はどんどん高まっていると思うんです。


私がライバーを始めたのは、2019年12月23日。
中国で新型コロナウイルスの感染者が確認されたのが同年12月初旬なので、日本ではまだオフラインの場で過ごす自由が何とか許されていた頃でした。


そこから1ヶ月、2ヶ月、半年…
世の中の変化と共に、ポコチャも大きく変わっていきました。

私が配信を始めた当初、ポコチャの最高ランク「S+ランク」のプラマイボーダーは平均250K〜350K。
ざっくりですが、現在のおおよそ3分の1くらいの数値で最高ランクをキープ出来ていた計算です。

そこから、本格的なコロナ禍への突入で一気にユーザー数が増えてライバー業界が盛り上がって行くと同時に、みるみるとランクボーダーも高騰していきます。

そして、2020年6月にはいよいよランク制度の改定が行われることに。

(※こちらが当時公式様より発表されたnoteです。懐かしい…)

そこから更に3年以上の時が過ぎ、私のライバー歴はもうすぐ4年を迎えようとしています。


皆さんは、「ライブ配信」を通して自身の中で変わったことはありますか?

小さなこと、大きなこと…
考えてすぐに思い付くこともあれば、「ライブ配信」から抜け出した日常の中に身を置いて初めて気付くこともあるかもしれません。


話を戻しますが、私は先週、Nobelbrightさんの10周年ライブに参戦してきました。

それ以外にも、直近だと昨年11月に藍井エイルさんの10周年ライブ、今年の1月にAliAさんのライブ、4月にONE OK ROCKさんのライブにも参戦しています。


ライバーを始める前は、好きなアーティストさんのファンクラブに加入し、年に何度もライブに足を運んでいた時期もありましたが、ライバーになってから参戦したのはこの4回だけ。

ライバーを初めて、プライベートの時間が取れなくなったことで手放した趣味は沢山ありましたが、ライブ参戦もその一つでした。


私がライバーになったとほぼ同時に、コロナの感染拡大でアーティストさんは大きな打撃を受けることになります。

ライブ活動を自粛せざるを得なかったり、ライブの醍醐味である「声出し」を禁止されてしまったのです。

“ファンという存在がいてこその活動なのに、
ファンの前で演奏が出来ない、声や顔を見ることが出来ない”


ライバーに例えたら、配信回数が制限されたり、リスナーが入室できてもコメントが出来ず「視聴とアイテムのみ」が許可されている状況です。

もし上記のような制限をされたらどうなるか、想像してみました。

【リスナーさんの心情】
・好きだからコメント出来なくても見に来るよ!
・アーカイブや切り抜きで楽しもうかな!
・SNSで応援メッセージを送り続けよう
・状況が緩和されるまで他の趣味を見つけよう etc…

そもそも、ライバー自身も活動を続けていけるか分からないですよね。

リスナーさんのコメントがあっての配信で、空間やコミュニティを一緒に創り上げていくことが一番の楽しさなのに、それが一気に奪われてしまうのだから。


昨年の10月頃、「大声でなければ声出しをしていい」という規制緩和が発表され、今年の2月から本格的に「100%声出しOK」へ…

そう考えたら、この魔の3年間を生き抜いてきたアーティストさん達も、支えたファンの方達も、本当に凄くないですか?


ファンの歓声をまた聴ける日を信じて、出来ることを紡いできた。
そして、ファンもそれを信じてここまでついてきてくれた。


この出来事を乗り越えたからこそ、今できるライブは「アーティストもファンもエネルギーが爆発して、より一層最高のライブになる」と私は思っています。



逆境からのスタート


実はNobelbrightさんのファンになったのはちょうど一年前くらいのことで、私が落ち込んでいる時に「いい歌だから聴いてみて」と友人がおすすめしてくれたのがきっかけでした。


その楽曲は「時を刻む詩」


以降、私の中でも思い入れの深い楽曲の一つとなっていったこの曲が、今回の10周年ライブの一曲目でした。(その時点で涙が…)


Nobelbrightさんのことをよく知らない方も、TikTokやTwitterのおすすめで、大ヒット曲「ツキミソウ」やデビュー曲「Walking with you」を耳にしたことはあるのではないかと思います。

私も、よく知らない頃は「今時のアーティストはSNSでバスって有名になるんだな〜」くらいで流し見していた頃です。


そう、Nobelbrightさんがメジャーデビューをしたのは、コロナ禍真っ只中の2020年8月でした。

ボーカルの竹中さんは、ライブのMCでこう話していました。

「メジャーデビューって、もっとバーンと華やかにツアーやって、よっしゃ!こっから行くぞ〜!って勢いがあるものだと思ってたのに、俺たちはコロナで何も出来ないところからスタートしました」

ボーカル・竹中さんのMCより

「初めはワンマンライブも埋まらなかった」という過去から、路上ライブツアーを成功させ、見事メジャーデビューを果たしました。

しかし、バンドの勢いを阻むように感染が拡大していったコロナウイルス。

そんな「超逆境」の中で、Nobelbrightというバンドはなぜ爆発的に人気になったのか?


ボーカル・竹中さんのTikTokフォロワーは現在64万人を超えていますが、
当時バスるキッカケとなった動画の多くは「ライブのお客さんが投稿したもの」だったそうです。

そして、そのバスりの引き金となったのが、同じバンドメンバーでベースを担当する圭吾さん。

「竹中さんの歌唱力は唯一無二で、千年に一人のレベルだ」と、ボーカルへの絶大な信頼を置き、
他人のフリをして「この人めっちゃ歌上手くない?」と、SNSに路上ライブの様子を実験的に投稿し始めたそうです。

https://x.com/runa0104/status/1102902047941128192?s=46


そこから更に加速していくNobelbrightさんのストーリーが気になった方は、ぜひ下記のインタビュー記事をご覧ください。

まさに「令和を生き抜く」パワーと知恵を感じられると思います。




全員が「当事者」であれる場所


今回、Nobelbrightさんのライブは初参戦。

配信枠にそれぞれの色やしきたりがあるように、ライブにもアーティストさんごとのノリがあるので、
どれだけ過去に色んなアーティストのライブに参戦したことがある私でも、初めてのアーティストさんの時は凄くドキドキします。

例えるならば、前からアーカイブを見ていて気になっていた枠に初見で入るような感覚に似た緊張感ですね(笑)


そもそもロックバンドのライブの良さって、「アーティストと観客」という区切りがないところだと思っていて。

声を出したり、自然と気持ちが昂って体が動いたり、「この曲の時はこれをする!」といったようなお決まりの動きがあったり…

「観客も、演者と一緒にライブを作り上げる」

これって、ライブ配信でも一番の理想体だと思うんです。

先程もお話ししたように、アーティストさん達は、コロナ禍で活動の多くを制限されてきた時期があります。

Nobelbrightさんは、昨年初の武道館ライブを成功させていますが、実はそれも「マスク着用・歓声なし」という規制の上で行われたものでした。

メジャーデビューからずっとその環境でライブを行なってきたこともあり、今回のMCでは「初めてマスク無しでファンの顔が見れた」、「ようやくみんなの声が聴ける」と感極まりながらお話されていたのが印象的でした。



実際にライブが始まると、ほとんどの観客が初めから「ウォーーー!」と大きな歓声を上げて、腕を振って音楽を楽しみます。

傍観者ではなく、当事者の気持ちで楽しむ。

1万3000人分のたったの1の私ですが、普段リスナーさんが私にそれぞれの形で想いを届けてくれるように、
私もライブ会場では全力でステージに向かって想いを届けました。



それでも、大きなステージに立って演奏するアーティストさんの姿は、近いようでとても遠い。
頑張って目の焦点を合わせようとしても、スポットライトが眩しくて上手く見れない。

まるで夢の中にいるような不思議な感覚の中、一気に心が近付ける気がするのがMCの時間です。
初見のライブでも、私はいつも大体ここでハートを一気に掴まれます。


ライブへの想い、これまでの歩み…
他にも、「初めての人はどのくらい?」「○○地方から来た人〜?」などと観客全体に声を掛けてくれたり、
バンドメンバーの面白いエピソードで笑わせてくれる場面もあります。


MCでのコミュニケーションを通して、遠く感じていたステージが、まるで近くで会話しているような感覚になる。


よくある「2階まで見えてるよ〜!!!」といった煽りもそうですが、ライブって「誰一人置いて行かないようにする種蒔き」みたいなものがしっかりされていると思っていて。

1万人を超える観客が、時間が経つごとにどんどん一つになっていくのを肌で感じることができるんです。


“ライバーとして、こうでありたい“
“リスナーさんはきっといつもこういう気持ちなんだ“

演者としての気持ちと、観客としての気持ち。
何度も自分に重ねては、感極まって涙を流すことを繰り返し、気がつけばライブの後半は歌が始まる度に号泣していました(笑)


ボーカル・竹中さんは最後にこうお話されていました。

逆境を乗り越えたのは自分達だけじゃない。昔から応援してくれている人も、最近ファンになってくれた人も、長さなんて関係ない。

ここにいる一人ひとりが、10年間バンドを続けさせてくれました。


サブスクでもテレビでも味わえない、ライブだけの価値をこれからも届けていきます。

ライブが終わってからは、「これを機にファンクラブに入ろう」と思った程の感動と満足感で溢れていました。




エピローグ


ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。

長くなってしまいましたが、ここではまとめとして私の「ライバーとしての想い」を伝えさせてください。


ライブ会場にいる観客は、全ての人がノリノリなわけではありません。

「こんなに沢山の人がいるんだから、私一人が声を出さなくても…」
「私は静かにじっと見ていたい」
「恥ずかしくて上手く盛り上がれない」

それぞれに楽しみ方や性格があるように、みんなが音楽に合わせて手を振っていても、静かに音楽を楽しみたい人もいます。


その中で、一つだけ絶対に同じことは、“みんな自ら選んで此処(ライブ)に来てくれている“ということ。
会場にいる観客が見つめる先は、みんなステージ(同じ方向)なんです。


これはライブ配信も同様で、リスナーさんのコメントの量やアイテムの大きさだけでは愛は計れません。
言葉にするのは苦手だけど、心から大切に思ってくれている人もいます。

でも、みんな“私の配信を選んで枠に来てくれている“のです。



私たちは、コロナ禍を乗り越えたアーティストさん達と同様、これまでライブ配信の世界で沢山の逆境を乗り越えて来ました。

それは、ライバーが諦めなかったから。
そして、リスナーさんが信じてくれたからできたこと。

スマホという小さな画面の中で生きるライバー。
その先には、いつも沢山のリスナーさんの温かい想いが繋がっています。



ただ、最後に一つだけリスナーさんにお願いです。

アーティストが「声出していくぞ〜!」と盛り上げようとした時、誰も声を出さずに「シーン…」としていたらライブは台無しになってしまいます。

ライブ配信でも同様に、イベントなど勝負所の場面でライバーさんが声を上げる瞬間があります。

その時には、どうか「あなたの得意な形」で構わないので応答してあげてください。

その勇気ある行動は、きっとライバーだけでなく、ファミリーの背中を押してくれると思います。


ライブ配信は、ライバー・リスナーが共に創り上げるもの。
最高のパフォーマンスを生み出す喜びを、これからも一緒に味わっていきましょう。


【最後に】
ここまで読んでくださった方は、ぜひハートマークの「スキ!」を押してくださると励みになります✨

さあやん

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