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(あんまり言ってこなかった)2020年8月27日時点の私がすきなもの発表します


「あなたの好きなものはなんですか?」


日常生活でよく聞かれるこの質問がどうも苦手です。

自己紹介、初対面の人と話すとき、よく話のタネになるけれど、「本当に自分が好きなもの」ってそんなに気軽に話せなくないですか…?


多分自分がこじらせているだけなんだろうけど「好きなものはなんですか?」と聞かれると変にいろんなことを考えてしまいます。

この人は私にどんな返答を求めているんだろう?…わかりやすいことを言うべきか本当に自分が好きなことを言うべきか…でももし自分が本当に好きなことを言って否定されたら嫌だな…これを好きと言って相手はどんな印象を持つだろう?


いろいろ考えた結果一周回って、「映画観賞ですかね〜」と分かりやすい(?)ことを言うか、「川を眺めるとかですかね〜」と変な(?)ことを言ってしまう。そしていつも言った後「あーーなんか違う」と思う。


とまぁそんなことをグダグダ考えていたときにこの曲に出会いました。


理由などいらない
少しだけ大事な物があれば
それだけで
日々は動き 今が生まれる
暗い部屋でも 進む進む
僕はそこでずっと歌っているさ
へたな声を上げて

みんなが嫌うものが好きでも
それでもいいのよ
みんなが好きなものが好きでも
それでもいいのよ
共感はいらない
一つだけ大好きなものがあれば
それだけで


この曲を聴いて、なにかほろっと腑に落ちました。

別にみんなが嫌うものが好きでも、みんなが好きなものが好きでもいい。何を好きでもいい。


ということで(あんまり言ってこなかった)2020年8月27日時点の私がすきなもの発表します!!!

明日には嫌いになってるかもしれないけど。笑


フィルムカメラで写真を撮ること

昔からフィルムカメラに興味はあって、大学生のときにお父さんからもらったフィルムの一眼を使ったりしていたのですが、重くて持ち運びしにくいしなんとなく離れていました。でも春先にふと思い立ちメルカリでolympuspen ee-2を購入。50年前のカメラなので、最初は本当に撮れているのか…?と疑い半分でシャッターを切っていましたが、現像してみたら案外きちんと撮れていて感動しました。

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別にいい写真を撮りたいという気持ちは今はなくて、それでも自分自身は満足しているのでそれでいいのです。

昔何かのお悩み相談で写真家の幡野広志さんが「自分が何が好きか分からなくなったらスマホの写真フォルダを見返してみてください。写真には自分がすきなものが写っているから」と言っていた記憶がある(表現微妙に違うかも)のだけど本当にその通りで、なんか、なんとなく、「私が好きだなと思う写真」にうつる物はなんとなく私が好きだなと感じるものばかり。

光、友達、自然、あたたかさ、風

気まぐれだからフィルム1本使い切るのに1ヶ月かかったり、かと思えば1日で使い切ってしまったり。

でもそれも別によくて。1枚ずつ丁寧に時間を使って光をフィルムに焼き付ける瞬間のあの感じがなんとも言えず好きなんですよね。人からの評価も何も気にせず自分が撮りたいものだけを撮ってる時間。だから逆に現像して上がってきた物をみて、あぁこのときは誰かに撮ってーとか言われて流れで撮ったんだなという写真は全然好きじゃないので分かる。笑

フィルムカメラが好き、と胸はって言えるほど知識もないし、最近ちょろっと触ってるだけだし、と思ってあんまり言ってこなかった。


西加奈子の『サラバ!』

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この本は私の人生の書。

基本2,3回は同じ本を読む私ですが、この本は尊すぎて過去に感じた感動と同じ、もしくはそれ以上の感動が得られないことが怖くて2年以上また読みたいと思いつつ読み返せていない。笑

初めて手にとった時は動きのゆっくりな上巻とそのボリュームにギブアップして下巻を買わないまま半年ほど放置。その後何かのタイミングでもう1回上巻を読み直してそのまま頑張って下巻を購入、下巻を読んだらそのエネルギーに圧倒されてもうページをめくる手が止まらなかった。

夜22時、夕飯も食べずに大学の図書館が閉まるギリギリまで机にかじりついて読んで、読み終わる&図書館が閉まると同時に走って大学横の激安定食屋さんに駆け込み、コロッケ定食を左手でお箸使ってガツガツ食いながら右手で感動をどうにかして残そうとノートになぐり書きを残したことを覚えている。笑(今になって思うと結構やばい人)

読み終わった後のあの心臓のドキドキ、ウワーーーーーって叫びたい衝動、これだったのかと何かを見つけたように溢れた涙、全部覚えてるんですよね。圧倒的読書体験。

あーーーーーサラバだわ!!サラバ!!!!自分が信じるものは自分が決めるんだ!!サラバ!!!!!って感じだった。

衝撃が大きすぎて読み返せない。笑 生きることについて書かせたら西加奈子、死について書かせたら吉本ばななと私の中では決まっております。異論も認める。

この本の感動は読んだ人にしか分からなくて、言葉でうまく伝えられないからあんまり言ってこなかった。

でもこれに関しては読んで死ぬのと、読まないで死ぬのとでは、絶対読んでからの方がいいと思うから言った。


星野源

言わずもがなですよね。

高校生の時、Baseballbear、東京カランコロンなどそこまで有名ではないけれど確かにいい曲を歌うバンドが好きだった私は何かの流れでyoutubeでこの曲を見つけました。


ウワーーーーめちゃくちゃ顔がタイプ!!!!!!!!!!!!!


星野源(以下源さん)の顔がストライクすぎたんですよね。。。ほんでなんかよく分からないけどめっちゃ曲がいい。。

ここからいろんな曲を聴きあさり、書籍を読み漁りました。そこからずーーーっと飽きやすい私でも好きなんですよね。。源さんという人間が。。。


SUNや恋などのポップなイメージが強いかもしれませんが、どこかにいつもチラッとダークな部分があって。

あの人を殺すより
面白いことをしよう
悲しみと棒アイスを食う

あの人を殴るより
イチャついて側にいよう
唇が離れぬように抱く

彼の町見や 美し火や
下等どもが涙の川
この鼓動は何のためか
虫は消えた

私を見や ここに居ては
希望どもが飽きれたまま
死ぬのだけじゃ あんまりじゃないか
喉は枯れた

この人を抱き寄せて
面白いことをしよう
手のひらが剥がれぬように振る

源さん自身もインタビューで答えていましたが、こんな酷い世の中で絶望に陥ること、殺したくなるぐらい人を憎むことはとても簡単で、でもそれよりも愛を選ぼう、面白いことをしよう、そっちの方が楽しいよという考え方がめちゃくちゃ好きなんですよね。


その上最近は社会問題への発信もすごく源さんらしい伝え方で。

この曲もこのPVが出てくるまではこんなメッセージが込められた曲だなんて全く分からなかった。

元々PVに出てくる女性カップルも私は好きで、2人のyoutubeのチャンネルも登録してずっと見ていたから、余計すごく好きな曲になった。人と人が愛し合う。ただそれだけのことがこんなにも美しいんだと伝えてくれるこの曲がとても好きです。

おげんさんとして紅白に出て、「おげんさんは白組と紅組どっちなの?」と聞かれた際も「おげんさん、男でも女でもないから。これからは『紅白』も性別関係なく混合チームでいけばいいと思うの」と軽やかに壁を乗り越えていくし。


「Family Song」だって

https://realsound.jp/2017/08/post-100581_2.html より

星野:「恋」のときもそうだったんですけど、家族やファミリーってめちゃくちゃポピュラーな言葉じゃないですか。ちょっと普遍的すぎるというか。それをなんとなくの印象ではなく、この機会にちゃんと考えてみたくて。そんななかで、「恋」のときに題材にした恋愛と同じように、家族というものもどんどんかたちが変わってきていると思ったんです。恋愛のかたちが変わっていくのにしたがって、必然的に家族のかたちも変わってきてるんですよね。これからは両親が同性の家族も増えてくるだろうし、そういう多様化のなかでちゃんとそれを受け止める器の大きい「これからの歌」をまたつくりたいと。もう血のつながりとか一緒に暮らしているかどうかとか、そもそも人間かどうかっていうのも関係ないんじゃないかって。そういうことを考えながら「なにが家族なんだろう?」って思ったとき、相手のことを何の見返りもなく心から無事であるように願えるとか、少しでも幸せであるようにと思えるとか、そういう関係を家族というのだろうと思って歌詞を書きました。

いやもうスゴすぎんか。。。。。


ほんで「うちで踊ろう」だって

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/33652/5/1/1 より

星野:今の状況下でも、どうしても外に出なきゃいけない人はいて。それは会社の命令だったり、あとは医療の方や保育関係や食関係、配送の職業の人だったり。今、国民全員がただ家にいたら、家にいる人たちは生活できないわけで。インフラだってそうだし。表に出て働かなきゃいけない人っていうのは絶対にいて、そのなかで「家にいましょう」とは言えないと思ったんです。その人たちに向けて言ってるつもりじゃなくても、本人たちにはそう届いてしまうだろうから。

ーそういう人たちに「外に出るな」というのは酷ですよね。

星野:そうなったら、その人たちもわかっていても辛いだろうし、しんどいだろうし。だとしたら、不要不急の外出をしてる人たちにだけ届けばいいけど、なかなかそうもいかない。そこで、もし何かやるとしたら、自分は自分の言い方で言わなければと思ったんです。僕は音楽家なので、ただ言葉で呼びかけるのではなく、詩と音楽で表現したいと考えたときに、一番最初に思いついたのが「うちで踊ろう」って言葉で。「いよう」ではなく「踊ろう」。
僕は「踊る」という言葉は「生きる」というのと同義だと思っています。「うちで踊ろう」というのは、心が躍るという意味でもある。「おうちで踊ろう」ではなく「うちで踊ろう」なのは、家にいたほうがいいと思ってる人は「うち=家」として解釈できて、外に出なきゃいけない人はその場所の「内側」や「心の内」の「うち」という解釈ができるから。

ほんとに同じ時代に生きれたことに感謝。。。

あと、こんだけすっごいことをやってるのに、本人はただただ面白いことを追求していて、ラジオではゴリゴリの下ネタを話しつつ、スタッフのみんなと楽しくやってるとか、もう推すしかないやん。。。。星野源に関しては私はただのオタクです。みんなMIU404も見ような。野木さんのすっっっっっばらしい脚本に源さんと綾野剛の演技が神がかってるから。。。


以上2020年8月27日現在、(あんまり言ってこなかった)私の好きなものでした。思いの外楽しすぎて書きすぎてしまった。。


書きながら思ったけど、好きなものを共有できたら同じ話題でワァワァ楽しめるし、好きなものが一致しなくてもお互いの好きなものを知れて世界が広がるし、好きなものを話すってめっちゃいいな。こんなんでよかったらみんな私と好きなものの話しよう。

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