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映画感想文「燃えるドレスを紡いで」ファッション業界の最前線に立つ中里唯馬の挑戦に胸打たれる

中里唯馬(なかざとゆいま)。

日本ブランドで唯一、パリ・オートクチュール・ファッションウィークに参加。なんとこれは日本人で2人目、森英恵以来の快挙だそうだ。

こんなすごい日本人がいるなんて。恥ずかしながら、この映画で初めて知った。

リアル店舗を持たず、オンラインとオートクチュール(高級仕立服)のみで成り立つブランド。

そんな彼が、世界中で廃棄された衣服が最後にたどり着く場所、アフリカのケニアを訪れるドキュメンタリー映画。

服を作ってる彼が「もう先進国には、服を作らないでくれといいたい」とケニアで口々に言われ、打ちのめされる様のリアル。

そしてでもそこから「それでもファッションが世界を変えてきた。できることがある。やっぱり、そんな存在としてやっていきたい」と決意するまでの逡巡に胸打たれる。

目の前の誰かの課題を解決したい。自己満足の芸術家ではなく。誰かのために、世の中をよくするために、という。それが動機なことが素敵だ。

そして最新テクノロジーと手を組み、循環型のファッションを考える思考。

これ、必見のドキュメンタリー映画です、マジで。こんな日本人がいるなんて、誇らしい。としみじみ心があったかくなった作品。

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