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互いの呼び方 ~我が家の場合~

我が家は夫婦二人暮らしだ。表向きは・・

そしてお互いを
「おっちゃん」「おばちゃん」
と呼ぶことが多い。

別に互いに相手が「おっちゃん」「おばちゃん」に見えているからではない。(いや見えてるけどw 事実二人とも50を過ぎたおいちゃんとおばちゃんだけどw)

「おっちゃん」「おばちゃん」は、第三者の立場からの呼称だ。

第三者、表向き二人暮らし・・・隠された第三の存在・・・



にゃーん!!

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猫である。愛猫。

無駄に意味深に引っ張ってみました。

日本の家庭では家庭内の互いの呼び方が、その家の最年少者の視点からのものになる、という話を読んだことがある。

夫婦二人だけなら互いの名などで呼び、その両親はお父さんやお義父さん・・
子どもができると子どもの視点で、夫婦の間でも互いをパパ・ママ、お父さん・お母さんと呼び合う。
お母さんやお義母さんは、おばあちゃんへと呼び方が変わる。

第2子が生まれると、最初の子はお兄ちゃん・お姉ちゃんとなる。

出世魚みたいだ。

我が家の呼称問題である。
ペットを飼われているおうちでは、飼い主さんがパパ・ママ、お父さん・お母さんとなることが多いのだろうか。
私は子供がいないせいか(それに関しては全く気にしていない)、猫に対して自分が「お母さん」であることが、ちょっとくすぐったい。

ふふ

それで私は何となく「猫を生んだ覚えもないし」とちょっと屁理屈をこね、「あんたのお母さんは別にいるもんね」と猫に言い、猫の世話を勝手に焼くその辺のおせっかいなおばちゃんぐらいかな、と、自ら猫に対して
「おばちゃん」を名乗った。

「今日からおばちゃんがあんたの飼い主だよ」

自動的に夫は「おっちゃん」である。

そして互いもそう呼ぶようになった。

気概としては母の気持ちだが、今の女王様は独立独歩、頑固一徹、ソーシャルディスタンスの達人である。気軽に「私がママよ」などと言わせてくれない雰囲気がある。
いつかでれでれに甘えん坊の猫に出会ったときに、自らを「お母しゃん」などと名乗ってしまう可能性もあるので、気を付けたい。


常におっちゃん・おばちゃんというわけでもない。
猫はいれどもホモサピエンスは長年2人、いい歳してるんだけど昔からのちゃん付けの愛称でいまだに互いを呼んだりもする。てへ。夫は甥や姪や義姉からも同じ愛称で呼ばれている。

それから私は時々夫を「おとーさん」と呼ぶ。
これはまだ私が若かったころ、職場の女性の先輩が男性の同僚を誰かれなく「おとーさん」と呼んでいたことに由来する。
その先輩は年配の方で、おばちゃんなんだけどかわいげがあってユーモラスで人間的で、すごく尊敬していた。

自分よりだいぶ若い同僚の男性に「ちょっと、おとーさん」などど呼びかけるのを聞いて、思わず笑ったものだった。

先輩はそのテンションのまま「あんた、もうちょい云々かんぬん・・」と、ネイティブな方言を駆使しながらアドバイス、というかお説教を始めることもあって、大抵言われた本人も周りで聞いている私たちもげらげら笑いながら、とっても身に染みた。

思い出しながら書いている今も、顔が笑っている。

この「おとーさん」、家族以外の方が一緒の時の呼び方としてとても便利だ。


元野良のチビ猫が、我が家に愛猫として降臨してから早8年。
愛猫も立派なシニア猫である。避妊させたお腹はたぷんたぷんしてきた。けれど相変わらずお目々はまん丸、三毛柄はっきり、やっぱりおチビのかわいい猫のままだ。親じゃないから親バカは名乗れないけど、猫バカを発動させてみた。

そして今日も我が家は「おっちゃん帰りに牛乳買ってきて」だの、「おばちゃんからまんまもらったのか」だの、「ほら、おっちゃんが帰って来たよ」だの「にゃー」だのと、猫を中心に回っている。

そういうお話。




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