見出し画像

晴れた空はよく見える



NICUで息子は呼吸器の助けを徐々に減らしながら、ゆっくり着実に成長してくれた。
授乳練習も毎日少しずつ練習して、おむつ替えや沐浴も私ができることを増やしていった。

産まれてからちょうど2ヶ月後にGCUへ移動。
GCUに移ってからも最初の頃はたまに呼吸忘れちゃうらしく、つけてたりつけなかったりしていた。

6月に入って、もうそろそろ生後3ヶ月、お世話もできるし、ミルクも母乳も飲んでくれる、呼吸ももう忘れてない。
退院できる。
やっとやっと3人での生活が始まる。

最後の日に母子同室。
息子のベッドに看護師さんたちからの退院おめでとうのメッセージボードが。
12月21日から6月12日まで、おなかの中の250gから4000gまで。
私たちのカルテを約半年見続けてくれた先生たち。
本当にありがとうございます。大切な場所。
これからもお世話になります。






家に帰ってきてから、
毎日不安と疑問、寝不足と疲労で夫に当たってしまった日もあった。
まだ座れないのかなとまだ歩けないのかと
生きてくれることが当たり前になってから、もっと成長してほしいと思って焦ってしまう日もあった。
初めての育児、一方でごくありふれたママになれているのが嬉しかった。
他のママさんたちが悩んでいることで私も悩めている。

もう無理だと思っても、夫が代わってくれたり一緒に悩んでくれたり、
何より息子が笑顔で過ごしてくれていて、本当に救われた。


1歳1ヶ月、ズリバイ全盛期でやっとつかまり立ちをしはじめた頃、
私は職場復帰をし、息子は保育園に通うことに。

いろんな風邪に罹って、また病院に入院することもあった。
働けない日々もたくさんあった。
自分のやりたいことができずに、どこにも居場所がないんじゃないかと
思う時期もあった。



全部、息子の笑顔と成長が吹き飛ばしてくれた。
ずっと隣で一緒に生きてくれている夫が支えてくれた。

息子と夫がいてくれるからこそ、
私はどこにいてもどう生きれば私らしく生きられるかを考え続けられる。
夫も息子に恥じないようにと毎日を楽しんで過ごしてくれている。

大好き。
いつもありがとう。

悲しみも喜びも当たり前に混ざり合った日々を一緒に、大切に過ごすことで伝えていけたらいいなと思う。

2歳のお誕生日、おめでとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?