あれから

特段ぼーっと生きていた20代の真ん中から、5年経って30代に突入した。
二十歳になった時に手にした小林賢太郎の生き方、みたいな本に「20代は自分のためにお金を使え。貯めておくのはもったいない。」と書かれているのを読んで間に受け、よくお金を使った20代を過ごした。

貯金はないが、後悔もない。

ほしい本は全部買ったし、古着とファストファッションで構成されていた学生時代の服は一新して、10年は着れる、縫製がきちんとしていて触ったら布の材料がピンとくる服しか買わなくなった。
家具や雑貨もなんとなくプラスチック製ではないものを厳選して、いちいち一生使う気持ちで買い集めていった。

ちょうど自宅にいると自分の好みのものしか視界に入らないのが心地よい。もの一つ一つを改めて眺めて思う。我ながら良い20代を過ごせたんじゃないだろうか。

今度迎えた30代は下積みの時代らしい。
なんでもコツコツ続けることがいい、続けることだけがとにかく大切、という。

ここにかくことがどれくらい続くかな、と思いながら。
暦が変わるくらいは更新できるだろうか。

今日は、ようやく35度は超えなくなってエアコンのスイッチを入れなくなった処暑の2日目。

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