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自分と対話できなくなる理由ときっかけ

前回の記事「自己肯定感とは、自分への愛着のこと。」で、
自分と対話することの重要性と、その効果について書きました。

自分との対話によって
自分に愛着がわき、健全に敬えるようになり
他人や環境に求めなくとも、幸せでいられる。
これが、その効果です。


ですが人は
いくつかのきっかけや理由によって、
自分と対話できなくなってしまうことがあります。

「自分と対話できなくなる」とは、
言い換えると「自分の声を無視し続けている」状態です。

家族からの期待、社会的要請、見栄や常識など
自分以外のものさしで人生を測り、走り続け、いつまでも苦しい。
確かに若いうちは、苦労することによって人の痛みがわかる魅力的な人間になるチャンスを得られます。


でも、自分との対話なしで人生をひたすら歩み続けることは
行き先がわからないまま、航海に出るようなもの。

あてずっぽうで航海に出てしまったら
一生どこにも辿り着けないかもしれないし、

本当なら自分は香川県の小豆島が好きなのに、「世の中的にはハワイがすごいらしい。」という理由だけで航海にでてしまうかもしれません。。そしてその結果、待っているのは遅延の代償です。

そのようなことを防ぐため、今日は
人が「自分と対話できなくなる理由ときっかけ」
について説明したいと思います。

ではさっそく挙げていきます。

① 幼少期、自分の話を聞いてくれる人がいなかった。
これは、例えば片親だったり両親が共働きなどの理由で、
家族が子供の「その日一日にあったこと」を聞く余裕がない場合等が挙げられます。(DVや幼児虐待もこのケースに入ります)
このような環境では、自分のことを話さない子が育ち、自分との対話が苦手になるケースがあるようです。

優等生タイプである。怒られた経験があまりない。
家庭内や学校で優等生タイプの子は、自分が我慢することによって「良い子」という勲章を与えられるため、それを続けてしまう傾向にあります。
結果、自分の望みよりも周囲の期待に応えることを優先しがちです。

長男か長女。
これも、上記②と同様です。下の弟妹を守るため、あるいは自分が我慢することによって「親から頼りにされる=自己重要感」というご褒美を与えられるため、それを続けてしまう傾向にあります。

社会的要請を優先する。
男女別にはどちらかといえば男性に多いですが、結婚するなどして役割が増えた女性にも多く見られます。

日本社会ではまだまだ、「男」であるという理由のみで「強くある」ことを強いられる傾向にあります。

男性は特に、弱みを表に出すことを社会的に禁じられがちです。
人類の歴史の中で大部分を占める「狩猟時代」、
狩りが役割であった男性が、マンモス狩りの最中に怖くてメソメソ泣いていたら、群れから置いて行かれて生死に関わりますからね・・・

また、結婚して「妻」や「母」となった女性は家庭内でのあらゆる役割を過度に引き受けようとする傾向にあります。古くから巣作りが役割であった女性は、家族が快適に過ごせるように自分をないがしろにしがちです。


以上のようなことが挙げられます。

もしも上記のようなことが
「自分の現在あるいは過去の状態」に類似していると思われたなら、
もしかするとあなたは、自分が本当に望んでいることよりも、
他人の期待・社会的要請・見栄や常識を優先し、自分の声を無視しているかもしれません。

ですがここで書いたことは、「家族や社会に責任を負わせる」ためではありません。また、「過去を悔やむ」ためでもありません。
過去にあったことが事実だとしても、いつだって、世界に起こってほしい変化は「自分から始める」のです。
自分を幸せにできるのは、自分だけですよ!


今日の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
ではまた次回に!

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