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やまとやじろべえ
2024年4月25日 07:30
真夏の一夜が、あっという間に明けた30数年前。 世界で一番暑い夏の朝、今から面接へ向かう亜希子に伴い俺は、大通りのバス停へと歩いた。 まだ朝靄が漂っていそうな時間でも、すでに汗ばむ程気温は上がっている。 その中を競輪場へと向かう大勢の男たちの流れに逆らう様に歩く二人。 シャッターの閉まった商店前には、今日のレースの勝敗予想を記入したメモ紙を売るおじさんや、競輪新聞へ赤鉛筆で丸を記入し、