「自分を変える」に逃げないで

私の勝ち方

自分の本棚を見ると、結構、自己啓発系の本が多い。
きっと、私は、よりよく生きるために、成功者の行動パターンや態度、考え方などから健全に自分のモチベーションを保って生きようとしてるんだと思う。

相手を変えるのではなく、自分を変えろ！
自分の強みを見つけて、それを活かせる環境に自分を移せ！

しかし、自己啓発系のこういうメッセージを浴びるたびに、モヤモヤしていた。

本当にそれが正しいやり方なのか？

どうしても過去の原体験が自分の中には見つからない。
過去の私の成功パターンは、自分や環境を変えるというよりは、相手に変わってもらうことで、気が付いたら自分自身や自分の環境が好転していた、というケースが多いのだ。

全く自分が変わらなくていいかというとそういうことではないが、
「相手に変わってもらえるように自分の行動を変えた」という表現の方がしっくりくる。

ベストセラーに書かれてあるメッセージは、つい鵜呑みにしてしまうけれど、私の勝ち方は、あくまで私の中にある。

うまくいかない時、
自分を変えようとしなくても、
環境を変えようとしなくても、
勝てる方法はある。

このメッセージの方が私には響く。

うまくいかない時にこそ、成し遂げる最中にいるだけだと楽観的に考えた方がうまくいく気がする。
夢中になってたのに、現実に戻ってきちゃダメだ。
夢だって目が覚めたら終わりなんだから。

うまくいかなくても、そのうち、仲間が自分の事を助けに来てくれる。
逆に言うと、うまくいっていないのは、仲間が自分が困っていることに気が付いてないからなのだ。
そういう時は、言葉に出して仲間にヘルプを求める。
そうすれば、必ず勝てる。
ハッピーエンドには、仲間が絶対にいる。
これが私の勝ち方。

勝つ時の条件

ただし、これには、条件がある。
①自分自身が絶え間ない努力をしていること
②自分で決めてやろうとしていること

もしも、努力していない場合ややらされ感でやっている場合は、自分を変えたり、環境を変えた方がいいかもしれないが、基本的に、自分の強い意志で決めた事を努力しているならば、そう簡単に手放さず、周りを巻き込む図太さを持つべきだ。

言語化すると、かなりすっきりした。

これらは、一般論なんかじゃなく、自分だけの原体験から紡ぎだした私だけの再現性のある勝ち方戦略だ。
仲間に助けてもらおうとするなんて他力本願だと思われるかもしれないが、そういう意味ではない。
私はもともと「助けて」が言えない性分であり、それが成功を遠ざける習慣になっているので、意識的に仲間に頼ろうと心掛けるくらいで丁度いいのだ。
そもそも、自分一人の努力でどうにかなるようなことは、自分の人生の成し遂げた成功のカウントにいれてもない、というのもあるが。

変えられないものを変える強さを

「自分を変える」というのは、「相手を変える」よりずいぶん簡単だ。
だから、多くの人は、そのロジックを使って、「変えられないものよりも変えられる自分を変えろ！」とキャンペーンしてくる。これは、半分正論で、半分間違っていると思う。
結局、そういうことを言う人は、「自分を変えずに相手に変われ！」と主張しているのと同じなのだ。

「自分を変えた方が簡単だよ」と相手に言うことは、相手に変わってもらって、自分は最善のアドバイスをした気になっている。

社会には、おかしいことが沢山ある。
時代が追い付いてくると明るみになってくることもある。

昔、決して認められなかったことが、今は認められるようになったり、その逆もしかり。

結局、おかしなことは、社会の文脈で決まる。
絶対的な正しさ、なんてどこにもない。

だから、
自分が心からやりたいことがあって、
うまくいかない時に、
人のせいや時代のせいや環境のせいにすることなく自分を変えていくことは素晴らしいが、
自分と同じような悩みを持つ人を今後出さないためにも、
もしも、そこに何か支障や問題があって、それさえ変わってもらえればうまくいくということであれば、勇気を持って少しでもそれを変えていこうとする強さだってあっていい。

決定権を持っていなくても、大丈夫。

未来を待つのではなく、未来は自分で作っていくのだ。

変えられないものを変えられないと諦めて、
変えられる自分の選択肢を柔軟に変えて、よりよく生きていこうとすることも素晴らしい。

変えられないと思い込んでいたものを、仲間と一緒に変えていこうとすることも素晴らしい。
そうやって決定権を持つ人を、ある日、ころっと転がす事もできる。

私はそういう人たちを応援したい。

なぜなら、私は、そういう風に周りに変わってもらって今の自分がいると思うからだ。

なぜなら、そういう風に周りを変えようとしているうちに自然と自分も変わらざる得ないと思うからだ。

相手を変える覚悟がない時に、
自分を変える選択肢は、都合のいい言い訳だ。

相手に変わってもらってでも、
自分がどうしても手に入れたいもの。
これが見つかったら、
人生の勝負が始まる。

絶対に負けられない人生の勝負の時は、
仲間を引き連れて、相手を変えに戦いに行こう。
結局、これしか勝たん。笑
私の場合は。

泣き寝入りせずに、本当に欲しいものを手に入れて一度しかない人生を楽しもう！！