映画感想文「ワイルド・スピード」これぞスクリーンで観るべき豪華さ。粗筋は破茶滅茶でも満足
いやあー、満足。
これぞハリウッド超大作。というド派手な破茶滅茶さ。高級車でバチカンの街を走りまわり、容赦なく街をなぎ倒していく。
141分の長尺にも関わらず、最後まで息をつかせぬ怒涛の展開。さすがのワイルド・スピード。
しかし振り返れば、ツッコミどころ満載でストーリーにも破綻が見え隠れする。
でも楽しませてくれたから許す。映画館のスクリーン観るべき、映える映画。鑑賞料の元取れた感がすごい。
悪役のジェイソン・モモアが秀逸。終始楽しげでポップなところが、余計に恐ろしい。陽気な悪役ほど怖いというのは、ダークナイトから続く法則だ。
そして個人的な注目はミシェル・ロドリゲス。20年前、「ガールファイト」という女子高生のボクサー役がデビュー作で、その時からずっと注目してる。
三白眼で睨みつける眼光が鋭くて。誰よりもタンクトップが似合ってて。要するに、下品と色気の間のちょうどいいところ、にいるワイルドな存在。
20年前のスクリーンにはそんな女優は少なかったから、目立ってた。その後もいろいろな作品に引っ張りだこなんで、稀少な存在なんだと思う。
相変わらずのワイルドさ。いや、ファミリーの結束を描く映画の中で母親役でもあるゆえか、むしろ今まで以上に女らしさが強調されてるところに目を見張る。
そうやって変化を魅せるところも魅力的だ。
教訓とか感動を期待するのではなく、映画らしい映画を観たい時に最適。いままでのワイルドスピード出演者も勢揃いの豪華キャストと豪華なアクションでスカッと楽しめる作品。
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