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#4学生時代 -専門学校-

専門学校では、「集団の中での個人戦」。

高校から、またさらに全く違った価値観を持つ人ばかりが集まった。

医療系の専門学校は、大学みたいに甘くない。
朝から晩まで、机と向き合ったり、実技の練習をしたり忙しかった。
また2時間かけて通学し、体力的にきつく精神的にも尖っていた。

というのも、自分自身を受け入れてもらえないことが多かった。
今まで「自由気ままに、アホで楽しく」をモットーにしていた自分にとって、どうしたらいいのか悩んだ。

10代で一度立ち止まった時期だった。


「何がいけないの?」「何が正解なの?」「自分とはなにか?」
「生きているとは何?」「優しさとは何?」など
答えのないことをひたすら毎日、真剣に考えていた。

そんな暗く尖った思考で、遅刻が増え、授業に身が入らない日々だった。
親身に悩みを解決してくれようとした先生もいた。
そんな私でも仲良くしてくれる友達もいた。

専門学校では高校とは違い、大人になる手前、医療従事者になる手前、
「責任」を問われることが多くあった。

「自由気まま、アホで楽しい」私にとって
感情と理性が葛藤しつづけた3年間だった。


それでも、3年間やり遂げれた一つのきっかけがあった。

2年生の頃から実習が始まり、そのときにお世話になった実習指導の先生との出会いが私を変えてくれた。

先生は、私が理解しやすいよう親切丁寧に説明してくださった。
尚且つ先生自身が仕事を楽しそうにされていた。
学生の私から見ても、とても魅力的だった。

いつもと同様、治療中の先生がふとこんなことを仰った。
「この人の人生の一部に関わらせてもらっているって、
すごいことだと思わない?」

青天の霹靂だった。

「何のための勉強しているの?」「なんなのこれ。訳解んない。」
今まで尖っていた自分が、突然すごく恥ずかしくなった。

その反面、「誰かの人生を支えるための仕事なんだ」とやっと理解した。
それから「責任」を果たせるよう勉強に励むようになった。


振り返ると、、
・今までのスポーツで培われた「忍耐強さ」「負けず嫌い」が生かされた。
・実習での出会いが卒業・就職まで導いてくれた。
・悩みながらも、休憩してまた歩く。
 私の場合は休みなく歩き続けることはできない。
・結局先生のゆうことをあまり聞かず、自分のペースを貫いた。

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