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セフレのおばさん

君の耳には、僕はなれない スピンオフストーリー 2
セフレのおばさん

やだっ!、、、嫌だっ!、、、ヤダ、ヤダ、ヤダ、、、、絶対に嫌だっ!
何で、今なの?もっと先でも良いじゃない、、、解消なんてしたくない。
もうちょっとで60なんだし、その時でも良いじゃない。
彼女出来たら解消しても良いよって言ったけどさァ、分かってよ。本心じゃないって。
どうすんのよぉ。「今度産む」だって通販で買ったばっかじゃん。10ダースもあるのよ。
要らないって言ったのに、万が一とか、病気とか伝染したらって言うから、、、それに後ろの時、ちょっと便利だったし、、、。

ねえさん かのじょできました かいしょうしてください
いままでほんとうにありがとう たのしかった
あのさいとでまっちんぐ DM まちあわせ さいしょがねえさん
こわそうなひとだったらあわずにかえろうとおもってた
よかった ねえさんで よかった
へんじください
しょうた

このまま50歳代になるのが嫌だった。20年エッチしてなかった。いつも動画を見ながら、一人でしてた。
会社の寮として入れて貰ったアパートにWIFIが入った時、データ量を気にしないで済むと思った。
仲の良い同僚の幸恵さんから「マッチングサイト試したら」って言われて覗いてみた。
 『相手の希望年代 : 20代、30代、40代、50代』
 『他の条件:深入り無し。詮索無し』
40代、50代、詮索無しを見て、”いいね”を押した。DM送ってみた。ドキドキした。10代の時の様に。
待ち合わせに一張羅のスーツを着て行った。早く着き過ぎた。下ばっかり見て待った。声を掛けられた。
「愛子さん、ですか?」茶髪の20代、チャラ男だった。【遊び人じゃん、、、失敗したわこりゃ。】
「……あの~、私でいいんですか?、、、おばさんで、、、」出来れば断ってって思いながら聞いてみた。
そしたらその子、パッと満面の笑みで「優しそうな人で良かったです。行きましょう。」と手を握って歩き出した。
こんな風に手を握られたのいつ以来かな?心臓が飛び出るくらいまた、ドキドキした。
「回転寿司、行きましょう。」「俺、将太って言います」「女の人、苦手で、、、でもしたい年頃だし、、、」正直な子だと思った。
ラブホテルへ入った。昔と変わってた。お金払わないと部屋から出られないらしい。エアーシューターって知ってる?って聞いてみた。知らないって。
お風呂がベッドから丸見えだった。ガニ股であそこ洗うの見られちゃった。お尻のブツブツ、恥ずかしい。
頭の髪の毛、染めてきた。下の毛、染めるの忘れた。白髪が目立つ。電気暗くしないと。
丸いベッドの頭のスイッチで暗くしようとしてたら、余計明るくなったり、ミラーボール回ったり、二人して笑った。
将太君が全部、リードしてくれた。久しぶりに舐めてくれた。臭くない?久しぶりの暖かいおちんちんが入って来た時、胸がキュンとした。
”今度産む”持ってきていなかったから、お腹に出してた。若いから顔まで飛んできた。こんな味だったっけ?
4回してくれた。ふわふわしてた。「また合える?」って聞いたら、携帯の番号教えてくれた。「いつでもメッセージ下さい」だって。
休みの日が水曜日だって。土日は仕事。週に一回は会いたかったけど、2週間に一度か、月に一度くらいしか会えなかった。
「ごめんなさい。他の人とも会ってる」ムッとした。怒ってやろうと思った。叩いてやろうと思った。
「俺、怒る人苦手で、、、優しい人が好きで、、、会ってみて優しかったら断れなくて、、、色んな人としてみたくて、、、」正直な子だと思った。
怒れなくなった。何でも許さないとって思った。怒ったら、捨てられる、、、、、、
名前は愛子、事務員、未亡人、子供なし。


ねえ、彼女が居ても良いから会おうよ。内緒にしておこうよ。


なんだったら、彼女に会って頼んでみるからさ。仲良く分け会おうって。


何でもするからさ、、、してきてあげたじゃない、、、私がしたかっただけかも知れないけど。


止めないで、、、

別れないで、、、

捨てないで、、、

お願いだから、もうちょっとだけだから、会って、、、

してよ、、、

三日間、同じことばっかり考えて、同じ所をぐるぐる回って、涙も枯れてきて、お腹もすいてきて、お酒も飲みたくなって。
同僚の幸恵さんと飲みにいって、解消を切りだされたって言ったら、「よ~しっ、次、行ってみよぉ~」と背中を叩かれた。
「……うん、そうする、、、」と言って、将太君にメールした。

「将太君 返事が遅れてごめんね。東京に出張してて缶詰だったの。
 おめでとう。彼女出来たのね。良かったね。離さないようにね。後はもうないわよ。
 私、来月から東京本社勤務になるから丁度良かったみたい。
 何とね、来月から役員だって。恐ろしい世の中よね。経理のおばさんが監査役だって。人材不足極まれり。
 これも将太君のおかげだよ。50過ぎて女も人生も諦めかけたおばさんの勇気に、満面の笑みと全身の行動で
 答えてくれたからね。楽しかったよ。食事もあれも。気になってた事全部出来たよ。ありがとう。
 心も外見も年々若くなったしね。人からの40代かと思ったと言うお世辞もまんざらじゃないわ。
 最後に、将太君を選んでくれた彼女に伝えておいて。
 将太君は、面倒臭がりで自分の世界に直ぐ入っちゃうけど、笑顔を見せると戻ってくるからねって。
 じゃ、がんばってよ。彼女を離すんじゃないよ。大人と子どもの市松模様の将太君。

 ありがとう。さようなら。
姉さん こと 月島愛子

幸恵さんに「……うん、そうする、、、」と言ったものの、仕事中は悔やんでばっかりで、将太君への恨み辛み、新しい彼女への妬みばっかり頭に浮かぶ。

将太君に会う時の為に、、、、
洋服は古着屋で買った。下着は新しく買い足していった、しまむ〇やWIL〇(激安洋品店)で。
化粧品は使う種類を増やした。色も増やした。ホームセンターやドラッグストアのカードが増えた。枚数もポイントも増えた。
バス通勤だったのを自転車通勤にした。交通費が洋服代や化粧品になった。
休日は自転車で、古着屋や洋服屋の処分セールを回った。
かばん、靴、帽子、アクセサリー、ポーチとか小物類は50キロ離れたブック〇〇へ自転車で行った。
おかげで、お腹やお尻、太もも、ふくらはぎがスマートになった。スクワットも出来る様になった。
私が上になった時、手放しでM字開脚騎乗位が出来る様になったのもそのおかげ。
今の給料じゃ足りなくなるから、老後資金の定期預金も解約した。
会えない時が続くと、疼くので通販でおもちゃも買った。訳の解らないメールが山ほど届くようになった。イソジンうがい薬も買った。

耳の聞こえない女の子と知り合いになったと聞いた時、動揺した。嫌だった。捨てられるかも思った。
だって、将太君は優しいから。笑顔の綺麗な人、好きだから。それに若い子の方が良いに決まってる。
怒ったり、悲しんだりしたら嫌われると思って、にこやかな顔を作った。
「彼女が出来たら言ってね。応援するから、、、解消しても良いよ。」って心にもない事を言った。
【捨てたりしたら、恨んでやる。逃げたりしたら追いかけてやる。さよならって言われても付きまとってやる。】心の声を押し殺した。

暫くして、その女の子と連絡が取れなくなったと言われた時、嬉しかった。これ以上無い位に嬉しかった。
何でもしてあげよう。出来ない事も出来る様になろう。動画サイトをみて練習した。
チンぐりも、イラマも、その時にお尻の穴に力を入れて締め付ける事も。買ったおもちゃを活用した。
「無理しないで」って言ったくれたけど、私がしたかったのって、笑って続けた。
あそこが臭くならない様に、高級な石鹸で洗った。沁みない、痛くならない石鹸を探した。結局、Pigeonのベビー石鹸が一番よかった。



夏の終わりに、、、終わった。直ぐに冬が来た。
ショッピングモールの中に、15ヶ所あるトイレと洗面所。男女、多目的、それに喫煙所。毎日掃除する。
私と同年代の幸恵さん、新谷さんと言う70手前のおじいさん、50歳手前の木崎さんと言う男性、4人で毎日掃除する。
クリスマスセールで浮つく店舗内。今日は日曜日。大勢の客がいる。掃除が捗らない。
メイン通路のソファーに一組のカップル。見覚えのある男性。【……将太君だ、、、今日、仕事は?、、、】
私は薄緑の作業服、白い長靴、黄色い三角巾を頭にして、顔には大きなマスクと黒ぶちの老眼鏡。
カップルの前を通らないと次のトイレへ行けない。お掃除ワゴンを押しながら、ドキドキしながら足を進める。
カップルは買ったばかりの綿菓子を食べている。仲良く一つを二人で、笑いながら。
マスクをしていない女の子の顔を確認した。【……随分と可愛い子ね。どこかで見た様な美人さんね、、、】
手は手話らしき動き。【そうですか。その子が例の子ですか。】

【将太君っ!私を捨てないでっ!】ってあなたの足に縋《すが》って泣いたら応えてくれる?
【将太君。その子が彼女?……私より上手なの?】って厭味ったらしく聞けば、答えてくれる?
【お嬢さん、悪い事言わないから諦めなさい。私の方が付き合いが長いの。】って言えば、良い返事貰える?

【ダメっ!絶対にダメっ!……あなたは今、愛子じゃ無いのよっ! 翠《みどり》なのよっ。渡辺翠さんっ!】心の声が怒鳴ってる。

マスクの中で唇を噛み締め乍ら、やっとの思いで通り過ぎることが出来た。次の作業場へ曲がる角で振り返り、将太君とその子を見た。
【……その子が居なくなれば、戻ってきてくれる?、、、どうなの?将太君。、、、ねぇ。】


今日最後の作業場のトイレと喫煙所の清掃が終わった。ひどく疲れた。何も考えられない。
「……渡辺さん?、、、渡辺翠さん?」トイレから出た辺りの非常階段の踊り場で声がした。
「えっ?」ゆっくりと振り返ると、ジーパンにトレーナー、茶色いジャンパー姿の老紳士が立っていた。
「……はい。渡辺ですけど、、、どちらさん?」
「やっぱり渡辺さんでしたか、さっき名札を見て”あれっ”と思ったんですよ。……安達です。安達貢《みつぐ》です。」
「……安達さん?……安達、課長?安達課長ですか?」
「そうです。もう課長ではありませんが安達です。御無沙汰です。お久しぶりです。….30年ぶりぐらいでしょうか、、、は、は」
「そうですね、、、」こんなところを見られた。恥ずかしい、しかもこんな時に、ぐちゃぐちゃな時に。
「なんで、私だと、、、」翠は判る筈は無い。と思いつつ聞いてみた。
「仕草が似ていたんで、、、昔の記憶がパッと蘇って、、、名札を見たらそうでした。翠ちゃんでした。」
そう言えば私の名札は、氏名がフルネームで入っていた。
「なぜ、安達課長が、、いえ、安達さんがなんでこちらに?」
「退職後にこっちに越してきました。山の中ですけど、、、畑をしながら一人暮らしです。」
「奥さんとか、お子さんは?」
「家内は、15年前に他界しました。子供たちは独立しています。……仕事の終わりは5時ですか?
 ……こんな所では何ですから、翠ちゃんの仕事終わりにコーヒーでもどうですか?」
「……いえ、……こんな姿になっちゃってますから、、、もう、昔の私じゃ無いし、、、」
「まあ、良いじゃないですか。待ってますよ。一階のGOLLY’Sコーヒーで、、、じゃ。」と言って、安達は去っていく。

安達貢。翠の最初の男。高卒入社の工場で上司だった人。
渡辺翠、18歳。他県で生まれ育ち、東京に本社のある電機メーカーの地元にある工場に就職。
2年目の配属先に安達貢が課長として赴任してきた。17歳年上の単身赴任者。本社では将来の役員候補と言われているらしい。
その頃の翠の仕事は、工場で組み立てられる製品の、検査工程から上がってくる成績書の入力作業。
パソコンへ製品番号、ロット番号、シリアル番号を入力し、不良項目、不良状態の記載された内容を記号表から拾い、入力する。
日長一日《ひながいちにち》入力していた。読めない内容や、良く判らない事は現場へ聞きに行く。
小さな身体で、愛嬌が良く、明るく、中年の人達の冗談に良く笑う翠は男受けが良かった。
女の人達の半数からは可愛がられ、半数からは無視されたり、辛く当たられたり、怒鳴られたりで、良く泣いていた。皆が居る所で。
安達課長の歓迎会。お酒がまだ飲めない翠は、ウーロン茶を飲みながら安達の傍に居た。
「翠ちゃん、彼氏いるの?」「いません!誰か紹介してください!」
「最初の男は、中年男性にしなさい!優しいし、お金はあるし、テクニックもあるし、長持ちするしっ!」「そうなんですか?」
「課長っ!、初心《うぶ》な女の子を 揶揄《からか》っちゃいけませんよっ!」周りの人達からのツッコミ。
【最初の人、安達課長が良い】翠、お酒の入った課長や周りの人の吐く息で酔っ払った様になっていた。
歓迎会のお開きの後、安達課長へメモを渡す。ミミズが這ったような文字。「今度、デートしてください 翠」

翌週土曜日、安達課長とドライブ。田舎のイタリアンレストラン。名前の知らない滝。そして国道沿いのラブホテル。
女にして貰った。関係は5年続いた。好きになった訳でもなく、彼氏が出来なかったので続いていた。
本社へ帰任すると言う安達課長へ「バイバイっ。ありがとね。元気でね」と明るく別れた。涙は出なかった。

購買課へ配属になった。安達課長が進めたQRコードを使った現場での入力で私の仕事は無くなっていた。
仕入れ先担当のリーダーから「付き合ってください」と交際を申し込まれた。「いいよ」で関係が始まった。
3年で別れた。結婚しようと言ってくれていたが、他の女に人に子供が出来たと言われ、「くたばれっ!アホがっ!」って言って別れた。

その後、運送会社の運転手に懐かれた。威勢の良い、調子の良いオラオラ系の人。言葉や仕草は乱暴で、エッチも乱暴だった。
時々殴られた。眼帯をして職場に行くと後輩の青山君に心配された。悩み事を聞いて貰った。お礼はエッチした。
3か月後、青山君が「話を着けてくる」といって運送会社へ行った。アパートで青山君をを待っていた。携帯電話の無い時代。
12時頃だった。購買課長が訪ねてきた。「青山が死んだ。殴り合いの後、川に車ごと落ちた。」
病院へ行った。泣いた。泣きじゃくった。手が付けられないほど泣いていたらしい。
会社を辞めて、実家に帰った。
2ヶ月経った頃、体調の異変。子供が出来ていた。あの男か青山の子か判らない。もう堕ろせない。
女の子が産まれた。子供がいなかった姉夫婦が引き取った。
実家を出た。もうすぐ30歳になろうとしていた。

東京や千葉、埼玉でパチンコ屋、居酒屋、旅館、住み込みや寮のある所を転々とした。
貯金も多少出来て、アパートを借りた。派遣社員で食品工場、廃棄物処理工場などで働いた。
年に一回、姉夫婦のところへは訪ねている。会う毎に大きくなる娘。いえ、姪っ子。あの男に似てきた。
あの顔は思い出したくない。このまま、告知しないでいようと、姉とも約束した。心に誓う。
恋人とか彼氏は作らなかった。誘われても断った。逃げて帰った事もある。怖くなっていた。何もかも。

昔の派遣社員仲間の幸恵さんが〇〇県で掃除の仕事をしていると連絡してくれた。携帯電話が普及し始めていた。
幸恵を頼った。同じ会社に入れて貰えた。寮としてアパートも借りてくれた。45歳を過ぎていた。


翠、57歳。将太に捨てられ、ぐちゃぐちゃな時に安達と再開。
夕方 5時30分。一階のGOLLY’Sコーヒー。安達が待っていた。
私の私服、ベージュの裏起毛パンツ、楽々シューズのブーツ版、茶色の裏起毛シャツ、黒のワークマンジャンパー。
将太に会う時用に買った物ばかりで、自転車通勤でも重宝している。
「うわ~、おしゃれですね~」安達の第一声。「見違えちゃった、、、」調子のいい口調は昔のまま。
「全然、、、どれも安物です。」小さめのリュックを椅子の横の籠に入れ、マフラーと帽子を手に、安達の前に座る。
「お久しぶりですね。」マスクを外し、少し微笑むと安達の表情が明るく緩んだ。
「ホントに久しぶり、、、元気そうで何より、、、」照れ臭そうに飲み物を手にする。
「私も何か、買ってきます。」翠はカウンターへ向かう。
その後ろ姿を見て安達は、緩んだ顔を更に緩ませ「うん、うん」と頷く

聞けば、親会社の役員をしていたが70歳を期に辞職したそうだ。
自宅もタワーマンションの再開発で立ち退きとなり、そのタワマンに息子夫婦が入居している。
自分の部屋もあるが、息子夫婦に3人目の子供が生まれた為、いずれ追い出されるならとこの地に来たと言う。
隣近所に教わりながら趣味で野菜作り。出来たものを農産物直売所へ持って行く日々。
貯金もある。生活にあまり金はかからない。年金も公的なものと、銀行系と生命保険系の年金もある。貯まって貯まってしょうがないと笑う。
【お金持ちなんだ、、、】翠、さっきまでのぐちゃぐちゃが晴れていた。
将太と会う為にと、小奇麗になる様に古着の洋服を着こなし、化粧をyoutubeで研究し化粧品を買い、バス代を浮かす為に自転車で通勤し、
動画で見た体位や行為をおもちゃで練習した。60歳手前とは思えないほどの身体になってると自分でも思う。
今、自分に自信がある。武器になる。将太のおかげか?捨てられたと思っていたが、次の道に進む背中を押してくれたと考え始めた。
「翠ちゃん、旦那さんは?」
「結婚してません。忘れられない人が居て、、、」と恥ずかしげに笑ってみせた。誰とは言っていない。
安達の顔が赤くニヤけている。上目使いでみつめる翠。

「え、そうなんですか?タブレットって携帯電話会社と契約しないでも使えるんですか?」
「ああ、WIFIがあれば使えるよ。アプリも携帯と同じアカウントとパスワードで共用できるよ」木崎さんが教えてくれた。
中学生、高校生と文学少女だった。小説家になりたいと思った事もあった。
安達と話した時、「趣味は何ですか?」と聞かれた時、「最近、小説を書き始めて、、、いつかネットへ投稿しようかと、、、」と言ったものの、
携帯で文字入力は年寄りには堪える。パソコンが欲しいが、タブレットなら何処でも持ち出せるかなと考えていた。
タブレット用のキーボードもあるという。さっそく帰りに中古パソコン屋へ立ち寄る。

どんなもの書こうかな?
小説投稿サイトを幾つか覗く。異世界ファンタジーが多い。恋愛物は女子高校生が多い。人生物は病んでいる人が多い。
そうだ!子供みたいな男とハンディキャップのある美少女の話。そう将太君がモデルの恋愛物。
書き始めた。

安達からクリスマスと年末年始の予定を聞かれた。何もありませんと答えた。家に来ませんかと聞かれた。ハイと答えた。


数年後の年間ブックショップ大賞授賞式。
「今年のブックショップ大賞はっ!」ドコドコドコドコ、、、、
「「そこのおばさん!あたいと勝負よ。」ダメ男を巡る、美魔女とJKとのバトル!、、、

おかめなでしこさんですっ!」


カチ、カチ。
”シャットダウンしています”
「う~っ」背伸びをして寝室に向かう。ベッドにはパートナーがいびきを掻きながら寝ている。
鼻をつまみむ。いびきが止む。布団にもぐりこむ。冷えた足をパートナーで温める。
「おやすみなさい、、、」

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