一大事とは今日只今の心なり

はじめに

このお話では、人がどう生きるべきか、どう年を重ね、どう死を迎えるかについて考えます。昔の賢い人たちがどのように生きてきたかを学びながら、今ここでどんな心で生きるべきかを一緒に考えていきましょう。

人生の五計

昔の中国の賢い人、朱新仲（しゅしんちゅう）が教えた「人生の五計（ごけい）」という考え方があります。

1. 生計（いかに生くべきか）：どのように生きるか

2. 身計（いかに社会に対処していくべきか）：社会でどう生きるか

3. 家計（いかに家庭を営んでいくべきか）：家庭をどう守るか

4. 老計（いかに年をとるべきか）：どう年を重ねるか

5. 死計（いかに死すべきか）：どう死を迎えるか

今ここに生きる

人はいつか必ず死ぬことを知っています。でも、だからこそ、今生きているこの瞬間がとても大切なんです。私たちは今ここでどんな気持ちでいるかを大事にしなければなりません。

志（こころざし）

志とは、自分が成し遂げたいと思う強い気持ちです。でも、この志は簡単に壊れてしまうこともあります。だからこそ、一度決めた志は生涯を通して守り抜く覚悟が必要です。

具体例

松尾芭蕉（まつおばしょう）

俳句の名人、松尾芭蕉さんは毎日を真剣に生きていました。彼は自分が作る俳句がいつでも辞世の句（最後の言葉）になってもいいように覚悟していました。最後の俳句「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」は、彼の真剣な生き方をよく表しています。

マハトマ・ガンジー

ガンジーさんは「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」と言いました。死を覚悟し、今を大切に生きることが、永遠に続くような生き方につながるという意味です。

今を生きることの大切さ

私たちは、今ここにいるこの瞬間を大切に生きるべきです。時間を大切にし、毎日を真剣に過ごすことが大切です。

終わりに

人は必ずいつか死にます。でも、だからこそ、今ここでどんな気持ちでいるか、どんな志を持って生きるかが大切です。毎日を大切に、真剣に生きていきましょう。

このお話が、皆さんが今ここでどう生きるべきかを考えるきっかけになれば嬉しいです。