見出し画像

患者さんから学ぶこと

とある治療によって、
日に日に見た目が変わっていく患者さんがいる。

強い薬の副作用で、髪は抜け、痩せこけ、
肌の色も変わってきている。

でも、当の本人は、毎日明るく「おはよう!」
とやってくる。いつも借りたDVDを片手に。

「プレミアム会員だからお得なんだよ!」と
嬉しそうに好きな洋画について語ってくれる。

あぁ、強い人だなぁと思った。

***

もう残された時間が見えている中で、
それでも少しの希望を持っている。
今を真剣に生きているのがよく分かる。

「今日は来るときにこんな花が咲いていたよ!」「昨日はビーフシチュー食べ過ぎてしまった」
そんな事を、ケラケラと笑いながら話してくれる。


そして、そんな人と接していると、
果たして自分はどう生きてるか?と
私に出来ることは?と考えるようになった。


患者さんの体調や日常であった話を聞いて、
指導をしたり、維持療法を施行するのが
今の私の仕事。

もちろん
私が行う事は、意味のない事ではないと思う。
一治療だし、これをしないと患者さんは
生き延びる事ができない。



色んな仕事があるように
色んな看護がある。

自分は何が合うんだろう。
何をやってみたいんだろう。

そんなことを考えてしまうようになった。

何が合うのかは、経験してみないと分からない。


でも、色んな縁があって
今の仕事、職場に辿り着いてるんだと思う。
なので、今を精一杯すべきなのはもちろんのこと。

ただ、ずっとこのままこれをしていても
良いのかなという気にもなってきた。



あっという間に私も25歳。
これからの人生設計というか
未来を見据える時期にきているのかな。

でも、未来を見据えすぎて
今を疎かにしないように
気をつけなければ、とも思う。


まずは、目の前の患者さんに
真摯に向き合うこと。
これは、私が看護師を志した時
誓った言葉の一つ。
(宣誓式というのがありました。)

初心忘るべからず、ですね。

そんな事を考えた6月初めです。







最後まで読んで下さりありがとうございます!何か少しでもヒントや為になる事があれば嬉しいです(^^)