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『猫鳴り』沼田まほかる/読書感想文(2022下半期5冊その5)

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『猫鳴り』沼田まほかる


生々しい小説だ。
けれど、目を逸らせない。

生と死が、ほんの数行ごとに入れ替わり、
その2つはいつだって背中合わせなのだと、こんなにも残酷に感じさせられる。

タイトルだけ見て、猫が好きな人が読んでしまったら、大変なことになってしまうんじゃないかって心配になる本だと私は思う。

死を思い起こさせるような部分は、
生々しく、痛々しい。辛くて読んでられないんじゃないか、と思う。今自分の隣にいる猫と重ね合わせても辛いし、死んだ猫を思い出しても辛いのではないか、と思う。

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