がんになったのに全然過酷な日々を送っていなくてびっくりした話。
がんといえば、
“抗がん剤で髪の毛が抜けて吐き気もすごくて、どんどん痩せて体力がなくなって、それは大変な毎日を送る”
とわたしは思っていた。
3ヶ月前の今日にあたる、2021年6月28日にわたしは入院した。
そして8月中旬に退院。今は自宅で生活しながら、外来で抗がん剤治療 (=化学療法) をしている。
自分がいざ抗がん剤治療をスタートさせてみたら、想像していた日々とはまったく異なる毎日を送ることになる。
(※抗がん剤治療では使う薬も個々で異なるし、副作用も個人差があるという。だからあくまでわたしの場合なんだけれども。。。)
わたしがびっくりしたのは、次の2つ。
①吐き気がまったくない。
実は最初にオーソドックスな抗がん剤を1度使ったのだけれど、アナフィラキシーショックを起こしてしまい、別の薬を今使っている。
そのオーソドックスな抗がん剤だと副作用が結構出やすいらしい。でも今実際に使っているお薬は副作用が少ないという。
お医者さんに「来週また抗がん剤なので、吐き気止めを出しましょう」と言われたことがある。
でも、その前の抗がん剤のときは吐き気止めは出されなかったし、吐き気もなかったのでそのことを担当医に伝えてみた。
すると、「じゃあ出さなくていっか!」となり、吐き気止めをいま全く飲んでいない♡
吐き気のはの字もなく、たらふくごはんを食べているため、退院時よりやや太ってしまった!!!
②髪の毛が全然抜けてない。。。
髪の毛が抜けるとお医者さんからあらかじめ説明を受けていた。自分の中で覚悟をし、帽子も3つ購入。いつ抜けてもいいように早めにかぶるようにしていた。
母は抗がん剤治療をやる前から、病院にいるわたしのためにコロコロを買って持ってきた。髪の毛がたくさん抜けたときによく使うらしく、母の周りのがん経験者たちから話を聞いていたらしい。
「いつ抜けてもいいな!」と思いながら、髪の毛が抜ける日を覚悟しながら待っていた。
しかし、髪の毛が普段より抜けている気配が一向にない…。
抜けてほしくなかったから、髪の毛が抜けないことはいいことであるはずなのに、全部なくなっちゃうことも覚悟していたわたしは、まったく抜けない髪の毛に違和感すら覚えた。
「髪の毛が抜けない...。本当に抗がん剤は効いているのかな?」
そんなことまで考えてしまった。
担当医に聞いてみると、抗がん剤は効いているらしい。がんが小さくなっているという。
不幸中の幸いで髪が抜けず、「帽子いらなかったね...」という感じです。
なので、わたしのことを外から見るとがん患者にはまったく見えない。前と見た目がそんなに変わっていないし、髪の毛もふさふさだし。今わたしは外を歩くときも帽子をかぶらず髪の毛むき出しで歩いている。
そうは言っても抗がん剤をからだに入れているので、よろしくない状態も出ていないわけではない。
正常な細胞にもダメージを与えてしまうので、体力が奪われてしまう。
抗がん剤の点滴後の5-6日は寝てばっかりだし、からだがほわほわしている。
でも、それくらいしか支障が出ていないわたし。
なんと平和なんだろう♡♡
がんと聞けばみんな、「それは大変な病気だ!」と想像するため、とっても心配してくれる。
親戚も心配して電話をくれたりする。吐いてげっそり痩せて、体力もなくなっていることを想像しているらしい。
「さとちゃん、自転車乗れるの?」と言われたり、「ごはん食べられるの?」と言われたり。コロナで会えないからわたしの見た目だったり、元気な状態だったりが想像できないらしいのだ。
わたしは抗がん剤投与から約1週間が経つころになると、隣の駅まで自転車で行くこともある。別に特別大変であるわけでもないし、体力を使っているわけでもない。
ごはんも心配ご無用なくらい食べている。
こんなに楽な「がん生活」をわたしはまったく想像していなかった!!!
前の記事に書きましたが、毎日HAPPYなのです!
わたしのようながん患者もこの世にいるのです。
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