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玄関先で

随分経ってしまってからの出来事なのだが、
母のデイサービスのお迎えを待っている時、ほんの5分かそこらの時間。
朝食後、保育園児の支度、母の支度、自分の出勤の支度を終えたつかの間。

玄関の三和土に座る私の頭を85才の母がナデナデしてくれた。

もう49才になって誰かに頭を撫でられるなんて思わなかった。
うれしいやら照れ臭いやら。

私は母に靴を履かせてほっとひと息着いたところで、母は歩行器に腰かけていて丁度手が届くところに私の頭があったからだろうか。

母に何で撫でてくれたのか聞いたら、お世話ばかりかけて、いつも忙しそうにしてるから撫でたくなったの。いつまで経っても可愛いからねーと嬉しそうに目を細めていました。

そこにはきっと結婚して子を4人産んでからの強くなった私でなく、小さい頃の私の面影が母をそうさせたのでしょう。

なぜなら今の私は母に毎日激を飛ばし続けているから。。。
背中伸ばして歩いて!
2時間おきにお手洗いに行かないと、尿路感染おこすよ!
薬のんだ!?
何でご飯残すん?!
デイサービス休むの?行けば皆勤賞だったのに!等々。

結婚する前は実家が嫌でたまらなかった私。
今でもやっぱり母とは合わないなー。
いちいちうるさいなー。と思うこともしばしば。

でもそんな時はこのエピソードを思い出すと少し心がほんわかします。
何の見返りもなくただ私を慈しんでくれた行為。

優しく頭を撫でてくれてありがとう。
いつも障害物競走してるような毎日だけど何とか乗りきれそうです。

久々の投稿、読んでくれてありがとうございました♪

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