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映画感想文「ドライブアウェイ・ドールズ」20代女子の自分探しドライブ。なかなか良作

観るかどうか迷ったが、観て正解。

だいたいあらすじ読めるしね。コメディタッチのドタバタ劇はお腹いっぱい。と思いきや、主題はそこでなかった(たぶん)。

何気に20代女子の自立の話であった。

保守的なエリアで育ったジェイミー(マーガレット・クアリー)はレズビアン。ひょんな経緯で友人のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)とフロリダ州タラハシーまでレンタカーでドライブすることになる。

そこにギャングが絡み、彼女達を追いかける。そしてドタバタが始まるわけだが、それはどうでも良いスパイスなだけで。

毎日に物足りなさを感じ、自分探しをしてる若い女性。毎日ため息をついてるマリアン、浮気を繰り返す快楽主義のジェイミー。ふたりが自分の生き方を見つけるという成長物語。

タイプの違うふたりの女子がそれぞれ収まるところに収まる様が小気味良い。

そして観終わってから気付いたが、「ファーゴ」のコーエン兄弟監督作品であった。

道理で、え?という脇役にマット・デイモンが出てるはずだ(どんな役かは見てのお楽しみ)。あれ?これ、どう見てもそうだよねと観てる間モヤモヤ。エンドロールで確認してスッキリした次第。

また、主演ふたりの女優さん。ジェイミー役のマーガレット・クアリーはアンディ・マクドゥエルの娘であった(初めて認識した)。口元はじめ、パーツはお母さんにそっくり。しかし母にはあったアンニュイな色気はなし。どちらかというと溌剌な感じ。

そしてマリアン役ジェラルディン・ヴィスワナサンはインド系の女優。非常に印象に残った。

昨年中国を超えて人口世界一になったインド。最近日本への旅行客でもよく見かける。ハリウッドでもインド映画以外に普通に出るようになったという国としてのメジャーさを感じた。そして彼女、とても良かった。

また、上手いなと感心した3人目の女優、ジェイミーの同性相手の警官役、ビーニー・フェルドスタイン。どこかで見たことあると思ったら、「レディ・バード」の主人公のいけてない親友ジュリー役の女優さんであった。

やっぱりうまいわ。

ということで、評価高くないけどそんなに悪くない映画であった。観るか迷ってたらオススメする。

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