見出し画像

さん、結石したってよ(6)

出席・・・

前回
結石で入院→退院するも排尿感覚麻痺→膀胱を空にするためカテーテル入れっぱなしでケージ生活→エリザベスカラーと闘いつつ初日の夜中暴れてカテーテル抜けかかる(ここまで怒涛の9日間)

日曜の朝イチ(さんの病院は日曜日の午前中も開いている)、これ以上カテーテルが抜けないようにテープで足に留め、新しいマナーウェア(おむつパンツ)もはかせて病院へGO!

画像1
あるとちょっと便利なマナーウェア


センセイに診ていただきカテーテルをもう一度きちんと入れ直し、お借りした3種類のエリザベスカラー全部あきまへんでしたおむつでもいいでしょうか、とお伺いを立てたが、うんちもしたいだろうしおむつではないほうがいいとの仰せ。そりゃそうですよね。すぐ脱げるし。

ということで、お借りしていたエリザベスカラーのうち2種類は一番きつい位置でも抜けてしまうので返却し、最初のごついのだけお借りして家に帰った。
この時センセイは、用無しになったカラー2種を見て「これ抜けちゃうの?」と首をひねり、私は「イリュージョニストなので…」と意味不明の釈明をしたことは前回も書いた。

さて、唯一残ったエリザベスカラーだが、前回も載せたとおり大変ごつい。
あの頃エリザベスカラーとの闘いがとても大変で写真を残しておくことなど思いもしなかったので、再度インスタから画像をお借りしておく。これだ。

色合い、角度、体とのバランス感、まさにこの感じだった。(monkey handsさんとボンゴ君には再度お礼を申し上げる)
さんがケージ暮らしでなければよかったのだけれど、カテーテルからおしっこをずっと流しておくので数日間はペットシーツを敷いたケージの中だ。
さして広くもないケージ、エリザベスカラーはちょっと動くとぶつかりまくる。メガホンの中はきっとすごい音。そして大きくて重いこれを、一番きつい位置でギューッと締めていて多分けっこう苦しい。首ガクガク。
私とオットは、昨日に続き檻の中でガンゴン言わしているさんを腕組みして眺め、これはいかにも哀れもっとかわいいソフトなエリザベスカラーがあるはずだとホームセンター行きを決めた。

余談だが、インスタで #エリザベスカラー を検索をすると出るわ出るわ百花繚乱、首回りを華やかに飾ったわんにゃんちゅん(鳥)たち。みな98%のかわいさと、残りは一抹の哀れさとそこはかとなく漂う面白さ。
ずっと見ていられるおススメのコンテンツだ。
だがあんなにたくさん画像があるのに、返却したいかにも医療用のエリザベスカラー2種類の画像は無くて残念。

本題に戻る。
病院から帰り、ごついカラー装備のさんをケージに入れ、オットはホームセンターへ、私はさんのお側に侍り1時間後。
ゲットしたのがヘッダー画像にも載せた軽くて半透明、小さめのエリザベスカラーだ。

画像2
んにゃん!


まずは最初センセイが留めてくれたのと同じくらいのきつさで装着したが、案の定あっという間に抜かれてしまった。それで一番きつい位置でギューッと留めた。小さく軽いので首が少々苦しくてもあまり大変ではあるまい。

やれやれ、やっと一段落である。これなら身動きも自由にできるし、周囲も見える。綿棒の容器のような少し高さのある器に水を入れておけばエリザベスカラーのままいつでも水も飲める。

あああーーーー!

ホッとした。

やっとケージのそばに付きっ切りでなくてもよくなった。
さんも少し落ち着いてケージ暮らしができるようになった。
いつもびしょびしょしていたしっぽや後ろ足は先端だけでも毛づくろいができるようになって少しほわほわしてきた。

とは言え、時々檻から出たいと言っては暴れ、狭いのでトイレも外に出してあるのだけれどうんちをするのだトイレをよこせと言っては鳴き、退屈だと暴れ、再び出たいと言っては暴れ、ある時見たらエリザベスカラーを後ろ足でかじかじしたのだろう、縁の黒い布に爪が引っかかって取れなくなっていて、取ってあげようとする間もなく自力で無理やり解決を図った末爪が抜けて出血したりと、何かと大変だったのは間違いない。

エリザベスカラーに縁取りはないほうがいいと発見した2021の夏。

ともあれ白黒のスタイリッシュなさんにぴったりのおしゃれな白黒(いらん縁取りだったけれど)エリザベスカラーをゲットしたのが日曜午前中、翌月曜日(8月9日)はオリンピックがらみで謎の祝日、翌々日の火曜日まであと一息の辛抱だよさん。

と、先行きのめどは立ったけれど、寝室に置いたケージの中で夜中にも暴れるさんに付き合い、眠りの一番深いところから無理やり起きることを繰り返していたら、私の左の耳が起きると同時の謎の耳鳴りを開始した。
起きてしばらくすると治るのだけれど、さんだけでなく私も大変よああ早くよくなっておくれ、などと思いつつ比較的平穏に過ぎた日曜の午後と月曜日。

尿意の麻痺で膀胱が膨れ、結石の時に薄くなった膀胱壁から出血した血尿を4日間先生に搾られていたさん。
カテーテルを入れてからもしばらくは赤いおしっこが出ていたのだけれど、徐々にきれいなおしっこになっていった。
おお、よくなっているねいいねいいね。あとちょっとだよがんばれさん。

画像3
ぼきの右手を見てください、ここにテンテキ刺されてたんでし〜!


ヘッダー画像にも、ちょっと色が濃いけれど血尿を脱しつつある液体が写ってしまっている。

7月31日(土)の入院から我々は毎日お見舞いだったし、さんは8月2日に退院したけれどそれからも病院へ行かない日がなかった9日間。8月9日月曜日、さんも我々も初めて病院へ行かなかった。

そして私は爆睡の月曜の夜を過ごし火曜の明け方、うんちがしたいトイレをよこせと猛烈に鳴くさんに起こされケージを見るとそこには!!


続く


これは結石を患った一匹の猫とその飼い主のひと夏の闘いの記録である。
故にテーマソングであるこの曲が流れる。
エンディング曲ではない?
だって闘いはまだ続くのだもの。


本日のさん

画像4
きりり!


画像5
甘え上手になったでし。エコーで剃られたお腹の毛も生えてきたでし。


画像6
じーー 


画像7
さんがケージ暮らしを強いられていた時、まったく同情を寄せず我が家で再び天下を取り戻し、出しっ放しのご飯を好きな時に召しあがっていたまる女王。


画像8
奇跡のツーショット。さん、タブレットを踏むでない。



第一回はこちらから


この記事が参加している募集

#ペットとの暮らし

18,319件

お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただけたなら嬉しいです😆サポート、本と猫に使えたらいいなぁ、と思っています。もしよければよろしくお願いします❗️