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花まつりに「びじゅチューン!」

私はブディストではないけれど「びじゅチューン」信者なので、毎年この日、4月8日は

祝 「ツイスト出産」

である。

花まつり・灌仏会 つまりお釈迦様の誕生日をお祝いする日だ。
NHK、Eテレの「びじゅチューン!」は、摩耶夫人(まやぶにん)が脇から息子である釈迦を出産するシーンを表現した「摩耶夫人および天人像(まやぶにんおよびてんにんぞう)」東京国立博物館所蔵 を題材にして、上記リンクのノリノリな作品を世に出した。

↓ 画像は東京国立博物館からお借りした。

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中央の摩耶夫人の降り上げた右袖から、もうお釈迦様が顔を出しているw
躍動感がある。

私が「ツイスト出産」でグッとくるのは、摩耶夫人の足元のハイヒール。
気合が入っている。出産の真っ最中なのに。
摩耶夫人の「この世で最初に見るものが楽しそうに踊るママで合ってほしいなって私思ってた」「私があなたとどこまで行けるか分からないわ。だからこそダンス見せたいの祝福ステップで」という願いが、このピンヒールと火花を散らすステップに込められている。

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摩耶夫人は、この後七日で亡くなってしまう運命。物理的な命の限りもあるけれど、息子がこれからたどる、凡人には到底歩めない道にどれだけ理解を示し寄り添えるのかという、非凡な宗教家(思想家)を持った母の心中をも表現している気がする。
それで、私はこのピンヒール姿と作品にグッとくるのだ。
上の画像の歌詞係マハー・プラジャパティの涙からもそれがうかがえる(右下)

そのことはこの記事にもすでに書いた。↓


そして「ツイスト出産」は、コーラスが楽しくて、偏執的にコーラス解説をした記事も、すでに書いた。(というか1年前にも今日とほとんど同じ記事を書いている)↓

進歩がない。

この記事でも書いたが、かつて「タモリ倶楽部」で、みうらじゅん氏をゲストに、クリスマスと同等に花まつりを盛り上げるにはどうしたらいいかという企画を放送していたし、漫画「聖☆おにいさん」にもイエスがブッダに気を使って花まつりをクリスマス並みに世間に知らしめたいという回があった。(ブッダはその計画をこっそり知って大変迷惑していた、主に企画に参加したメンバーへの不安から)

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↑ 「聖☆おにいさん」12巻《今日は何の日48》から

↓ 不安な人・梵天 4巻《降誕会》から

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「聖☆おにいさん」といえば実写ドラマもあるが、キャストの染谷君や松山君は好きなものの、この作品は原作漫画の方がず――っと面白いと私は思う。なぜだ。
この作品にドラマから入り「イマイチだった」と感想を残した義理の兄。無念である、漫画から入ってほしかった。
義理の兄とはお互い似たようなオタク趣味を感じ取っているのだが、お互い深く踏み込まない。だから私もこの件に関して熱く漫画推しを語りながら本を押し付けたいが、やはりそれはできない・・・w

今回も灌仏会、つまり花まつりにかこつけた「びじゅチューン!」偏愛記事である。
メリー・花まつり!


「びじゅチューン!」のすべてを手掛ける井上涼さんがトーハクの摩耶夫人像を訪ねる動画はこちら

「びじゅチューン!」に素晴らしいコーラスを付けるジョリー・ラジャーズの動画はこちら



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