映画感想文「ビートルジュースビートルジュース」40年前ヒット作続編。小粒だが楽しめるハリウッド作品
まとまりの良さに思わず膝を打つ。
これぞハリウッド脚本。1988年にヒットした「ビートルジュース」の続編を同じくティム・バートン監督が制作。
期待を裏切ることなく、しかし予想を上回ることも全くなく、「そうだよねー。ま、でも楽しかったからいいか」と最後は納得させられる、こじんまりとまとまった安定作品(いちおう、褒めてます)。
ヒットしそうな要素を全て押さえてる、AIが作ったかのようなシナリオ。芸達者なベテランを揃えた磐石の体制。
前作と同じメンツ、懐かしのウィノナ・ライダーとマイケル・キートンが主演。そこに絶対外さない安定感あるキャサリン・オハラが加わる。
死後の世界に生きる推定年齢600歳のビートルジュース(マイケル・キートン)。恋焦がれるリディア(ウィノナ・ライダー)をまだ諦めきれずにいる。しかしリディアは長年ずっと、つれない。
そんなある日、彼にとってのチャンスが到来する。彼女の娘を追いかけてリディアがビートルジュースの元にやってきたのだ。さて、彼の恋路はどうなっていくのか、というストーリー。
家でAmazonプライムで観る分には最適。だが映画館で観るには少し物足りない。
ティム・バートン監督作品では、「シザーハンズ(1990年公開)」「ビッグフィッシュ(2003年公開)」「チャーリーとチョコレート工場(2005年公開)」の3作品が溺愛的に好き。
特にあまり有名ではない「ビッグフィッシュ」。これがいちばん好き。何度見ても泣いてしまう大切な作品だ。
いつもおとぎ話を語っているエドワード(ユアン・マクレガー)。病に倒れた彼の元にやってくる、彼の生き方を好ましく思っていない一人息子。折り合いの悪かったふたり。しかし父の今際の際になり、息子は父の半生を辿ることになり、初めて父の目線でその人生を捉え直す。という物語。いわゆる、泣ける親子ものである。
全力でこちらをおすすめしたい。