自信とは、〇〇可能性のこと
こんにちは。
心理カウンセラー・メンタルコーチのSayaです。
今日は、多くのクライアントさんがよく問題にされる「自信」について書きたいと思います。
「自信がないんです…」
対象が仕事であれ、恋愛であれ、夢や目標であれ、
このお悩みを数多くお聞きしてきました。
自分を信じる、と書いて自信。しかし、多くの人が持っている自信のイメージと、実際の「自信」とは乖離があると感じています。
では、「自信」とはなんなのでしょうか?
自信とは、予測可能性のこと
自信とは、予測可能性。
えっと…どういうこと?と思いますよね。
順番に説明していきますね。
いきなり質問ですが
あなたは明日、朝食を食べる自信がありますか?
99%の方が、ここで使われる「自信」という言葉に戸惑われたのではと思います。
なぜなら、
病気にかかっていて食事ができなかったり
オートファジーダイエットをしていたり
食事より睡眠を優先したいから朝食を抜いている人だったり
明日の食べ物に困るような経済状態
でない限り、
当然のように朝食を食べるはずだからです。
この
「当然のように朝食を食べると思っている。なぜなら、今までもそうだったし、これからもそれができると思うから。」
これが、「予測可能性」であり、自信です。
本当に自信があるときというのは「自信」というものを意識することすらしないんですね。
でもこの話だけでは「んー、なんか納得感がない。」
という方のほうが多いと思いますので
他の例えを出してみます。
国内のあるスポーツの選手権で
何度も一位を獲っている選手がいるとします。
その方が、オリンピックの日本代表に選出され
インタビューで「メダルを獲る自信はありますか?」と聞かれました。
選手は「あります」と答えたとします。
この場合の自信は二つ考えられます。
一つは上記でも述べた「予測可能性」です。
そのスポーツが、世界的に日本がトップレベルであって、その選手がなんども日本国内で一位になっていて、外国の強豪選手とも戦った経験がある場合、選手の中である程度の予測可能性があるはずです。
〇〇国の〇〇選手とは互角かもしれない。
もしかすると勝つかもしれないし、負けるかもしれない。
でも、それ以外の選手にはおそらく自分が実力では勝っているだろう。
子どもの頃からずっと、厳しい練習に耐え、強豪選手に何度も勝ってきた。
そんな自分ならば、最低でも銀メダルはとれるのではないか?
これが、予測可能性です。
二つ目は、他者や自分に結果を約束するための技術として
自信を先取りしているということです。
これをよく「結果にコミットする」といいますよね。
この選手はもしかすると、本心では「メダルはどうなるかわからない」と考えているかもしれません。
でも、今まで支えてくれた家族やコーチ、応援してくれている人の期待に応えたいという思いがあり、
なおかつ自分に喝を入れるために「自信があります」と言葉にしたのかもしれません。
実際(下記の記事でも書いた通り)、「自信がある」というパフォーマンスで実際に自信があるメンタルになることがあるので、理にかなっていると思います。
自分に自信がある=すごいことをやってのけること、ではない
ここで断っておきたいのが、
自信がある状態とは「なにかすごいことをやってのけること」ではないということです。
上記では、オリンピック選手を例にとったのですが
もっと身近な例を示してみます。
会社員のAさんが、1か月後に社内の方10人を前に、プレゼンをしなければならないとします。
あなたがAさんなら、何をするでしょうか?
おそらくまずは、自分がプレゼンする物事について
調べたりして知識をつけますよね。
そして、なぜそれをプレゼンするのかという意義も確認するでしょう。
次に、スライド資料などを作成しますね。
人によってはスクリプト(台本)も用意するかもしれません。
さらに、同僚や友達に協力をお願いして、まずは1人~3人くらいの前でプレゼンしてみるかもしれません。
人によっては、プレゼンの改善に必要なアドバイスを同僚や友人に求めるかもしれませんし、自分でスマホに録画して、話し方や振る舞いのクセなどを確認するかもしれません。
そしておそらく、想定問答集も用意するでしょう。
何を聞かれても答えられるようにしておいた上で、想定外の質問や指摘を受けた場合の対応も考えておくはずです。
こうして、入念に準備を重ね、
何度も練習をして、本番に挑むことと思います。
この積み重ねが「予測可能性」を育むのです。
その意味では、オリンピック選手だって同じですよね。
子どものころから、人によっては何十年も当たり前に練習に練習を重ね、何度も何度も場数を踏んできた結果、「予測可能性」が育くまれた。
自信とは、何かすごいことをやってのけることではない。
日々の準備の積み重ねが、自分への信頼感を創っている、ということなんですね。
次回の記事では、今日とは違うアプローチで自信について書いていきますね。
最後までお読みいただきありがとうございます^^
また次回にて!
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