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映画感想文「ブルーロック episode凪」少年の覚醒がリアル。人が一皮剥ける瞬間描くお仕事映画でもある

間違えて席予約した映画。

本当に申し訳ないが、ブルーピリオドと間違えた。ブルーしか一緒じゃないけど。どちらも漫画の映画化ってことで混同した(ちなみにブルーピリオドは8/9公開で実写で映画化。主演は眞栄田郷敦)。

映画館に辿り着きはじめて、間違いに気付く。

なんだか若い女子ばかり。そして親御さんと一緒の子供たち。

あれ?ブルーピリオドって、もう少し年齢上の映画じゃなかったっけ?と戸惑う。そこで自らの間違いを悟った。

サッカーの才能を持つ天才が集められ、しのぎを削り切磋琢磨する養成所、ブルーロック。そんな高校生たちの物語。

しかし、観てよかった。胸熱なストーリーは大人の胸にも響いた。

特に、無気力で何に対しても「あー、だるーい」を繰り返す主人公の天才ストライカー凪誠士郎。彼が覚醒する様を丁寧に描いてるところが、とても良い。

人は誰でも覚醒する瞬間がある。それまで積み上げてきた経験とスキル。でもそれだけではダメで。その上で、極限まで追い詰められた時、人は化ける。

随分前に読んだ本、神戸大学 金井教授の「仕事で一皮剥けた経験」、メカニズムはこの本に詳しく書いてある。まさにこれと同じである。

長い社会人生活で、他人も自分自身もそういう瞬間があることを体感している。なので余計にその描写がリアリティをもち、響いた。

誰でも何かしらの才能はある。でも覚醒しなければそのうち普通の人、となり終わる。化けるにはある程度自分を追い詰める経験が必要である。

ということで、そのあたりが、よくわかる、お仕事映画とも言える作品。大人にもおすすめ。

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