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自分を傷つけるのはいつも自分。②

みなさま新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

noteを定期的に書き始めて1カ月と少し経過し、
スキやフォロー、コメントやサポートまでして下さる方がいてくれるおかげで、書くことができています。本当にありがとうございます☺️


さて早速ですが、予告していた前回の記事の続きです。

もしも自分や他者が、ネガティブかつ強い反応を示す場合、
その人のコンプレックスや過去の経験と深い関連がありますよ。
ということを書きました。

前回はコンプレックスについてお伝えしたので、
今日は【過去の経験との関連】についてです。

・・・
突然ですが、「男はみんな浮気する。」と思っている女の子、
周りにいませんか?

これはすぐにご想像がつくと思いますが、過去に浮気をされた経験があるから
これからも同じことが起こると思ってしまうんですね。。

思っているだけならまだしも、
あらゆる手段で彼氏の行動を突き止め、束縛し、追い詰める。
(=ネガティブかつ強い反応)

という行動に出てしまうのは、生物学的に男女の差異がある故
・・・もあるかもしれませんが、
この状態は、自爆と自虐の生き地獄。。。🤦

自分も相手も辛いだけ。です。

その過去の体験は
必ずしも女の子だけの責任ではないけれど
もしも責任があるとすれば、
「過去の経験を昇華できていない」が故に起こるとも言えます。


「昇華」とは、もともとは仏教用語のようですが
現代では、複数ある意味のうちのひとつとして
「物事が一段上の状態に高められること。」とされています。

(出展:goo辞書)

自分を内省し、高め、まずは自分の人生を自立して生きることに努め、
人という生き物の習性を知り、恋愛の仕組みを知ると、
人間は社会的な生き物であり、必ずしも全員が動物的な欲求だけで行動するわけではないことがわかります。(=昇華)
・・・

恋愛に限らず、その他の人間関係における挫折や
他人や出来事から被った(と思っている)
「怖い」「不快な」「悲しい」経験が
直接的には関連のない出来事においても過剰反応させる。

「ほらまた来た。またこれだ。
自分を守るために攻撃するよ!」と。

私はこれを精神的自己免疫疾患と呼んでいます。
自己免疫疾患とはいわゆるアレルギーのことで、
外的な異物に過剰反応してしまい、それを排除しようとして
自分の細胞さえも攻撃してしまう体質のこと(=自分で自分を傷つける)。


反応すること自体は
同じ過ちを繰り返すまいとする防御反応なので
完全に間違っているわけではないのですが、
やはりここで「昇華」がキーワードとなります。

とはいえ、昇華と言われてもどうしたらよいか困る方が
いらっしゃるかもしれないので、
ここで一つ、心理療法を紹介させてください。

それは「エンプティチェア」というもので
直訳すると「空っぽの椅子」。

具体的な方法を書いていきます。

①想像の中で構わないので、椅子を二つ用意します。
(もしも物理的に用意するなら座布団などでも構いません。)

②一つの椅子にはあなた。
二つ目の椅子にはあなたを傷つけた相手が座っていることを想定します。
(ここでは相手のことを仮にAさんとします。)

③ここでAさんと話をするのですが、この方法の一番特徴的な点は
Aさんが座っているはずの椅子にあなたも座るのです。
あなたが、自分自身とAさんの一人二役をします。

やってみるとわかりますが、これはなかなかの心理的負荷です。
なぜなら、あなたを傷つけたAさんとあなたが二つ目の椅子の上で同一化しなければならないからです。

最初はとても抵抗感があるはずですが、
いざ話をしてみると、その出来事がきちんと昇華されていくのを
実感できると思います。

会話のポイントは、
あなたがAさんに対して言いたいことを言う。ということと、
そしてあなた扮するAさんが、それに答える、ということです。


ここで私が過去にパワハラを受けた事例を出してみます。


私が以前働いていた広告代理店で、同じチームの先輩からパワハラ(と思しきものw)を受けていました。

具体的な彼女の言動を書くことは避けますが、その激しさは
同じフロアの社員たちが「あの子(私のこと)が心配だからあいつ(パワハラをしている人)を辞めさせてほしい」と別フロアの人事課に連絡する
ほどでした。
この話は、実際に先輩が辞めさせられた後、人事から聞きました。

その先輩が辞めるまでの間、私もかなり精神的に参っていて
これをなんとか解決できないかと心理学のセミナーを受講し、
そこで「エンプティチェア」を行ったのです。

その時に行った、
私と先輩(Aさん)の会話を簡単に下記してみますね。

---
わたし「どうして私にそんなに辛く当たるんですか?」

Aさん「だって、クライアントを引き継いだばかりで私ばかり重責を担って毎日泣きたいくらいよ。そんな時あなたがチームに入ってきて、教える仕事まで増えた。ただでさえ一杯一杯なのに。」

わたし「でも、Aさんが大変なことは私の責任ではないですし、私に教えることによって後々楽になるじゃないですか。」

Aさん「責任っていうけど、私はたまたまこの大変な時にこの大変なポジションを担っているだけで、私にだって責任はないわよ!とにかく毎日いっぱいいっぱいなのよ・・・(泣)」

こういう感じで、エンプティチェアを行うと自分とAさんを含めた
その時の状況をふまえた内容の会話が可能になるのです。

そして不思議なことに、それをするまでは意識していなかったAさんの苦悩まで見えてくることによって、「そうなんだ。じゃあ仕方ないか・・・」と徐々に思えるようになるんですね。


この昇華によって私は、
- 人というものは「恐怖心」や「余裕のなさ」から攻撃的になる。
- 時にそれ(例:人の余裕のなさ)は社会の大きな流れ(利益最大化を是とする”会社”というものの仕組み)からくる、過剰に高い目標や激務よるもの。
ということを学びました。
この昇華で、社会構造のいびつさまでわかってしまいました(笑)

とても厳しい職場だったのでその後もパワハラっぽいことは
ありましたが、「この人も大変なんだよね」と考えることができたので精神的に病まずにすみました。

このように大抵の出来事は、自分が完全に昇華するまで似た形で繰り返すので、最初あるいは途中できちんと昇華して乗り越えないと、また同じ問題でつまづきかねません。
それに、下手をすると過去の事象がフラッシュバックしてアレルギー反応を起こし、「またこんな辛い経験は嫌だ!」と、来た道を逃げ帰ってしまいかねません。


エンプティチェアは、一度使えるようになると一生モノですよ👍

以上、ネガティブかつ強い反応と過去の経験についての話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ではまた次回に!


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