見出し画像

映画感想文「帰ってきたあぶない刑事」昭和と令和の融合。懐かしの刑事ドラマ映画化。土屋太鳳が良い

ちょっと豪華な2時間ドラマ。そんな感じの本作。

舘ひろしと柴田恭平を主人公にした刑事シリーズの映画化。1986年にテレビドラマ化以来何度かスペシャル版が公開されてる人気作。

定年退職した横浜みなと署の刑事タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭平)。ふたり仲良くニュージーランドで探偵をしていたが、訳あって日本に帰国。勝手知ったる横浜で探偵事務所を開く。そこにやってきた初めての顧客はうみの母親を探す若い女性であった。

普通にドラマとして面白い。

そして、なにしろ70代の彼らふたりの若さにしみじみ驚嘆する。若い頃に比べれば衰えはあるのだと思うが、それにしても干支ふた周り分くらいの若さである。

何したらこんな風にいられるんだろ。教えて欲しい。

持って生まれた素材だけではここまで長持ちはしない。よって長年の節制ぶり故の結果と思う。尊敬する。いや、あのトム・クルーズにも匹敵するのではないか。そこに惜しみない拍手を送りたい。

さらに、なんといっても成功の秘訣は新規投入された女優陣のフレッシュさである。

彼らに母親探しを依頼する気の良いお転婆娘の彩夏(土屋太鳳)、2人の男性部下を従える、仕事のできる巡査の早瀬(西野七瀬)。更に謎の女ステラ・リー(吉瀬美智子)。

この3人がスパイスとしてピリリと効いている。キャスティングも、脚本もGOODジョブ。

特に土屋太鳳。いままでみた作品の中でいちばんハマっていた気がする(注.私調べ)。

改めて思うのは、アクション女優としてかなりイケてる。おしとやかな役柄よりも、こういう役がいい。それにより彼女の美しさや可愛げが際立つ。ぜひとも今後もこのような役での活躍を期待したい。

西野七瀬も良い。今どきの仕事できる、でも、ちょっと物足りない、こだわりのない若者をうまく演じていた。あー、こういう人いるわーとリアルだった。

ということで、昭和と令和がうまく、融合した作品である。

懐かしい人にもそうではない人にも、普通に楽しめる娯楽作品に仕上がっている。

この記事が参加している募集

#映画感想文

68,495件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?