【通勤電車の詩@帰り道】鼻歌おじさん
電車待ちの列に並んでいると、背後から変な音が聞こえる。
変な人だと嫌なので、振り返えらずにスマホをいじることにした。
しかし耳に入ってくる音はどうしようもない。
さして聞く気もなかったが、どうやらおじさんの鼻歌のようだ。
何を言ってるのかさっぱり分からない。
お経のような、葉っぱを口に当てて吹いているような、それとも何か笛みたいなものを口にくわえていたのかな。
今まで聞いたことのない何とも不思議な音だ
ホームに入ってきた電車に乗り込むと、そのおじさんはどこに行ったのか分からなくなった。
もうあの音も聞こえない。
あの音の発信源は何だったんだろう。
あー、気になる。
振り返ってちゃんと見ておけばよかった。
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