自分を傷つけるのはいつも自分。

今日は、
「他人の発言や態度で傷ついた。」だけれどそれは多くの場合、
「自分で自分を傷つけているに過ぎない」んですよ。
ということについて説明したいと思います。


この日の記事に「事象はつねに人の内面でしか起こらない」と書きました。

今日の記事も、本質は↑の記事とほぼ同じなのですが、
視点をちょっと変えて書いてみます。


こんな経験はありますか？

相手が放った一言に対して、
自分が強くネガティブな反応をしてしまった、あるいは表には出さなかったけれど「相手に傷つけられた」と感じたこと。

そんな時、「相手が自分を攻撃した」あるいは「失礼なことを言った」、または「相手が（社会的、倫理的に）間違っていることを言っている」と無意識に決めつけており、

被害者意識の真っただ中にあるため
自分で自分の反応や思考に冷静になることができません。

私もそうですが、例え過去の出来事であっても、
なかなかそのような状況を思い返すのは苦しいものです。。


というわけで。
簡単な例を挙げてみます。

あなたが自転車に乗っているとき、車輪を段差にとられてこけたとします。

その時、そばを歩いていた小学生が笑い声をあげた。

するとあなたは反射的に、「あ、笑われた。恥ずかしいな・・・」と思う。
そして、歩く人全員にじろじろ見られている気がする。

でも。
笑った小学生は、その時たまたま友達と下校途中で、
友達との話に夢中になっていて、友達のギャグに笑った。
ただそれだけかもしれません。

でも、あなたは「こけて恥ずかしい」と ”自分で” 思っているから、
「辱められた（笑われた）」と捉える。

それどころか、周りの人が誰も見ていなくても、
恥ずかしさで自意識が過剰な状態なので
「見られている」ように感じてしまう。


これが、上記で書いた
「事象はつねに人の内面でしか起こらない」ことの正体です。
この例えの場合は、「一瞬の恥ずかしい出来事」なので話はシンプル。

でも、もしも人がネガティブかつ強い反応を示す場合、
コトはもう少し複雑です。

その人のコンプレックスや過去の経験と深い関連があるからです。
順番に説明させてください。


【コンプレックスとの関連】
どうでもいい私の情報をさらすようで恐縮ですが、私は二の腕が太いことがコンプレックスです。
ノースリーブの服を着ているときに母や兄に会うと「ムチムチだな・・・」と言われます。（彼らは遠慮がないw）

そんなとき、「なによ！ひどい！」と私が言ったとしたら、
私のコンプレックスはかなり大きなものと言えますよね。

でも。兄や母は、「ムチムチ」だと表現しただけで、「見苦しくて見てられない」とか、「あと10キロ痩せろ」と言ったわけではありません。
ですがもしも "私が私のことを" そう思っていたら、「そう言われたように聞こえ」ます。

実際のところ、私はもう「自分を傷つけるのは自分しかいない」ことを知っているので、二の腕くらいではムキになれません。
「そうだね～」と返すか、しつこく言われそうなときは「失礼だよ」とたしなめます。

もっというと、もしも全く自分が気にしていないなら「うん。で？」くらいの返し方ができますし、

もしも自分のムチムチな二の腕を大好きなら、「でしょ！セクシーでしょ～♡」と返せます。


例えのレベルが低くて申し訳ありませんが、

これは外見のみならず、学歴や職歴、収入や所有物、付き合っている人、家柄や性別、出身地や宗教に至るまで、ありとあらゆるところで表出する可能性があり、

もしも「自分が自分に対してそう思っている」コンプレックスを
表現された（ように感じる）一言でも聞こえようものなら、
ネガティブな反応のオンパレードになります。

でも、「自分を傷つけるのはいつも自分」であることを
知っていれば、
自分が置かれている状況を一歩引いてみることができますし、

逆にもしも「自分の一言」を相手が勘違いして
ネガティブな反応を示した場合、
ムキになって議論することでは解決できないことがわかります。

そういう時は、「自分はあなたの敵ではない」ということを
しっかりと示すことで解決が早まります。


ちなみに少し話はそれますが、
「自分を傷つけるのはいつも自分」であるからと言って
相手に何をさせてもいい、何を言わせてもいい、
というわけではありません。

「その行為」や「その発言」をあなたが嫌だと思っていて、
それを相手が続ける場合、なぜ嫌なのかを説明して
やめてもらう必要があります。

前出の例では、私は兄に「その言い方は失礼だよ」
と言いました。
すると、「おっ」という表情ですぐにやめてくれました。

多くの場合、人は、「失礼な人間でありたい」
とか「相手を傷つけたい」とは思っていません。
だけど、もしあなたが曖昧な態度でごまかしたりすると、
「それを続けても構わない」と捉えるのです。

あなたが「自分は敬意を払われるべき人間だ」と
健全に自分自身を敬うことができれば、
他人もそのように接してくれますよ👍


長くなってしまいましたので、【過去の経験との関連】
については次回に続きます。

最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた次回に！