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映画のメイキング映像から学ぶUX

こんにちは。ツカダです。

自動車関連の会社に所属し、「街×モビリティ」というテーマを中心としたサービス企画のお仕事をしています。

簡単に自己紹介

  • 過去に受託の制作会社、事業会社、大手からスタートアップまでそれぞれフェーズの異なる企業を複数経て今に至ります

  • Webデザイナー / UXデザイナー / サービスデザイナー / プロダクトマネージャーと呼ばれる仕事を経験してきました

  • 気負わず、思った事をゆるりと書いていきたいと思ってます


今回のお話

僕は映画鑑賞が好きなのですが、その作品がどういうプロセスで作られたのか?メイキング映像を観るのも同じくらい好きです。(完全に趣味)

だけどこの趣味が、プロダクトを考えたり、誰かに伝えたりする、といった仕事に活きてくる部分はあるんだよなーという感覚は何となくあって。同じモノづくりだし。
それって具体的に何だろうか?と思って、「映画のメイキング映像 ✕ UX」というテーマで記事を書いてみました。


映画のメイキング映像に含まれる内容・得られること

  • 作品を通して、何を伝えたいか(プロダクトのビジョン・目的

  • 誰に一番伝えたいのか(UX:ターゲットユーザ・セグメント決め

  • ストーリーはどんな構成・展開にするか(UX:体験全体の流れ

  • 各シーンやカットでどんな演出・見せ方が効果的か(UI:画面設計

  • お蔵入りシーンとその意図(限られた条件下での優先度付け・取捨選択

  • 実現する為に誰と組んで制作するか(パートナーシップ構築

  • 発生した課題、どう乗り切ったか(プロジェクトマネジメント

  • 作品をどう認知・拡大させるか(マーケティング

  • などなど、上記の狙いと実際のアウトプットをセットで確認できる

かっこ「()」で書いた中身は僕が参考にしていたであろう観点です。
全く意識したことなかったのですが、意外に仕事と共通点ありました。
(モノづくりという点で同じなので、当然の結果かもしれません)


サービス企画・開発におけるUXの仕事例

  1. 【機会探索】誰が、何に、どれくらい困っているか?をリサーチ

  2. 【ソリューション検討】困りごとを解決する為のアイディアを考える

  3. 【コンセプト検証】アイディア・仮説が正しいかをライトに検証する

  4. 【事業性検討】事業を継続できるほど売上が見込めるか、ROIの検討など

  5. 【継続判断】関係各所(偉い人)に案件を進めて問題無いか合意を得る

  6. 【MVP検証】困りごとが解決できるか、必要最小限の機能で検証する

  7. 【進め方検討】どの優先度で何の施策を打ち、サービス拡大を狙うか検討

やることを細かく挙げたらキリがないので、ひとまずこれくらいの粒度で止めておきます。
次に、映画のメイキング映像がUXの業務にどう活かすことができたのか、具体例をあげてみます。
(個人的には2、5、7の工程で活きてくることが多かったかな、という感じ)


映画のメイキング映像から学ぶUXの具体例

僕の場合、プロダクトの説明をするシーンで言うと、どのような構成・流れで説明をするか、各ページでは何を伝えるか、情報の強弱など見せ方はどう工夫すべきか、みたいな部分で活きています。

その他、UX・UIを考える場面で参考にすることも多く、音響・視覚効果、コマの構成、スピードによって、ユーザが無意識に期待感や焦り、緊張感を感じたり、笑いを誘って楽しませる仕掛けの事例紹介は見ていて飽きません。

人に何かを伝える際に、どうすれば伝わりやすくなるのか、より魅力的に伝えるにはどうしたら良いか、を考えるときの引き出しが増えるという側面が強いかもしれませんね。

注意点:
グロースハック的な観点でいうと、どの要素が売上に寄与したのか正確な効果を測ることは困難な為、何が良かったのか/悪かったのかまで読み解く事はできませんので(興行収入や動員数、口コミ評価など作品全体の数字でしか判断できない)、自分の好きな作品、もしくはヒットした作品のメイキング映像を観て「こういうアプローチもあるのね」程度に構えておくのが丁度良いと思います。


さいごに

UXの参考になるコンテンツは、他にもたくさん存在しますが、
今回は僕が好きな「映画のメイキング映像」という切り口で語らせていただきました。

もとは、学生の頃に色々と制作活動に明け暮れていたこともあり、これ良い → 作ってみたい → どうやって作られているんだろう?という興味から始まった趣味だったな、と記事を書いてて思い出しました。懐かしい。

生活の中に溢れているプロダクト(CM、ポスター、雑誌、製品パッケージ、Webサービス…etc)がどういう意図で作られたのか?あれこれ考えを巡らせる楽しみは、学生の頃と今であまり変わってないなーと再認識。

今後ですが、趣味の拡張って意味で、僕が好きな事(サウナ)とか日々の小さな出来事における最高&最適な体験って何だろう?を、UX思考プロセスに沿った独自の目線で全力で検討し、ifネタとして貯めていくのも何だか楽しそうだなと妄想してます。


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