映画感想文「スラムドックス」犬を人間に置き換え身につまされる風刺効いた大人向け映画
犬は苦手だ。
5歳の時、隣の家のコリー犬に噛みつかれ相当怖い思いをした。その時のトラウマが起因してる。
予告では犬好き向けの映画に見えた。それか下ネタ好き向きか。
どちらにも、該当しないが、予想以上の高評価に興味持ち、映画館で視聴。
結果、意外に良かった拾い物作品。
ろくに餌もやらない。虐待まがいの扱いもする。そんなひどい飼い主のダグは親の仕送りで生活してる、典型的なダメ人間。
それでもボーダーテリアのレジーは飼い主のダグに懐き、酷い扱いを受けてもきゃんきゃんと、愛を与え続ける。
しかしある日、車で自宅から離れた遠い土地に連れて行かれ、ダグに捨てられる。
そこでやっと目が覚めたレジー。
ダグが酷い飼い主だったと認めざるを得なくなる。やがて葛藤を経て、ダグへの依存から抜け出そうと自立への階段を上りはじめる。
という、ストーリー。
これ、いうまでもなく、虐待する親とされる子供、DV夫とそれに従う妻、みたいな構図なんである。
というわけで犬とその飼い主の話だよねと笑い飛ばせない。人間に置き換えると、いささか身につまされる話に仕上がっている。
よって予想以上に見応えあり。なかなか考えさせられる出来になってる。
要注意は下ネタ満載なこと。
ともかく半端ない下品さで下ネタが連打される。よって基本的には子供には観せない方が良いと忠告しておく。
下ネタ満載でかなり風刺が効いた、大人向け作品。
なお、声の出演はウィル・フェレル、ジェイミー・フォックスなどの有名どころが演じている。更に、劇中に一瞬だけ登場する、デニス・クエイドの無駄遣い。
という、なんとも遊び心溢れる作品になっている。
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